柏4-1川崎(日立柏, 19:00KO, 11,963人)
4連勝で3位、首位浦和と勝ち点差3まで縮めて迎えたアウェイ柏戦。
前節新潟戦(J1 #17)に続き、川崎市制90周年記念ユニフォームでプレー。
■1st half
柏はパスコースを遮断しながら緩やかなプレスをかけてきた。
川崎は低い位置からプレスを受け、ボールロストを重ねる。
素早くカウンターを浴びて、ピンチを招いた。
16分、實藤が肩を負傷してジェシに交代すると、パスの出し手が減った。
前にボールを運べない歯がゆい展開となる。
柏は断続的にカウンターから決定機を作り出す。
川崎の4バックに対して、左右のSBが高い位置取りで5トップ気味となる。
数的有利を作り、フリーの選手にパスを出し、クロスでチャンスを作る。
どちらかといえば、川崎の方が振り回されて体力を消耗する展開となった。
ロスタイム、サイドからのクロスをMF高山薫(13)が決めたが、直後に中村憲剛のミドルで追いつく。
■2nd half
後半開始から、川崎がペースを掴む。
ショートパスがつながり、長い時間をかけて攻撃を仕掛ける。
しかし、ゴールを割れないまま、55分あたりで主導権を渡す。
柏がサイドからのクロスで川崎の守備を揺さぶっていく。
62分、右SB藤田優人(2)がきれいなミドルシュートを決める。
その後、高山が2点目、さらにレアンドロが決め、3点差となった。
川崎の最終ラインは柏のカウンターからの早い攻撃に集中できない。
マークを見失っては失点を重ねた。
■summary
柏が川崎の良さを消し、面白いように優勢となった。
それでも川崎は、愚直にいつも通りのサッカーを継続した。
悲観するほど悪い内容でなかったと思う。
■goal
45+1, 68高山薫(13) 62藤田優人(2) 70レアンドロ(11)
45+2中村憲剛(14)
■judge
杉山力裕(1) 5.0 1つでもゴールを防ぎたかった。西部がベンチに控える中、厳しい結果。
小宮山尊信(8) 4.5 サイド攻撃にさらされて守りを強いられる。攻撃参加が少なかった。
實藤友紀(2) 6.0 悪くはなかったが、14分、右肩を痛めて交代。
谷口彰悟(15) 4.5 レアンドロに自由にボールを持たれる。パスミスも散見。
登里享平(23) 5.0 レナトと組んで、攻撃に参加した。が、1人では守り切れなかった。
中村憲剛(14) 6.0 45+2分、素晴らしいゴールで同点に追いつく。
大島僚太(16) 5.5 受け手が少なく、フリーでボールを持っても中村への横パスが多かった。
森谷賢太郎(19) 5.5 1点目をアシストする。全体的には躍動できなかった。
金久保順(18) 5.0 守備に追われる。スペースがない中、パスも出せなかった。
大久保嘉人(13) 5.5 49分のバー直撃シュートなど、惜しかったがゴールはなかった。
小林悠(11) 5.5 トラップからの抜け出しでチャンスを作ったが、単発に終わる。
■sub
14(2)ジェシ(5) 5.0 サイドからのクロスボールに対応できず。安定感がなかった。
HT(18)レナト(10) 5.0 前への突破は見せたが、守備で貢献できなかった。
73(19)稲本潤一(20) 6.0 ボールを散らして攻撃を支えた。
■bench
西部洋平(21) 田中裕介(3) パウリーニョ(34) 森島康仁(9)
■coach
風間八宏 5.0 劣勢を受けて早目に交代枠を使ったが、有効な対策とはならなかった。
■referee
高山啓義 6.0 及第点の判定。もっとアドヴァンテージをとってもよかったか。