川崎1-0新潟(等々力, 19:00KO, 19,254人)
川崎は市制90周年記念ということで特別なユニフォームを着用。
いつもより濃い目のブルーで、袖が白いが、見ていて違和感は少なかった。
水曜日の鳥栖戦(J1 #16)も、鳥栖市制60周年の記念試合として開催。
Jクラブが地元のイベントを担当することは、よいことだと思う。
川崎のスターティング・メンバーは3試合連続で同じとなった。
引き続きレナトはベンチスタートとなる。
■1st half
新潟も川崎と同じようにボールを保持するスタイル。
どちらかにボールが渡ると、長い時間、一方の攻撃が続いた。
決定機は川崎が多く作り出したが、新潟にもいい時間帯があった。
どちらかといえば、新潟がボールを保持する時間の方が長くなる。
サイドを使ってよいリズムで攻撃して、川崎は守備に走らされた。
■2nd half
川崎は新潟のプレスを避けて、中村、大島から縦にロングボールを入れる。
そのため、ボールを保持する時間がいつもより短めとなった。
ショートパスで崩すプレーだけではないところを見せる。
60分、大島の縦パスに抜け出した大久保が、森谷にラストパス。
森谷はゴール左隅にきれいにシュートを決めて先制した。
新潟はエリア外からのシュート、アーリークロスなどで攻勢を強める。
しかし、パスの精度は高くはなく、決定的にはならなかった。
川崎も金久保に代えてレナトを投入し、左サイドを中心に攻撃。
新潟は、右SB松原健(27)がレナトをよく抑える。
さらにはGK守田達弥(21)が決定的なシュートを止め、2点目を許さない。
最後は稲本、田中を投入して、適切に時間を使ってゲームを終えた。
■summary
新潟はいいサッカーを見せてくれた。
特にMFレオ・シルバ(8)が攻守に渡って素晴らしいパフォーマンス。
ただ、シュートに結びつくプレーが少なかった。
結果が伴わない時期が続いているが、パスサッカーを続けることができるか。
川崎は連戦による疲労の影響か、ボールロストが目立った。
攻撃も速攻主体となり、パスをたくさんつないでの崩しが少なかった。
それでもしっかり勝利を掴んだ。
次の柏戦まで中5日。
この間、どれだけパフォーマンスを回復することができるか。
引き続き、楽しいサッカーを見たい。
■goal
60森谷賢太郎(19)
■judge
杉山力裕(1) 6.5 完封に貢献。キックの精度が低く、みすみす相手にボールを与えた。
小宮山尊信(8) 6.0 24分、GKとの1対1のシュート。攻め上がることが少なかった。
實藤友紀(2) 6.5 ファウルぎりぎりのプレーでFW田中達也(9)や鈴木武蔵(28)を抑えた。
谷口彰悟(15) 7.0 繰り返されるロングボールを、ヘディングで根気よくクリアした。
登里享平(23) 6.0 ドリブルでPA内侵入やクロス。安易なスライディングでピンチを招く。
中村憲剛(14) 6.5 プレッシングに対抗して、最終ライン裏へのスルーパスを多用した。
大島僚太(16) 6.5 ボールロストもあったが、プレスをかわしながら落ち着いてプレー。
森谷賢太郎(19) 6.5 決勝ゴール。全体的には低い位置取り。攻撃への貢献が少なかった。
金久保順(18) 6.0 味方から近い位置でボールに触った。レナトとは違った魅力を見せた。
大久保嘉人(13) 6.0 シュートもできたが、冷静にDFを引き付けて森谷のゴールをアシスト。
小林悠(11) 6.0 ポストプレーをこなす。トラップからシュートまでの一連の流れは見事。
■sub
63(18)レナト(10) 6.0 縦への突破で慌てさせる。体調が戻ればサブはもったいない。
80(19)稲本潤一(20) 6.0 ボール保持者に強いプレスをかけて、時間を進めた。
90+2(11)田中裕介(3) 5.5 J1再開後は先発していないが、高い意識で備えてほしい。
■bench
新井章太(30) 中澤聡太(7) 可児壮隆(26) 森島康仁(9)
■coach
風間八宏 6.5 戦況を見ながら3枚の交代枠を有効に使った。
■referee
木村博之 6.5 ファウルの判定が適切で、切れ目の少ないゲームを作った。