2022/04/30

220430川崎1-0広州FC(ACL GL #6)

川崎1-0広州FC(タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム, 17:00KO (18:00JST), 210人)

ACLグループリーグの最終節、広州FC戦。
 3日前の蔚山現代戦(ACL GL #5)に敗れて、自力でのGL突破はなくなった。
 まずは広州FC戦に勝った上で、他チームの結果を待つこととなる。


先発は、蔚山現代戦から9人を変える。
 続けて先発するのはGKソンリョン、遠野の2人となった。
 RSBで瀬古樹、LSBで松井が先発する。
ベンチには、五十嵐、永長、田邉が入っている。


広州FCは、ここまで5戦5敗。
 得点はなく、23失点となっている。
川崎との対戦も大敗している。
 220418広州0-8川崎(ACL GL #2)

■1st half
広州は自陣PA近くに人数を集め、がっちりと固めてきた。
 プレスは仕掛けず、アンカー小塚と2CB塚川と山村がボールをフリーで持つ。
 ルックアップしてロングボールを入れ、チャンスを作っていく。

14分、瀬古樹の縦パスを、小林悠がヒールで知念に流す。
 知念は少し右に動かしてコースを作り、先制ゴールを決めた。

その後も数多くのシュートを放っていく。
 ただ、広州が粘り強い守備を続け、決定機は少なかった。
45+1分、小塚のループパスで抜け出した小林悠がシュート。
 GK1対1となったが、GKジャン・チーハオ(52)が止めた。

■2nd half
後半も川崎が圧倒していって、決定機を量産する。
 63分と76分に知念、70分と86分(2本)に小林悠、80分にマルシーニョが決定的なシュート。
 しかし、ゴールを割ることができず、1点差のまま時間が過ぎていく。

84分、チョン・シーリン(53)のロングシュートは、GKソンリョンがキャッチ。
 広州FCにとって、ゴールの可能性があった唯一のシュートだった。

87分、家長と谷口を投入し、逃げ切った。

■summary
広州は1失点にとどめたものの、川崎との実力差は大きかった。
 GKジャン・チーハオの活躍がなければ、大差になったと思われる。
最後まで耐えて勝ち点の可能性を残したことは、賞賛に値する。


川崎は知念のゴールで順当に勝利した。
 後半、多くの決定機がありつつも、追加点を奪えなかった。
 ベンチの永長、五十嵐、田邉に出場機会を与えられなかったのは残念だった。


他チームの結果により、グループリーグ2位で決勝トーナメントに進めなかった。
 ACLは2021年から40チームが参加し、GL1位の10チームと、GL2位の6チームが勝ち抜ける。
 東地区は辞退チームがあった影響で、4位との対戦結果を除いてGL2位を比較する。
 1位ジョホール、2位川崎、3位蔚山現代の成績が拮抗したため、他グループに及ばなかった。

ACLでは、松井、五十嵐、高井がデビューを果たした。
 永長には出場機会がなかったが、2試合でベンチ入り。
 瀬古樹も2試合でフル出場を果たしている。
 今後、彼らにはチームを支える選手になってほしい。

次は中6日でアウェイ清水戦(J1 #12)。
 日本に帰国して、すぐの試合となる。
 疲労は抜けていないとは思うが、しっかり勝利したい。

■goal
14知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 ほとんどプレー機会がない中、84分、突然のロングシュートをキャッチ。
瀬古樹(16) 6.0 数多くの右クロスを入れていった。36分、68分にボールカットに成功する。
山村和也(31) 5.5 落ち着いてパスを散らす。39分、イェ・グオチェン(77)に抜け出される。
塚川孝輝(3) 5.5 ロングパスを狙う。9分、41分、62分にシュート。最後はアンカーに上がる。
松井蓮之(25) 5.5 高めに位置取りして、相手に強く当たる。89分、ロングボールをクリア。
小塚和季(17) 6.0 自由自在にパスを出す。35分、ミドルシュート。58分、62分にFKを蹴る。
遠野大弥(19) 5.5 上下に動いてボールに触る。25分にミドル、34分に小林の落としをシュート。
チャナ(18) 5.5 10分あたりから右足首を気にする。12分、ピッチに倒れ込み、ベンチに退いた。
小林悠(11) 6.0 走り出してボールを呼ぶ動きが秀逸だった。ただ、ゴールは決められなかった。
知念慶(20) 6.5 14分に決勝ゴール。その後も力強さを発揮して、多くのシュートを放った。
宮城天(24) 6.0 38分、45分にシュート。スペースが限られている中、左クロスを多く入れた。

■sub
14(18)橘田健人(8) 6.0 広いエリアを縦横に動いた。ゴールにつながるプレーを増やしたい。
65(24)マルシーニョ(23) 5.5 80分、決定的なループシュート。ドリブルの仕掛けは少なかった。
65(19)脇坂泰斗(14) 5.5 右IHで出場する。76分に知念へ、80分にマルシーニョへラストパス。
87(17)谷口彰悟(5) 5.5 LCBに入り、塚川が1列前に動く。プレー機会はほとんどなかった。
87(11)家長昭博(41) 6.0 88分、90+2分に右サイドでキープする。時間を使って逃げ切った。

■bench
丹野研太(27) 田邉秀斗(30) 永長鷹虎(26) ダミアン(9) 五十嵐太陽(28) 

■coach
鬼木達 6.0 勝利したが、1得点にとどまった。選手起用は保守的だった。

■referee
ムハンマド・タキ(SIN) 6.0 適切なジャッジ。荒いプレーがほとんどない展開だった。

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