2022/04/02

220402川崎1-4C大阪(J1 #6)

川崎1-4C大阪(等々力, 15:00KO, 18,090人/100%)

広島戦(J1 #5)から代表ウィークを挟んで中13日。
 等々力にセレッソ大阪を迎えてのJ1リーグ第6節。
 4月第1週の土曜日で、やや肌寒い気候となった。

まん延防止等重点措置が解除されたため、観客数の上限はない。
 収容率100%は、コロナ禍前の2020年2月22日の鳥栖戦(2020 J1 #1)以来となる。

等々力でのJ1リーグは、2020年11月3日の札幌戦(2020 J1 #26)の敗戦後、負けていない。
 2020年に3試合、2021年に19試合、そして2022年に3試合。
 合計25試合連続で無敗を続け、J1リーグ記録に並んでいる。


先発は、広島戦から1人を変更する。
 出場停止が明けたチャナティップが先発に復帰し、小塚がベンチに回る。
 日本代表に参加していた谷口と山根も先発する。
  2人とも3月29日のヴェトナム戦にフル出場していて、中3日となる。
ベンチには、GK丹野が戻り、GK安藤と大島が外れた。
(大島は3月30日のトレーニングで負傷。全治8~10週程度。5月3日公式発表)


C大阪は、代表ウィークにYBCルヴァンカップがあり、中6日。
 清武弘嗣(10)は、両側ハムストリング筋損傷で欠場する。

2021年の対戦は、川崎の2勝だった。
 210303川崎3-2C大阪(J1 #11)
 211120C大阪1-4川崎(J1 #36)

■1st half
セレッソはシンプルに攻めてくる。
 川崎に囲まれる前に、早いタイミングでミドルパスをつなぐ。
 サイドに運んでから、川崎の陣形が整う前にクロスを入れた。
 動き出しも早く、セカンドボールでも優位に立っていた。

13分、谷口が持ちすぎ、囲まれてボールロストする。
 高い位置からのカウンターを浴びて、山田寛人(34)のシュートが右ポストを叩く。
 跳ね返ったところを乾貴士(8)に押し込まれ、先制ゴールを許した。
28分、左サイドから崩され、中原輝(41)のスルーパスで乾が抜け出し、2点目のゴール。
36分にはハーフライン付近で谷口が山田に抜け出されて、独走を許して3点目を失った。
3失点以外にも、9分、17分、19分に加藤陸次樹(20)にシュートを打たれた。

川崎はセレッソを押し込むことはできたが、フリーランが少なかった。
 パスミスから危険な位置でのボールロストが多くなり、リズムが生まれない。
 スローインも味方につなげず、セレッソに奪われて攻撃を許した。

■2nd half
川崎はハーフタイムで4人を交代し、3点差を追いかける。
 知念を中心として、勢いを持って前がかりになったがゴールは奪えない。
 51分、マルシーニョのループシュートはバーを叩いた。

セレッソはゆっくり時間を使いながら、決定機を量産していく。
 59分、山田が抜け出してフリーとなるが、GKソンリョンがセーブ。

68分、脇坂の横パスが流れ、カウンターから山田がゴールして4点差となる。
 さらに75分と83分にジェアン・パトリッキ(26)が決定機を迎えるが、GKソンリョンが止めた。

86分、小林悠のヒールからマルシーニョが決めたが、点差は大きかった。

■summary
セレッソはチーム全体で押し上げながら川崎に圧力を掛ける。
 絶妙なポジションで川崎のパスコースを制限し、ミスを誘った。

攻撃は少ない手数で素早くボールを前に運んでいく。
 高い位置でボールを奪うと、川崎が守備をセットする前にゴールに迫った。
 多くの決定機を作り、4ゴールで圧勝した。
 素晴らしい内容で、妥当な結果といえる。


厳しい表情の谷口彰悟(5)。

川崎は2週間のインターバルがありながら、動けなった。
 パスがズレると目敏くセレッソに詰められて、ボールを失う。
 奪われ方が悪く、橘田に広範なエリアをカバーさせたが、破綻した。
 先にリードされ、追い付くためにリスクを取り、セレッソに逆襲された。

セレッソをゴール前に押し込んでも、崩す動きが足りなかった。
 セレッソの守備ブロックの外側で回すだけで、PAの中には入り込めなかった。
 特にチャナティップと脇坂は、立ち止まったままで流動性に欠けていた。

等々力での無敗記録は25試合で終わり、J1リーグでタイ記録となった。

次は中3日でアウェイでの磐田戦(J1 #7)。
 負けたことは仕方ないが、厳しい内容が予想される。
 内容は悪いなりに、少しでも立て直したい。

■goal
86マルシーニョ(23) 
13,28乾貴士(8) 36,68山田寛人(34)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 19分、加藤のシュートをキャッチ。59分、75分、83分に決定機を止める。
山根視来(13) 5.0 27分、ロングシュート。多くの右クロスを入れたものの、精度は低かった。
山村和也(31) 5.0 悪くなかったが、2失点目は乾の動き出しを掴めなかった。前半のみで交代。
谷口彰悟(5) 3.0 13分、36分と致命的なミスから失点を重ねる。59分、75分にミスを繰り返す。
佐々木旭(15) 5.0 88分、中央を突破してシュート。スローインを味方につなげず、奪われた。
橘田健人(8) 5.0 パスミスが目立った。サイドに呼び寄せられて、中央を空けてしまった。
脇坂泰斗(14) 4.5 68分、簡単な横パスを相手に渡し4失点目を招く。80分、ロングシュート。
チャナ(18) 4.5 推進力は見せたが、細かなパスで周囲と呼吸が合わなかった。2分、ボレー。
家長昭博(41) 4.5 キープできても、その先は崩せなかった。交代時に急がず、時間を空費した。
ダミアン(9) 5.0 44分、左からカットインしてシュート。セレッソの2CBに封じ込められた。
マルシーニョ(23) 6.0 縦に突破を図る。10分、51分にシュート。86分にゴールを決める。

■sub
HT(8)小塚和季(17) 5.5 アンカーの位置から長短のパスを繰り出す。55分、ミドルシュート。
HT(18)遠野大弥(19) 5.5 良く動いたが、パスが出てこなかった。66分、CKからシュート。
HT(9)知念慶(20) 6.0 55分、57分、65分にシュート。90+3分、右クロスを決定的なヘッド。
HT(31)塚川孝輝(3) 5.5 RCBで出場し、積極的なプレーを見せる。52分、左CKをヘッド。
65(41)小林悠(11) 5.5 86分、ヒールでアシスト。プレーに関与する機会が少なかった。

■bench
丹野研太(27) 宮城天(24) 

■coach
鬼木達 4.0 前半のうちに修正できず、3失点。ハーフタイムに4人交代するが、効果は薄かった。

■referee
中村太 6.5 吹きすぎることはなく、強い接触があるとしっかりファウルと判定した。

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