横浜FM2-0川崎(ニッパツ三ツ沢球技場, 19:00KO, 14,014人)
水曜日の愛媛FC戦(天皇杯 R32)に敗れて迎えるJ1リーグ第21節。
15,454人収容のニッパツ三ツ沢球技場での開催となった。
等々力(J1 #14)でも満員だったので、日産スタジアムではないのは残念。
日産の72,327人のキャパシティは埋まらないにせよ、多くの集客が見込めた。
先発メンバーは、3バックの谷口に代わりジェシが出場。
中2日だが、天皇杯ではジェシが90分、小林、大島が45分出場した。
その他のメンバーは休養をとっている。
横浜Fマリノスは、天皇杯で延長120分、ギラヴァンツ北九州に2-3で敗れている。
今日の先発メンバーでは、FW齋藤学(11)、DF栗原勇蔵(4)、DF下平匠(23)が120分フル出場。
MF藤本淳吾(25)が79分、MF小椋祥平(6)が30分出場している。
コンディション的には、若干川崎の方が有利な状況といえる。
■1st half
3分、左サイドからのクロスに登里が手を出してPKが与えられる。
登里にはイエローカードが提示されたが、決定的な場面ではなく、厳しい判定。
FWラフィーニャ(18)がPKを決めてマリノス先制。
マリノスは前からプレスを掛けてくる。
ボールを奪ってショートカウンターとなっても、後ろの選手は上がらない。
守りを固められても、川崎はプレスをかわしていい形を作っていた。
35分、ラフィーニャが中央をドリブルで突破する。
登里がショルダーで止め、2枚目のイエローで退場となった。
1枚イエローをもらっているので、安易なファウルは避けるべき。
しかし、このプレーはイエローに値するファウルではなかった。
これで1人少なくなったが、それでも川崎は攻める。
数的不利は否めず、精度は低いもののパスワークでゴールに迫った。
守備は余裕がなかったが、攻め込まれても失点は免れる。
GK榎本哲也(1)は、前半から時間稼ぎをスタート。
戻ってきたボールを足元で止め、相手FWが来るまで待っている。
榎本のこういった姿は見慣れてはいるが、悲しいプレー。
■2nd half
後半も、前半と同じような展開が続く。
マリノスに決定機を作られながらしのぎ、川崎は10人で攻撃を組み立てる。
ゴールは決まらなかったが、可能性はあった。
76分、川崎ゴール近くで混戦が続く中、笛が吹かれずプレーが止まらない。
こぼれたボールをMF兵藤慎剛(7)が抜け出してゴール。
2点差となったが、それでも怯むことなく同じようにゴールを目指した。
結局ゴールは生まれないまま、ゲームは終わった。
■summary
審判がゲームを壊してしまった。
登里の退場がなければ、密度の濃いゲームになったと思われる。
それを見ることができなくなったのはとても残念なこと。
天皇杯に続いて、連敗となった。
順位が2つ下がって、4位になったが、悲観することはない。
10人となっても、いつものように攻撃を続けたことは素晴らしかった。
次節以降も同じように攻撃的なサッカーを愚直に続けてほしい。
■goal
3PKラフィーニャ(11) 76兵藤慎剛(7)
■judge
杉山力裕(1) 5.5 ビッグセーブで2失点目を遅らせる。足元が不安定だった。
實藤友紀(2) 5.5 イエローは受けたものの、しっかりと守っていた。
ジェシ(5) 4.5 ハードなタックルで貢献。セルフジャッジでプレーを放棄した。
小宮山尊信(8) 5.0 ミスパスで決定機を与えた。登里退場後は左SBに入る。
中村憲剛(14) 5.5 無謀なロングボールもあったが、比較的フリーでボールを持てた。
大島僚太(16) 5.0 プレスをよくかわしていたが、ゴールに向かう迫力が足りない。
森谷賢太郎(19) 5.5 豊富な運動量を見せる。右SBに入ってからは守りに不安。
登里享平(23) 3.5 厳しい判定だが、2つ目のイエローでは無理する必要がなかった。
小林悠(11) 5.5 動きは良かったが、いいボールが供給される機会が少なかった。
大久保嘉人(13) 5.0 中盤に下りることが多く、チャンスにゴール前にいなかった。
レナト(10) 5.5 左サイドからのドリブルで違いを見せた。惜しいゴールを放った。
■sub
81(19)山本真希(6) 5.5 ボランチでボールに触って動いていた。
86(2)田中裕介(3) 5.0 攻撃的なオプションとしては無理がある。機能しなかった。
■bench
西部洋平(21) 井川祐輔(4) 中澤聡太(7) 稲本潤一(20) 金久保順(18)
■coach
風間八宏 5.5 退場によって選択肢は少なくなった。しかし、森島はベンチに置くべき。
■referee
家本政明 3.0 マリノスを勝利に導いた。プレーごとに判定がぶれすぎた。