2022/04/18

220418広州0-8川崎(ACL GL #2)

広州0-8川崎(タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム, 17:00KO (18:00JST), 98人)

ACLグループリーグ初戦の蔚山現代戦(ACL GL #1)はドロー発進となった。
 中2日での連戦が続く中、第2節では広州FCと対戦する。
 会場は、第1節と同じハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム。
 現地17時キックオフも第1節と同じだが、曇り空で、暑さは和らいだように見えた。


先発は、蔚山現代戦から10人が変わる。
 連続して先発するのは、GKソンリョンのみ。
 蔚山現代戦で途中出場した車屋、宮城天、脇坂、知念慶、小林悠の5人。
  ベンチ入りしていた瀬古樹、塚川、小塚の3人。
  そして、ベンチ外だったチャナティップと松井の2人が新たに先発する。
ベンチには五十嵐太陽が入り、初のメンバー入りを果たした。


広州FCは、2021年の北京FCと同じくユース主体の構成。
 ジョホール・ダルル・タクジムFC戦(ACL GL #1)は、5-0で負けた。
 川崎と同じ中2日だが、初戦は22時キックオフで5時間短い日程。

2017年にはACLで対戦(当時広州恒大)し、2戦2分だった。
 170314広州恒大1-1川崎(ACL GL #3)
 170412川崎0-0広州恒大(ACL GL #4)

■1st half
広州は、組織的に守ることができない。
 ほとんどプレスすることがなく、川崎に自由を与えた。
 技術的にも高くはなく、トラップやパスミスが目立った。
 ボールを前につなげないまま、川崎に奪われて失点を重ねてしまう。

7分と12分に知念、15分に車屋、21分と39分に小林悠がゴール。
 余裕のある中盤から、ロングボールを入れたり、サイドから崩した。
 広州は多くの人数でゴール前を固めるが、それでも縦に進んでいく。
 多彩な攻撃パターンからチャンスを量産し、5点をリードした。

■2nd half
後半、五十嵐、田邉、高井と次々に若手を投入していく。
 前半ほどの迫力はなくなったが、それでも3ゴールを決めた。
50分、車屋のループパスで抜け出した宮城天がゴール。
69分、チャナティップがドリブルで持ち込んで川崎初ゴール。
71分、遠野の左CKから、五十嵐が落として車屋がゴール。

■summary
広州はACLの舞台にふさわしいレベルではなかった。
 プレーはクリーンだったが、残念ながら力の差が大きかった。
戦術らしい戦術もなく、FWにボールを届けられない。
 11分、イェ・ルンビヤオ(99)のシュートが唯一のものだった。
守備では川崎にスペースを与え続ける。
 アンカーの小塚にプレスが掛からず、自由にプレーさせた。
 CBも知念と小林悠を止めることができず、決定機を作られた。


知念と小林悠が2ゴールずつを決めて快勝した。
 松井、五十嵐、高井の3人がプロデビューを飾っている。
 瀬古樹や田邉のように、出場機会が少ない選手も起用できた。
 ターンオーバーしながら勝てたことは、大きな収穫といえる。

RSBに瀬古樹、LSBに前半は松井、後半は田邉を起用した。
 3人ともぎこちなさはあったものの、悪くはなかった。
CBは塚川と車屋で組んでいて、58分からは高井がRCBに入る。
 ただ、広州の攻撃機会はほとんどなかったので、評価は難しい。

次は中2日でジョホール・ダルル・タクジムFC戦(ACL GL #3)。
 コンディションを整えながら、勝利したい。

■goal
7,12知念慶(20) 15,71車屋紳太郎(7) 21,39小林悠(11) 50宮城天(24) 69チャナティップ(18) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ほとんど仕事がなかった。広州のロングボールをキャッチしたくらい。
瀬古樹(16) 6.0 RSB。球際に強く、負けなかった。20分、FKに飛び込んでPKを獲得する。
塚川孝輝(3) 6.0 RCB。1トップをマークしたが、仕事は少なかった。最後はIHからFWに動く。
車屋紳太郎(7) 6.5 CKから押し込む形で2ゴール。攻撃を組み立てる。50分、1アシスト。
松井蓮之(25) 5.0 LSBでプロ初出場。10分、イエローをもらう。小塚の脇でパスを受ける。
小塚和季(17) 6.0 アンカーの位置からロングボールを狙う。79分のFKはゴール上に外れる。
脇坂泰斗(14) 6.0 7分、左CKで1アシスト。38分、ボレー。アンカー脇でボールを受けた。
チャナ(18) 6.0 早いパスが味方に合わなかった。14分、シュート。69分、川崎での初ゴール。
小林悠(11) 6.5 2ゴール1アシスト。21分のPKや、15分、29分、37分、39分の決定機を外す。
知念慶(20) 7.0 開始早々の2ゴールで試合を決めた。1アシスト。19分、45分にも決定機。
宮城天(24) 6.5 左サイドから仕掛けてゴールを目指す。1アシスト。50分に1ゴール。

■sub
HT(20)五十嵐太陽(28) 6.0 右FWでプロ初出場。59分、62分にシュート。71分、初アシスト。
HT(25)田邉秀斗(30) 5.5 LSB。ライン沿いに上下動を繰り返す。70分、ドリブルでPAに入る。
58(14)高井幸大(29) 5.5 RCBでプロ初出場。83分、相手GKのパントキックを頭で跳ね戻す。
70(11)遠野大弥(19) 6.0 72分、85分と力強いシュートを放つ。セットプレーを担当する。
84(24)橘田健人(8) 5.5 85分、遠野へラストパス。90+3分、クリアミスでCKを与えた。

■bench
丹野研太(27) 谷口彰悟(5) 佐々木旭(15) ダミアン(9) マルシーニョ(23) 

■coach
鬼木達 6.5 大幅なターンオーバーを行いながら、快勝に導いた。

■referee
パヤム・ヘイダリ(IRN) 6.0 大差となったが、荒れることなく試合をコントロールした。

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