2022/02/27

220226鹿島0-2川崎(J1 #2)

鹿島0-2川崎(カシマスタジアム, 15:00KO, 27,234人/20,000人)

ミッドウィークの横浜Fマリノス戦(J1 #9)から中2日。
 近距離のアウェイ連戦となる、カシマスタジアムでの鹿島戦。

茨城県には、新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が適用中。
 上限20,000人での開催となるが、2月21日までに発券されたチケットは有効とされ、27,234人が入場した。
このうち、鹿島のホーム開幕戦の特別企画で、先着16,000名が無料招待されている。
 カシマスタジアムの2階の全席が、無料招待の対象となった。


先発は、横浜FM戦から3人が変わる。
 横浜FM戦でデビューした佐々木旭が、LSBでプロ初先発。
 さらに知念が1トップ、小林悠が左ウィングに入り、今季初先発となった。
 登里、ダミアン、宮城天の3人は、ベンチに回った。
ベンチには新たに小塚が入り、大島が外れた。


鹿島は、レネ・ヴァイラー新監督が就任。
 クラブ初のヨーロッパ(スイス)出身の監督とのこと。
 ただ、現在まで入国できていないため、岩政大樹コーチが監督代行を務める。

水曜日に開催予定だった大分戦(YLC GL #1)が延期されている。
 大分に多くの新型コロナウイルス感染者が出たことによるもの。
 日程は中6日となり、川崎よりも有利な状況。

2021年の対戦は、川崎の3戦3勝だった。
 210530川崎2-1鹿島(J1 #17)
 210922鹿島1-2川崎(J1 #32)
 211027川崎3-1鹿島(天皇杯 QF)

■1st half
川崎がいきなり先制ゴールを決める。
 2分、知念がCB関川郁万(5)からボールを奪い、鋭くゴールに突き刺した。

その後も川崎が攻め続ける。
 速攻と遅攻を織り交ぜて、両サイドをバランス良く使った。
 鹿島は寄せが遅く、川崎に局面を突破されてしまう。

7分、チャナのミドルをGKクォン・スンテ(1)が弾き、知念がシュート。
 ゴール前で迎えた決定機だったが、GKスンテが素晴らしい反応でセーブした。
17分、脇坂の右CKを山村がゴール前で触り、ファーの佐々木がゴール。
 落ちてくるボールを、ダイレクトでGKのニアサイドを打ち抜いた。
20分、29分に小林悠、24分に家長、42分に脇坂がシュートする。

鹿島はチャンスを作れなかった。
 33分、ディエゴ・ピトゥカ(21)のFKを関川がバックヘッドしたくらい。

■2nd half
鹿島はハーフタイムで2人を交代する。
 不安定さがあった関川に代わり、三竿健斗(6)をCBに入れる。
 中村亮太朗(35)を入れて1ボランチを任せ、前線の人数を増やした。

鹿島が体力差を活かしながら、一方的に押し込んでいく。
 51分、左クロスからの樋口雄太(14)のシュートは、バーを叩く。
 52分に三竿、58分に安西幸輝(2)、68分にピトゥカがミドルシュート。

川崎はパスをつなぐことができず、ボールを回収されていく。
 チャンスは少なく、鹿島にボールを持たれる展開となった。
 しかし、山村と谷口がクロスボールを跳ね返して、決定機は許さない。
 最後は家長とダミアンのキープで時間を使って、逃げ切った。

■summary
鹿島は前半の劣勢を修正できないまま2失点を喫した。
 球際で負けてしまい、川崎に攻め込まれた。

後半になって攻勢に出たが、川崎を崩すまでには至らなかった。
 クロスを多く入れたが、素直なものが多く、簡単に跳ね返された。
 決定機は少なく、惜しかったのは51分の樋口のシュートくらい。
もっと縦に早く攻撃できていれば、良かったかもしれない。


川崎のプレー内容は、マリノス戦よりも改善が見られた。
 不利な日程ながらも、フレッシュな3選手を活かし、前半は鹿島を上回る。
 知念の1トップも小林悠の左ウィングも機能していた。
 LSB佐々木旭はスムーズにチームに馴染み、初ゴールを決めている。

後半は押されながらも、山村と谷口を中心に無失点で終えた。
 ボールを持たれても、PA内は手堅く守ることができた。
 内容的にも妥当な勝利だったといえる。

次は中3日、ホーム浦和戦(J1 #10)。
 ACLの影響で、ミッドウィーク開催が2週続く。
 浦和には2月12日のFFSCで負けているだけに、しっかり勝利したい。

■goal
2知念慶(20) 17佐々木旭(15) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 クロスを安定して処理。90+1分、エヴェラウド(9)のシュートをセーブ。
山根視来(13) 6.0 FW鈴木優磨(40)とハイボールを競った。16分、縦に走り込んで右クロス。
山村和也(31) 7.5 多くのクロスを跳ね返す。70分、ピトゥカのスルーをカット。1アシスト。
谷口彰悟(5) 7.0 佐々木を支えながら、無失点で終えた。22分、スライディングに失敗する。
佐々木旭(15) 6.5 LSBでプロ初先発。豪快な初ゴール。攻守ともに周囲と遜色なくプレー。
橘田健人(8) 7.0 気の利いた動きで危険なエリアを消す。48分、PA内で安西からボールカット。
脇坂泰斗(14) 6.0 2分、10分、42分にシュート。フリーで待ち受けて味方のパスを引き出す。
チャナ(18) 6.0 細かいタッチで密集エリアを抜ける。7分、ミドル。24分、家長へロングパス。
家長昭博(41) 6.5 守備を怠らなかった。24分、安西を外してシュート。72分、横パスをロスト。
知念慶(20) 7.0 2分、自ら奪って先制ゴール。7分、12分にシュート。65分、1人でFKを獲得。
小林悠(11) 6.0 左ウィング。周りと連携し、バランス良くプレー。20分、29分にシュート。

■sub
62(18)遠野大弥(19) 5.5 精力的にプレスする。68分、ドリブルで1人で持ち込んでシュート。
75(15)登里享平(2) 5.5 押される展開の中、粘り強く守った。77分、ボールを失いかける。
83(14)塚川孝輝(3) 5.5 橘田と2ボランチを組んで、バイタルのスペースを埋めた。
83(20)ダミアン(9) 6.0 83分、FKを獲得。86分、ロングシュート。最後は家長とキープした。

■bench
丹野研太(27) 小塚和季(17) 宮城天(24) 

■coach
鬼木達 6.5 ターンオーバーを行うことで、日程の不利を克服して勝利に導いた。

■referee
福島孝一郎 6.0 荒れそうな展開となったが、最小限の笛で上手く進めた。

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