ACLグループリーグは4節が終わり、いよいよ終盤戦。
川崎が勝ち点8で首位、ジョホールと蔚山現代が勝ち点7で並ぶ。
第5節は、首位突破を賭けて、蔚山現代と対戦する。
ジョホールとの第2戦(ACL GL #4)から中2日だが、いつもより厳しい日程。
現地時間22時から17時キックオフとなって、間隔が5時間短くなっている。
先発は、ジョホールとの第2戦から3人を変えただけ。
新たに遠野、ダミアン、マルシーニョが先発する。
知念と小林悠がベンチスタート、チャナティップがベンチ外となった。
ベンチには、シミッチが入っている。
蔚山現代は、ここまで2勝1分1敗の勝ち点7。
広州FCに2勝したが、ジョホールには負けている。
川崎との対戦は、ドローだった。
220415川崎1-1蔚山現代(ACL GL #1)
■1st half
川崎はプレスで蔚山のミスを誘って、押し込んでいく。
2分にマルシーニョ、4分にダミアンがシュート。
7分、蔚山のCBのミスパスからダミアンが決定機を迎えるが、外してしまう。
ほとんど攻撃できなかった蔚山だったが、14分。
ヴァレリ・カザイシュヴィリ(10)が中央突破してシュート。
GKソンリョンが止めたこぼれ球を、レオナルド(9)が決めて先制する。
続いて20分。
佐々木旭のバックパスが弱く、レオナルドがカットする。
カウンターを仕掛けられて、オム・ウォンサン(11)がゴール。
2点リードした蔚山は、じっくりとプレーする。
自陣深くでブロックを組んで、川崎の攻撃を待ち受けた。
川崎はアーリークロスをダミアンに入れて対抗する。
40分、谷口が持ち上がってからマルシーニョにふわっと入れる。
マルシーニョが折り返し、ダミアンがゴールを決めた。
■2nd half
1点差として前半を終えたが、47分。
橘田が横パスをミスして、レオナルドに渡してしまう。
カザイシュヴィリが1人で持ち込んで、ゴールを決めた。
再び2点差となり、川崎はパワープレイを仕掛けていく。
58分に小林悠を入れて、ダミアンとの2トップとする。
70分に知念、75分に宮城天を投入して、前線の人数を増やしていく。
家長や山村がロングボールを入れ続けて、ゴール前で競らせた。
68分のダミアン、90+1分の山根の決定機は、GKチョ・ヒョヌ(21)が見事にセーブ。
90+2分、知念の左クロスを谷口が折り返し、ダミアンがゴール。
しかし、残り時間は少なく、タイムアップを迎えた。
■summary
蔚山現代は、素晴らしい決定力を見せた。
2点目と3点目は、川崎のパスミスからのカウンター。
守備の態勢が整う時間を与えず、次々とゴールを奪った。
リードする展開となり、ゴール前に多くの人数を揃えて守る。
川崎の放り込み戦術と前線の高さに苦しみながらも、粘り強く耐えていく。
GKチョ・ヒョヌのセーブもあり、リードを保って勝利した。
川崎は、蔚山のカウンターを止められず、失点を重ねた。
疲労の色は否めず、中盤でのミスパスから長距離を戻りながら予測外の守備は難しかった。
後半、デコボコなピッチ状態もあって、ロングボールを蹴り込む戦術を選択した。
PA内に並ぶダミアン、知念、小林悠の3人の高さと競り合いの強さは、強烈だった。
いつもと異なるプレーだったが、悪くなかった。
佐々木旭は20分、バックパスを相手に渡して、2失点目を招いた。
その後は積極的なプレーが少なくなり、58分に途中交代。
今日は残念な結果となったが、しっかり振り返って、成長してほしい。
次は中2日、グループリーグ最終節の広州FC戦(ACL GL #6)。
蔚山に負けたが、GL突破の可能性はまだ残っている。
フレッシュな選手を起用しつつ勝利して、マレーシアを離れたい。
■goal
14レオナルド(9) 20オム・ウォンサン(11) 47ヴァレリ・カザイシュヴィリ(10)
40,90+2ダミアン(9)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 3失点。53分のイ・ミョンジェ(13)のFK、74分の天野純(8)のCKをセーブ。
山根視来(13) 5.5 右クロスを入れる。51分、イエロー。90+1分、フリーで決定的なシュート。
谷口彰悟(5) 5.5 鋭いパスで組み立てる。1アシスト。74分、ユン・イルロク(7)の独走を止める。
車屋紳太郎(7) 5.5 5分、CKをヘッド。58分からLSBに回り、何度も上がってクロスを入れた。
佐々木旭(15) 3.5 20分、バックパスをミスして失点に関与した。52分、手で止めてイエロー。
橘田健人(8) 4.5 47分、致命的な3点目を与えるパスミス。アンカーで広範囲をカバーする。
脇坂泰斗(14) 5.5 6分、相手に身体を当ててボールを奪取。45+1分、ターンからシュート。
遠野大弥(19) 5.0 13分、16分に左サイドに走り込む。50分、自陣に戻りクロスをブロック。
家長昭博(41) 5.5 運動量は少なかったが、一瞬の動き出しからクロスを延々と供給し続けた。
ダミアン(9) 6.5 2ゴールは申し分ない結果。だが、7分か68分の決定機にも決めてほしかった。
マルシーニョ(23) 6.0 2分、22分にシュート。1アシスト。狭いスペースからクロスを入れる。
■sub
58(15)山村和也(31) 5.5 RCBから前線に正確なロングボールを入れていく。61分、クリアミス。
58(14)シミッチ(6) 5.5 アンカー。59分、63分にロングシュート。セカンドボールを回収する。
58(19)小林悠(11) 5.0 ダミアンとの2トップを組む。ゴール前でロングボールを待ち受ける。
70(23)知念慶(20) 5.5 78分、ダミアンの落としをシュート。90+2分、谷口へ左クロス。
75(8)宮城天(24) 5.5 79分、シュート。86分、右CKを蹴って、さらに跳ね返りを右クロス。
■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 松井蓮之(25) 小塚和季(17) 瀬古樹(16)
■coach
鬼木達 5.0 結果を出せなかった。早い時間からパワープレイを仕掛けた。
■referee
モハンメド・アルホイシ(KSA) 6.0 適切なジャッジ。後半、川崎に3枚のイエローを続けて出すが、妥当だった。
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