2021/11/21

211120C大阪1-4川崎(J1 #36)

C大阪1-4川崎(ヨドコウ桜スタジアム, 14:00KO, 9,800人/10,000人)

今季2敗目を喫した鳥栖戦(J1 #35)から中12日。
 代表ウィークを挟んで、少しだけ日程が空いた。

日本代表には、山根、谷口、旗手の3選手が招集された。
 ヴェトナム、オマーンとのアウェイ2連戦を経て、日本に戻っている。
 山根は2試合ともフル出場し、谷口と旗手の出番はなかった。

長居球技場は、ネーミングライツで「ヨドコウ桜スタジアム」と呼ばれる。
 もともと「キンチョウスタジアム」だったが、2021年4月から新たな名前となっている。
 セレッソ大阪戦は、隣のヤンマースタジアム(長居陸上競技場)での試合が続いていた。
 川崎にとって、2014年7月15日のC大阪戦(2014 J1 #12)以来の長居球技場となる。

観客上限10,000席として発売されたチケットは完売となった。
 その後、見切れ席をわけあり指定席として、追加発売している。


先発は、ターンオーバーした鳥栖戦から4人が変わる。
 新たに谷口、登里、家長、ダミアンが先発し、代表組の3人も先発する。
 山村、大島、遠野、小林悠がベンチに回った。

ベンチには、新たに知念が入り、ジェジエウが外れた。
 ジェジエウは、鳥栖戦で左膝を負傷し、手術のため帰国している。


セレッソ大阪は、J1リーグは12勝9分14敗の11位、YBCルヴァンカップは準優勝。
 天皇杯もベスト4に勝ち上がっていて、川崎と決勝で対戦する可能性がある。

8月26日、レヴィー・クルピ監督との契約を解除し、小菊昭雄新監督が就任。
 前日には、FW大久保嘉人(20)が今シーズン限りでの引退を発表した。

等々力での対戦は、川崎が勝っている。
 210303川崎3-2C大阪(J1 #11) 

■1st half
川崎は休まずパスをつなぎ、セレッソに陣形を整える時間を与えない。
5分、山根からのパスを、中央の脇坂がダイレクトで縦に入れる。
 CB西尾隆矢(33)が触ったが、ダミアンがファーに流し込んで先制する。

セレッソは川崎のプレスに苦しむが、サイドからチャンスを作る。
 16分、坂元達裕(17)が右クロス。
 17分、清武弘嗣(10)が右から入れてFW加藤陸次樹(29)がシュート。

川崎はペースを落としつつ、好機にはギアチェンジして崩していく。
 反対側のサイドにパスを通すと、セレッソのスライドが間に合わない。
13分と30分、同じようにマルシーニョのラストパスから家長が決定機を迎える。
 2回ともに完全にフリーだったが、GKキム・ジンヒョン(21)がシュートを止めた。

40分、橘田がボールを触られながらも、2度3度と制して前へ進む。
 家長からダミアンに渡ると、豪快にニアサイドを打ち抜いて2点目を決めた。

■2nd half
47分、セレッソのCKからのカウンターで、マルシーニョが独走。
 ドリブルが速く、DFを置き去りにしたが、最後はGKキム・ジンヒョンに止められた。
マルシーニョは、なかなか決められないと思った直後の49分。
 ダミアンの落としがCB瀬古歩夢(15)に当たり、そのマルシーニョが川崎初ゴールを決めた。

3点差となり、セレッソにボールを預け、受け身になっていく。
 セレッソにチャンスは作られたが、GKソンリョンが立ちはだかった。
 73分にRSB松田陸(2)のロングシュート、79分にFW松田力(22)のヘッドを弾き出す。
しかし、80分、CKの流れから失点してしまう。
 LSB丸橋祐介(14)のクロスを奥埜博亮(25)のヘッドでゴールを許した。

2点差となり、残り時間も少ない中の85分。
 遠野の折り返しを宮城天がボレーで決めて、逃げ切った。

■summary
セレッソは川崎の攻勢を止められなかった。
 清武の守備貢献がやや少なく、家長を中心とした川崎の右サイドからの攻撃を許した。
 加藤と山田寛人(34)の2FWは、広い範囲を駆け回ってプレスに出る。
 しかし、川崎の2CBを効果的に追い詰めるまでは至らず、体力を使った。

ハーフタイムに大久保を入れると、ボールを預けることができた。
 ただ、献身的に走っていた加藤が外れると、スペースを埋め切れない。
 前後の距離が大きくなり、川崎の縦パスからのカウンターを浴びた。


大久保嘉人(20)の胴上げ。
アウェイゴール前で、ソンリョン、家長、小林、登里、谷口、車屋、大島、脇坂、金通訳、中山通訳が参加しました。

川崎はダミアンの決定力を活かして快勝した。
 1点は失ったが、すでに3点差となっていて、大きな影響はなかった。
 さらに、途中出場の遠野と宮城天のコンビネーションで、4点目を奪う。
 ジェジエウの長期不在は不安材料となるが、車屋が遜色なくプレーした。

次は中6日でのガンバ大阪戦(J1 #37)。
 J1リーグでは、等々力での最終戦となる。
 しっかりと押し切りながら、勝利したい。

■goal
80奥埜博亮(25)
5,40ダミアン(9) 49マルシーニョ(23) 85宮城天(24) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 46分の原川、73分の松田陸、79分の松田力のシュートを完璧に止めた。
山根視来(13) 6.0 3分に右クロス。少し控え目だった。90+5分、遠野にスルーパスを通す。
谷口彰悟(5) 6.0 しっかり守り、前に届ける。12分、ボールロスト。90+6分、CKをヘッド。
車屋紳太郎(7) 6.0 派手ではないが、要所で効いた。プレスから逃れる手段が少なかった。
登里享平(2) 6.5 49分、旗手に縦パス。57分に惜しいシュート。LSBから試合を組み立てる。
橘田健人(22) 7.5 40分、2点目の起点となる。セカンドボールを拾い、ボールを素早く奪う。
脇坂泰斗(8) 6.5 15分、ゴール前でトラップが流れる。広く動いて滑らかにパスをつないだ。
旗手玲央(47) 6.0 トリッキーなプレー。66分、FKで直接狙う。67分の決定機はGKに当てる。
家長昭博(41) 6.5 13分と30分に決定機を迎えたが決められず。右サイドを完全に支配した。
ダミアン(9) 7.5 恐ろしい決定力で2ゴール。マルシーニョのゴールを生むラストパスを出す。
マルシーニョ(23) 6.5 スピードでカウンターを先導する。49分、川崎での初ゴールを決めた。

■sub
73(2)大島僚太(10) 5.5 高い技術を見せる。78分、左クロス。89分、宮城天へラストパス。
73(23)宮城天(24) 6.0 85分、ボレーで叩きつけてゴール。89分の決定機はトラップできず。
80(8)遠野大弥(19) 6.0 85分、縦に抜け出してアシスト。90+5分、2本の強烈なシュート。
83(47)山村和也(28) 5.5 RCBとして登場。ゴール前をきちっと固め、試合を締めくくった。
83(41)小林悠(11) 5.5 89分、ボールを奪って前へ。右ウィングなのでゴールまで遠かった。

■bench
丹野研太(27) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 6.5 セレッソを圧倒する。適切に選手を入れ替えながら、大勝に導いた。

■referee
西村雄一 6.5 分かりやすく、ストレスの少ないジャッジ。素晴らしかった。 

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