2014/07/16

140715C大阪1-2川崎(J1 #12)

C大阪1-2川崎(キンチョウスタジアム, 19:00KO, 15,873人)

ACLのために順延していたJ1リーグ第12節。
 J1リーグは、ワールドカップ中断期間からこの週末に再開する。
 その前の水曜日にACL出場4チーム同士の2試合が組まれた。

土曜日のYSCC横浜戦(天皇杯 R64)から中2日。
 C大阪も同じく延長戦を制し、120分間、プレーしている。

天皇杯に続いて先発するのは、GK杉山と小宮山の2人だけ。
 大きなターンオーバーを行っている。

対するセレッソ大阪は、先発10人を続けて起用する。
 MF長谷川アーリアジャスール(5)がMF楠神順平(11)に変わっただけ。
バーゼル(SUI)への移籍が決まった柿谷陽一朗(8)にとって、最後の試合となる。

■1st half
セレッソは、川崎の最終ラインまで強くプレスをかける。
 川崎は最初はプレスをかいくぐるが、5分すぎから奪われはじめる。
 ボールをキープできず、蹴ってもセカンドボールを拾えない。

セレッソはパスを繋ぎ、サイドからの攻撃や縦パスでクサビを入れる。
先制点は19分。
 楠神が左サイドを突破し、FW杉本健勇(20)を経由する。
 MF南野拓実(13)が右サイドを深く切り裂いてからセンタリング。
 流れるような展開から、MF安藤淳(16)がゴールを決めた。
川崎の最終ラインは横に揺さぶられて、対応が後手になった。

そのままセレッソの攻勢が続き、いくつもの決定機を作られる。
 しかし、GK杉山を中心に防ぎ、1失点にとどめた。

■2nd half
後半、田中に代えて、左のウィングに金久保を投入。
 左ウィングの登里を左SB、さらに小宮山を右SBに回した。

金久保が大島、中村とショートパスを展開し、ボールが回る。
 セレッソのプレスも弱まってきて、チャンスを作り出した。

57分、中村のスルーパスを小林悠が受け、抜け出したところでPK。
 DF藤本康太(4)がレフェリーの反対側で小林悠のユニフォームを引っ張った。
このPKを大久保が決めて、同点となる。

セレッソの運動量が落ちて、攻勢を強めていく。
75分、金久保がミドルを決めて逆転。
 大島のパスを金久保がスルーして、DFに当たって戻ってきたところをゴール右隅にシュート。
 GKキム・ジンヒョン(21)も反応したが、少し届かなかった。

79分、南野が大島への報復行為でレッドカード。
 大島もイエローをもらったが、走れなくなったセレッソが10人になった。
 川崎は安全なプレーに終始し、選手交代も的確に行って時間を使った。
 顔見世で柿谷が登場したが、特に見せ場は作れなかった。

■summary
セレッソは素晴らしかった前半に、2点目を取れなかったのが痛かった。
 後半にペースが鈍ってしまい、川崎の攻撃を防ぐことができなかった。

川崎は立ち上がりが悪く、徐々に良くなっていく流れ。
 初めてセンターバックに入った谷口が、思った以上に効いていた。
 コンディションに気を使いながら、引き続き面白いサッカーを見せてほしい。

■goal
19安藤淳(16)
60PK大久保嘉人(13) 75金久保順(18)

■judge
杉山力裕(1) 6.5 細かなミスはあったが、多くのシュートをセーブし、2失点目を防いだ。
田中裕介(3) 5.0 チーム全体が悪かった前半だけで交代した。攻撃時の位置が悪かった。
ジェシ(5) 6.5 クロスを何度も跳ね返した。手術明けの左膝の具合も良さそう。
谷口彰悟(15) 6.0 プロ初のセンターバック。ジェシのサポートを受け無難にこなした。
小宮山尊信(8) 6.0 左SBではもたついたが、後半の右SBでは中2日の疲労を感じさせなかった。
中村憲剛(14) 6.5 ミスパスが多かったが、攻撃的なパスを繰り出し続けた。
大島僚太(16) 6.5 まずまず。粘り強く守った。南野が退場した際には大島も感情的になった。
森谷賢太郎(19) 6.0 後半は気の効いたプレーで光っていた。
登里享平(23) 6.5 ドリブルでの突破、攻め上がるタイミングも良かった。
大久保嘉人(13) 6.0 バイタルまで下がることが多かった。PKを落ち着いて真ん中に決める。
小林悠(11) 6.5 よい動き出しを見せた。ファウルをとってもらえなかったが、PKを奪取。

■sub
46(3)金久保順(18) 7.5 パスを出して走って攻撃を下支えした。素晴らしい決勝ゴール。 
89(19)パウリーニョ(34) 6.0 ボランチでバランスをとりながら、ゲームを終わらせた。
90+5(11)稲本潤一(20) 5.5 ほとんどプレーに関与しなかった。

■bench
新井章太(30) 實藤友紀(2) 中澤聡太(7) 森島康仁(9)

■coach
風間八宏 7.0 金久保投入で局面を打開した。天皇杯でのターンオーバーの効果も出た。

■referee
佐藤隆治 6.0 PKと南野の退場の判定は妥当と思われるが、微妙な判定が見受けられた。