名古屋1-1川崎(瑞穂陸上競技場, 19:00KO, 15,312人)
マリノス戦(J1 #21)で登里が退場し、出場停止。
左WBに小宮山、3バックの左ストッパーには井川が入った。
井川は愛媛戦(天皇杯 R16)以来の出場で、J1リーグではケガからの復帰後初出場。
名古屋はFWケネディ(16)、MFレアンドロ・ドミンゲス(33)が欠場。
新潟から移籍してきたFW川又堅碁(32)が3試合目の出場となった。
テレビ塔60周年記念ということで、ゴールドのきれいなユニフォームで登場。
■1st half
1分、川崎がいきなり得点をあげる。
キックオフから左サイドに運んでいって、ファウルをもらう。
中村のFKを、GK楢崎正剛(1)の前で谷口がヘディングで決めた。
その後も川崎がボールを持って攻勢に出る。
3バックのパスワークも的確で、名古屋のプレスをかいくぐる。
ボランチが空いていて、パスを出すところが多い。
しかし、25分すぎから名古屋のフォアチェックが強くなる。
川崎は全体のバランスが悪くなって、ミスパスが増える。
圧力を受けた最終ラインがロングボールを蹴り、名古屋に拾われてしまう。
29分、MF永井謙佑(18)のクロスを川又が走り込んで同点。
MF矢田旭(20)からの永井へのパスはオフサイドに見えた。
旗は上がらなかったが、矢田や小宮山はプレーを止めていた。
諦めずにボールを追った永井が素晴らしかった。
■2nd half
井川に代えて田中を投入して4バックに変更。
ボールが回るようになって、きれいな攻撃を繰り返していく。
名古屋は中央の守備を固め、カウンターで応戦する。
75分あたりで、名古屋の足が止まってくる。
中村、大島がフリーでボールを持ってもプレスがかからない。
左サイドからは、レナトがドリブルでチャンスを作った。
CKをたくさん獲得して、多彩な美しい攻撃を繰り出す。
しかし、ゴールを割ることはできなかった。
■summary
名古屋はスペースを潰してGK楢崎を中心に守り切った。
守備が最後まで破綻せず、カウンターでチャンスも作れてもいた。
川崎はゴールが生まれなかったが、特に後半、優勢だった。
優勝を狙うためには、ドローは物足りない。
しかし、見ていてとても楽しい試合だった。
どちらに転んでもおかしくない展開で、時間が短く感じられた。
次は中3日でナビスコ杯準々決勝となる。
引き続き楽しいゲームを見たいが、トーナメントなので負けたら終わり。
決勝まで進むために結果を出してほしい。
■goal
29川又堅碁(32)
1谷口彰悟(15)
■judge
杉山力裕(1) 6.0 失点はチャンスなし。シュートストップでチームを救った。
實藤友紀(2) 5.5 右に開いて森谷をサポート。バタバタしながら1失点に抑えた。
谷口彰悟(15) 6.0 早い時間にプロ初ゴール。中央で名古屋のロングボールを跳ね返した。
井川祐輔(4) 5.5 前半で交代することとなったが、右サイドを押し上げた。
小宮山尊信(8) 6.0 左サイドから効果的な攻撃を繰り出した。矢野貴章(19)を止め切れず。
中村憲剛(14) 6.0 ロングボールを配球。53分、レナトへヒールパス。J1で300試合出場。
大島僚太(16) 6.0 シュートや縦パス、前へのドリブルの意識が高い。DFに引っ掛ける。
森谷賢太郎(19) 5.5 後半、時間が進むにつれて動けなくなる。ボールに絡めなかった。
小林悠(11) 5.5 トラップがずれてゴールなし。63分の小宮山のクロスは決めたかった。
大久保嘉人(13) 5.5 下がってボールを受けるがマークがきつい。プレーが遅くなった。
レナト(10) 6.5 ドリブルは好調だがシュートは枠を外す。後半の攻撃を牽引した。
■sub
HT(4)田中裕介(3) 6.0 右SBに入ってレギュラーのときのようなプレー。攻撃は自重した。
■bench
西部洋平(21) 田中裕介(3) ジェシ(5) 中澤聡太(7) 稲本潤一(20) 山本真希(6) 金久保順(18)
■coach
風間八宏 5.5 後半のシステム変更がはまった。前線が疲れていたが、交代は1枚だけ。
■referee
岡部拓人 5.0 両チームともにファウルと判断するような、明白なファウルも流していた。