パリ・サンジェルマンFCとのPSMから中9日。
この間、新型コロナウイルス感染症の陽性判定が相次いだ。
7月26日(火)に1人、28日(木)に5人、29日(金)に4人が陽性判定された。
ただ、「トップチーム関係者」と発表されていて、スタッフが含まれる可能性もある。
また、2選手の移籍が発表された。
田邉秀斗(30)は、千葉(J2)へ育成型期限付き移籍。
塚川孝輝(3)は、FC東京(J1)へ完全移籍した。
日本代表に参加した山根、谷口、脇坂が復帰する。
3日前の韓国戦に谷口はフル出場、脇坂は後半33分から出場して、中2日。
韓国戦でベンチ外だった山根は、この浦和戦も欠場する。
新たに代表帰りの谷口と脇坂、RSB瀬古樹、アンカーのシミッチが先発する。
佐々木、車屋、登里、チャナの4人は、ベンチ外となった。
ベンチには、5人しか入っていない。
それも丹野、安藤、早坂とGKが3人。
純粋なフィールドプレイヤーは、山村と宮城天の2人だけとなった。
川崎に続いてPSGと対戦していて、中6日の日程。
今シーズンの川崎との対戦成績は、1勝1敗。
220212川崎0-2浦和(FFSC)
220302川崎2-1浦和(J1 #10)
■1st half
川崎は十分な練習ができておらず、プレーが噛み合わない。
バタバタした状態のまま、浦和があっさり先制する。
4分、ダヴィド・モーベルグ(10)の右クロスを、伊藤敦樹(3)がゴール。
失点してからは、川崎も少し落ち着いてくる。
9分、ダミアンのバックヘッドをGK西川周作(1)がセーブ。
10分、脇坂の右CKを谷口がヘッド。
しかし、17分。
イーブンボールを拾われて、松尾佑介(11)がGKソンリョンのニアを抜くゴール。
2点差となって、その後は一進一退となる。
38分、瀬古のスルーパスに脇坂が抜け出す。
脇坂の右クロスをダミアンが押し込んだが、GK西川が抑えた。
39分には浦和が決定機。
モーベルグのシュートはGKソンリョンが止めた。
■2nd half
川崎がボールを長く持ち、攻めていく。
ラストパスやクロスを入れるが、ゴールは割れなかった。
浦和は前がかりになる川崎に対し、カウンターを仕掛ける。
47分、明本考浩(15)が抜け出すが、GKソンリョンがキャッチ。
52分、モーベルグのFKは、ソンリョンが弾き出す。
72分にもモーベルグの巻くようなシュートをソンリョンがセーブ。
浦和は少人数の攻撃に徹していて、リスクを減らした。
82分、橘田が獲得したPKを、家長が決めて1点差とする。
しかし、85分、スローインから早く攻められて、岩尾憲(19)がゴールを決めた。
■summary
浦和は川崎が守備を構築する前に2得点。
あとはGK西川を中心に時間を使っていった。
後半になると、川崎に巻き返されてしまう。
61分と69分に2人ずつ選手交代したが、ボールを持たれる展開は変わらなかった。
それでも川崎を1失点に抑えて、有利な状況を活かして勝利した。
LSB橘田は、4分、マルシーニョの加勢を受けながら、モーベルグのクロスを許した。
代表帰りの谷口と、長期離脱から復帰したジェジエウのバランスも整っていなかった。
瀬古樹は、RSBの練習が十分にできなかったと思われ、背後を突かれていた。
それでも、負傷者や退場者なく90分を終えることができたことは良かった。
多くの感染者を出し、ベンチにフィールドプレイヤー2人しか用意できなかった。
ハーフタイム、安藤と早坂が必死にシュート練習を繰り返していた。
ユースの2種登録は高井だけだが、理由は分からないが呼んでいない。
2日前、U-18のクラブユース選手権に出場したが、ベンチを埋めることはできたはず。
トップ昇格が決まっている大関や松長根に至っては、2種登録されていない。
今日の事態を想定しなかったことは、正直にチームの失態といえる。
次は中3日でセレッソ大阪戦(YLC QF #1)。
J1リーグでダブルを許したセレッソ相手となる。
あらゆる手段で陣容を整えて、恥ずかしくないプレーを見せてほしい。
■goal
4伊藤敦樹(3) 17松尾佑介(11) 85岩尾憲(19)
82PK家長昭博(41)
■judge
ソンリョン(1) 7.0 17分、ニアを抜かれて失点。39分、47分、52分、72分と決定機を止める。
瀬古樹(16) 4.5 RSB。背後のスペースを突かれる。起点となって組み立て、クロスを入れた。
ジェジエウ(4) 4.5 守備範囲は広いが、谷口や瀬古と連携はまだまだ。85分、アシストを許す。
谷口彰悟(5) 5.0 鋭いパスで橘田とマルシーニョを使う。51分、背後から松尾を止めイエロー。
橘田健人(8) 5.0 LSB。43分、ボールを奪うが前を向けず。80分にPKを、88分にFKを獲得する。
シミッチ(6) 5.5 ハイボールに競り勝ち、サイドに展開する。パスを受ける動きを繰り返した。
脇坂泰斗(14) 5.5 ドリブルで前へ進む。60分、90+6分のミドル、88分のFKはわずかに外れる。
遠野大弥(19) 5.0 動き回ったが窮屈だった。47分、ミドル。66分、ターンで剥がして抜け出す。
家長昭博(41) 6.0 明本を苦にせずクロスを入れる。77分、ヘッド。キープ力でチームを助ける。
ダミアン(9) 6.0 9分と38分のシュート、90+4分のオーバーヘッドはどれも西川に止められた。
マルシーニョ(23) 5.5 19分、44分にドリブルで仕掛ける。59分、68分のシュートは当たらず。
■sub
73(23)宮城天(24) 6.0 77分、カットインからシュート。90+1分、谷口のクロスをヘッド。
78(19)山村和也(31) 6.0 2トップに入り、猛然とボールを追う。90+6分、脇坂に丁寧に落とす。
■bench
丹野研太(27) 安藤駿介(21) 早坂勇希(22)
■coach
鬼木達 6.0 厳しい状況にあっても、与えられた戦力でベストを尽くした。
■referee
松尾一 6.0 判断が遅くなることもあったが、まずまずのジャッジ。
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