2022/02/23

220223横浜FM4-2川崎(J1 #9)

横浜FM4-2川崎(日産スタジアム, 14:00KO, 20,433人/20,000人)

押されつつも勝利したFC東京戦(J1 #1)から中4日。
 ACLの影響で、4月22日or23日に開催予定の第9節が前倒し開催される。

同じACL組の横浜Fマリノスとの対戦。
 日産スタジアムでは、2月12日の浦和戦(FFSC)でもプレーしたばかり。
神奈川県は、新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が続いている。
 そのため、上限20,000席による運用となった。
 すでに販売済のチケットは有効とされ、観客数は20,433人だった。


先発は、FC東京戦から3人が変わる。
 新たに山村、橘田、宮城天が先発する。
 大島がベンチへ、車屋とマルシーニョはベンチ外となった。
ベンチには、新たに佐々木旭が入った。
 流通経済大学から加入した佐々木は、初めてのメンバー入り。


横浜Fマリノスは、2021年のJ1リーグ2位。
 夏場、相手を粉砕するような攻撃力で、川崎に迫っていた。
昨年7月に就任したケヴィン・マスカット監督が、2年目の指揮を執る。
 FW前田大然がセルティック(SCO)、DFチアゴ・マルチンスがニューヨーク・シティFC(USA)へ移籍した。
 鳥栖(J1)から加入したDFエドゥアルド(5)が、LCBで先発出場する。

C大阪と引き分けた開幕戦から、中3日。
昨シーズンの対戦は、川崎の1勝1分だった。
 210226川崎2-0横浜FM(J1 #1)
 211204横浜FM1-1川崎(J1 #38)

■1st half
マリノスはサイドからの大きなクロス主体。
 1トップが178cmのレオ・セアラ(9)だったので、山村と谷口がクリアする。
 速攻を仕掛けられず、川崎を崩すことができなかった。

川崎はマリノスのハイラインの背後を狙う。
 右サイドは山村のビルドアップが冴えて、山根が仕掛けていった。
 左サイドは登里が、チャナと宮城天を操った。
 どちらのサイドも、橘田が加勢することで数的有利を作った。

19分、チャナが縦に走り込んでから左クロスを入れる。
 脇坂が右に流し、家長の決定的なシュートはGK高丘陽平(1)が止めた。
29分、抜け出した家長のクロスを、ダミアンが流し込むがオフサイド。
そして32分。
 登里のスルーパスで縦に抜け出した橘田が、完璧な左クロス。
 ゴール前のダミアンがスルーして、家長が確実にゴールを決めた。

■2nd half
後半も川崎は落ち着いて攻め込んでいく。
 49分、宮城天がボールを持ち替えてからシュート。

しかし、ゲームは突然、様相を反転させた。
 57分、チャナが頭を打って治療を受けたため、ピッチ外に出る。
 数的優位をマリノスが活かし、シンプルな攻撃で打開した。
 左サイドから、マルコス・ジュニオール(10)が長いボールを入れる。
 ファーサイドのエウベル(7)が登里に競り勝ち、ヘッドで同点ゴール。

同点ゴールの直後の58分。
 レオ・セアラが右サイドに展開して、エウベルが右クロス。
 ゴール前にきれいに通されて、仲川輝人(23)が押し込んで逆転した。

川崎はマリノスの素早い攻撃を止められない。
 64分、エウベルのミドルが橘田に当たり、3点目を決められた。

73分、山根の右クロスから知念のヘッドで1点を返す。
しかし、78分、仲川の巻くようなミドルが、バーを叩きながら決まった。

■summary
マリノスは圧倒的な攻撃力で4得点。
 前半は苦戦していたが、後半、速攻を仕掛けてゴールを割った。
遅攻のパターンは少なく、ハイラインの裏側の弱さが垣間見えた。
 ただ、得点力を保つことができれば、今年も良い成績を挙げられると思われる。

ロスタイム、喜田拓也(8)は倒れた味方を助け起こした。
 2点リードしていたとはいえ、時間を使いたい場面だったはず。
 賞賛に値する、クリーンで素晴らしい行動だった。


エドゥアルド(5)とレアンドロ・ダミアン(9)。

川崎は橘田が中盤をがっちりとコントロール。
 スペースを素早く埋めて、ルーズボールを奪い取った。
 たった1人で、調子が上がらなかった川崎を蘇らせた。

4失点は不運なところもあったが、マリノスの速い攻撃によるもの。
 ボールを複数人で囲みにいくと、背後に広大なスペースを残してしまった。
 早くゴールを目指す攻撃を受けて、陣形を構築できずにゴールを許す。
 前半のように落ち着いた守備ができなかったことが、敗因となった。

結果は残念だが、妥当な敗戦。
 とはいえ、FFSC浦和戦やFC東京戦より内容は良くなっている。
次は中2日で鹿島戦(J1 #2)。
 厳しい連戦なので、ターンオーバーを行いつつ、状態を上げていきたい。

■goal
57,64エウベル(7) 58,78仲川輝人(23)
32家長昭博(41) 73知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 4失点したが、76分の松原健(27)、85分の水沼宏太(18)のシュートを防ぐ。
山根視来(13) 5.5 家長と組んで右サイドを攻略。20分、インターセプト。73分、アシスト。
山村和也(31) 5.0 鋭いビルドアップ。ハイボールを跳ね返す。背走しながらの守備は安定せず。
谷口彰悟(5) 5.0 後半、崩されるチームを救えなかった。個人としては精一杯守っていた。
登里享平(2) 3.5 20分、イエロー。57分、ジャンプが遅れて失点。2、3点目も抜け出しを許す。
橘田健人(8) 6.5 スペースを素早く埋めて、パスコースを作った。32分、抜け出してアシスト。
脇坂泰斗(14) 5.0 25分、ボレー。リズミカルにパスを中継する。57分、マルコスに寄せ切れず。
チャナ(18) 5.0 3分、早くもイエロー。19分、左から抜け出してクロス。徐々にフィットする。
家長昭博(41) 6.0 右サイドを支配。32分、先制ゴール。19分の決定機はGK高丘に防がれた。
ダミアン(9) 6.0 プレスを仕掛ける。45+2分、75分にシュート。88分のゴールは取り消された。
宮城天(24) 5.5 24分、左サイドから仕掛けてクロス。49分、思い切り良くシュートを狙った。

■sub
62(14)遠野大弥(19) 6.0 走り込んでチャンスを作る。好調を維持。88分、幻のCKアシスト。
62(18)大島僚太(10) 5.0 90+1分、2本のミドルはブロックされる。パスは丁寧さに欠けた。
62(24)知念慶(20) 6.0 73分、ゴール前で競り勝ってゴール。81分、持ち込んでシュート。
79(2)佐々木旭(15) 5.5 LSBでデビュー。緊張を感じさせないプレー。86分、左から仕掛けた。
81(41)小林悠(11) 5.5 右FWで出場。低く構えて守りつつ、チャンスを狙う。87分、右クロス。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3)

■coach
鬼木達 5.0 マリノスの攻勢を止められなかった。佐々木の起用を含め、今後の布石は打った。

■referee
荒木友輔 5.0 5枚のイエローカードを安易に出した。ジャッジが不安定だった。

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