川崎0-1愛媛(等々力, 19:00KO, 5,104人)
2回戦のYSCC横浜戦(天皇杯 R64)に際どく勝利して、天皇杯3回戦。
川崎は土曜日のC大阪戦(J1 #20)から中3日。
次の試合は中2日で横浜FM戦(J1 #21)を迎える。
リーグ戦の最中のカップ戦で、C大阪戦から先発メンバーを全員変える。
中村、大久保、レナト、實藤、登里などのレギュラー陣がベンチ外となった。
愛媛も日曜日の松本戦(J2 #27)から中2日。
こちらも大幅にメンバーを変えているとのこと。
なお、一平君(準マスコット)と伊予柑太君(公式マスコット)も来場していた。
■1st half
愛媛はコンパクトな陣形を敷いてきた。
川崎はジェシ、中澤、井川の3バックが大きく開いて攻撃を仕掛ける。
パウリーニョ、山本のボランチまではボールを持つことができた。
しかし、ゴールに近くなると、愛媛がきっちりとブロック。
愛媛は決定機を作れていなかったが、34分、先制に成功。
神戸ユース出身の18歳、FW表原玄太(24)が中央でボールを受け、DFを振り切ってきれいにゴール。
川崎は反撃の糸口も掴めないまま前半が終了する。
■2nd half
後半開始から、川崎は小林と大島を投入。
1点ビハインド、かつ攻撃が機能していない中、思い切った交代カードを切った。
愛媛はミスパスが少なく、フリーとなった選手にきちっとボールがつながる。
川崎は大島を中心に攻勢に出る。
愛媛はボランチに対するプレスが弱く、大島には余裕があった。
しかし、前線の選手に動きが少なく、探しても出しどころが見つからない。
左サイドの山越が、再三えぐってクロスを上げていく。
しかしワンパターンなので、中で跳ね返されてしまう。
76分、谷口を投入し、攻撃はさらにスムースになるが、ゴールは生まれず。
愛媛は的確に選手交代を行って、ジャイアント・キリングを達成。
守るだけではなく、きちんとしたパスワークを披露し、内容を伴う勝利となった。
■summary
今年の天皇杯は3回戦で終わってしまった。
残念だが、川崎に勝ち抜く力はなかった。
しかし、ターンオーヴァーする以上、敗退という結果もやむを得ない。
追撃のためには中村、レナトの力も欲しかったが、ベンチ外とした監督の判断は尊重できる。
■goal
34表原玄太(24)
■judge
西部洋平(21) 6.0 失点はDFが振り切られたもので仕方がない。杉山より安定した動作。
ジェシ(5) 5.0 右に大きく開いてのビルドアップは機能せず。中央の方が適性があると思う。
中澤聡太(7) 5.5 失点時にかわされたが、守備は安定。セットプレーで決めてほしかった。
井川祐輔(4) 5.5 左サイドから山越にボールを供給した。守備もまずまず。
山越享太郎(25) 6.5 再三に渡って攻め上がり、クロスも上げる。とても良かった。
田中裕介(3) 4.5 ボールロストが目立つ。クロスの精度が低く、攻撃できなかった。
山本真希(6) 5.5 後半、ボールに触る機会が減った。80分に決定機を迎え、惜しくも外す。
パウリーニョ(34) 4.0 不要なイエローをもらい、パスミスを繰り返した。残念な出来。
可児壮隆(26) 5.5 足元の上手さを見せる。ショートパスでビルドアップに参加した。
森島康仁(9) 5.0 マークをはがせずパスを呼べなかった。もっと効果的に動きたい。
金久保順(18) 5.5 FKと右CKを担当。ボールに多く触るが、タイミングが合っていない。
■sub
HT(9)小林悠(11) 6.0 抜け出しでチャンスを作った。周囲とは呼吸が整わなかった。
HT(34)大島僚太(16) 6.5 ボールを集め、たくさんのパスを供給。決定機を編み出したい。
76(26)谷口彰悟(15) 6.0 ボランチに入った。ヘディングの強さを見せる。
■bench
杉山力裕(1) 中澤聡太(7) 稲本潤一(20) 福森晃斗(22)
■coach
風間八宏 5.5 結果は出せなかったが、ターンオーヴァーの必要がある以上、やむを得ない。
■referee
今村義朗 6.0 見ていてストレスが少ない判定を行った。