2022/07/31

220730浦和3-1川崎(J1 #23)

浦和3-1川崎(埼玉スタジアム, 19:00KO, 35,451人)

パリ・サンジェルマンFCとのPSMから中9日。

この間、新型コロナウイルス感染症の陽性判定が相次いだ。
 7月26日(火)に1人、28日(木)に5人、29日(金)に4人が陽性判定された。
 ただ、「トップチーム関係者」と発表されていて、スタッフが含まれる可能性もある。

また、2選手の移籍が発表された。
 田邉秀斗(30)は、千葉(J2)へ育成型期限付き移籍。
 塚川孝輝(3)は、FC東京(J1)へ完全移籍した。

日本代表に参加した山根、谷口、脇坂が復帰する。
 3日前の韓国戦に谷口はフル出場、脇坂は後半33分から出場して、中2日。
 韓国戦でベンチ外だった山根は、この浦和戦も欠場する。
先発は、PSG戦から4人が変わる。
 新たに代表帰りの谷口と脇坂、RSB瀬古樹、アンカーのシミッチが先発する。
 佐々木、車屋、登里、チャナの4人は、ベンチ外となった。

ベンチには、5人しか入っていない。
 それも丹野、安藤、早坂とGKが3人。
 純粋なフィールドプレイヤーは、山村と宮城天の2人だけとなった。
浦和は、J1リーグで6勝11分5敗の暫定8位。
 川崎に続いてPSGと対戦していて、中6日の日程。

今シーズンの川崎との対戦成績は、1勝1敗。
 220212川崎0-2浦和(FFSC)
 220302川崎2-1浦和(J1 #10)

■1st half
川崎は十分な練習ができておらず、プレーが噛み合わない。
 バタバタした状態のまま、浦和があっさり先制する。
 4分、ダヴィド・モーベルグ(10)の右クロスを、伊藤敦樹(3)がゴール。

失点してからは、川崎も少し落ち着いてくる。
 9分、ダミアンのバックヘッドをGK西川周作(1)がセーブ。
 10分、脇坂の右CKを谷口がヘッド。
しかし、17分。
 イーブンボールを拾われて、松尾佑介(11)がGKソンリョンのニアを抜くゴール。

2点差となって、その後は一進一退となる。
38分、瀬古のスルーパスに脇坂が抜け出す。
 脇坂の右クロスをダミアンが押し込んだが、GK西川が抑えた。
39分には浦和が決定機。
 モーベルグのシュートはGKソンリョンが止めた。

■2nd half
川崎がボールを長く持ち、攻めていく。
 ラストパスやクロスを入れるが、ゴールは割れなかった。

浦和は前がかりになる川崎に対し、カウンターを仕掛ける。
 47分、明本考浩(15)が抜け出すが、GKソンリョンがキャッチ。
 52分、モーベルグのFKは、ソンリョンが弾き出す。
 72分にもモーベルグの巻くようなシュートをソンリョンがセーブ。
浦和は少人数の攻撃に徹していて、リスクを減らした。

82分、橘田が獲得したPKを、家長が決めて1点差とする。
しかし、85分、スローインから早く攻められて、岩尾憲(19)がゴールを決めた。

■summary
浦和は川崎が守備を構築する前に2得点。
 あとはGK西川を中心に時間を使っていった。

後半になると、川崎に巻き返されてしまう。
 61分と69分に2人ずつ選手交代したが、ボールを持たれる展開は変わらなかった。
それでも川崎を1失点に抑えて、有利な状況を活かして勝利した。
川崎は急造の最終ラインが耐えきれず、早々に2失点。
 LSB橘田は、4分、マルシーニョの加勢を受けながら、モーベルグのクロスを許した。
 代表帰りの谷口と、長期離脱から復帰したジェジエウのバランスも整っていなかった。
 瀬古樹は、RSBの練習が十分にできなかったと思われ、背後を突かれていた。
それでも、負傷者や退場者なく90分を終えることができたことは良かった。

多くの感染者を出し、ベンチにフィールドプレイヤー2人しか用意できなかった。
 ハーフタイム、安藤と早坂が必死にシュート練習を繰り返していた。

ユースの2種登録は高井だけだが、理由は分からないが呼んでいない。
 2日前、U-18のクラブユース選手権に出場したが、ベンチを埋めることはできたはず。
トップ昇格が決まっている大関や松長根に至っては、2種登録されていない。
 今日の事態を想定しなかったことは、正直にチームの失態といえる。

次は中3日でセレッソ大阪戦(YLC QF #1)。
 J1リーグでダブルを許したセレッソ相手となる。
 あらゆる手段で陣容を整えて、恥ずかしくないプレーを見せてほしい。

■goal
4伊藤敦樹(3) 17松尾佑介(11) 85岩尾憲(19)
82PK家長昭博(41)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 17分、ニアを抜かれて失点。39分、47分、52分、72分と決定機を止める。
瀬古樹(16) 4.5 RSB。背後のスペースを突かれる。起点となって組み立て、クロスを入れた。
ジェジエウ(4) 4.5 守備範囲は広いが、谷口や瀬古と連携はまだまだ。85分、アシストを許す。
谷口彰悟(5) 5.0 鋭いパスで橘田とマルシーニョを使う。51分、背後から松尾を止めイエロー。
橘田健人(8) 5.0 LSB。43分、ボールを奪うが前を向けず。80分にPKを、88分にFKを獲得する。
シミッチ(6) 5.5 ハイボールに競り勝ち、サイドに展開する。パスを受ける動きを繰り返した。
脇坂泰斗(14) 5.5 ドリブルで前へ進む。60分、90+6分のミドル、88分のFKはわずかに外れる。
遠野大弥(19) 5.0 動き回ったが窮屈だった。47分、ミドル。66分、ターンで剥がして抜け出す。
家長昭博(41) 6.0 明本を苦にせずクロスを入れる。77分、ヘッド。キープ力でチームを助ける。
ダミアン(9) 6.0 9分と38分のシュート、90+4分のオーバーヘッドはどれも西川に止められた。
マルシーニョ(23) 5.5 19分、44分にドリブルで仕掛ける。59分、68分のシュートは当たらず。

■sub
73(23)宮城天(24) 6.0 77分、カットインからシュート。90+1分、谷口のクロスをヘッド。
78(19)山村和也(31) 6.0 2トップに入り、猛然とボールを追う。90+6分、脇坂に丁寧に落とす。

■bench
丹野研太(27) 安藤駿介(21) 早坂勇希(22) 

■coach
鬼木達 6.0 厳しい状況にあっても、与えられた戦力でベストを尽くした。

■referee
松尾一 6.0 判断が遅くなることもあったが、まずまずのジャッジ。

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