2014/05/19

140518川崎0-3横浜FM(J1 #14)

川崎0-3横浜FM(等々力, 15:00KO, 19,668人)

ACLもベスト16で敗退し、ワールドカップ前のJ1リーグの最後のゲーム。

中7日の横浜Fマリノスに対して、中3日のゲーム。
ACLのグループリーグを勝ち上がったチームの宿命といえる厳しい日程。
15時キックオフで気温が高く、ターンオーバーをしない影響が色濃く感じられた。

■1st half
マリノスは素早いプレスで川崎のボールホルダーに圧力をかける。
ロングボール主体だが、川崎のゴールに迫ってきた。
川崎もショートパスをつないで、プレスをかいくぐり反撃する。

30分過ぎから、川崎が少しずつ動けなくなっていく。
セカンドボールを拾えず、守備でも動き出しが鈍くなる。
大島や中村がマリノスのプレスの餌食になっていく。

失点しないで耐えていたが、44分、MF中村俊輔(10)のCKをDF栗原勇蔵(4)に決められて先制される。

■2nd half
後半からフォーメーションを変える。
森谷をボランチに下げて、小林を右に、中村をトップ下に動かした。
ドリブルを織り交ぜて、ボールが回るようになる。

しかし、58分、MF齋藤学(11)がPA内に切り込む。
ジェシが負傷でピッチ外に出ていて、谷口がCBに入っていたシーン。
齋藤のドリブルを中澤と谷口が2人がかりでつぶしたが、こぼれたところをFW伊藤翔(16)がゴール。
左SBに下がったはずのレナトが動かず、伊藤がフリーだった。

0-2となり、マリノスはしっかり時間を使う。
珍しく早い時間から、森島、山本、金久保を投入する。
交代選手はある程度、機能していたが、劣勢を跳ね返すまでには至らず。
先発出場の選手たちはますます足が重く、パスも通らなくなってしまう。
88分、中村俊輔のCKからDF中澤佑二(22)に美しいボレーを決められた。

■summary
3失点のうち、中村俊輔のCKから2点、もう1点は数的不利の状況から。
崩されての失点ではなかったが、内容はマリノスに圧倒されていた。
鹿島戦(J1 #13)では、疲労の中でも押し込んでゴールを決めることができたが、今日は攻めの形を作れなかった。
マリノスのプレスが的確で、川崎にミスが多く、いいところがなかった。


ACLではグループリーグを勝ち上がったが、ベスト16で敗退。
J1リーグでは13試合で6勝3分4敗で、暫定8位(他チームより1試合少ない)。
これから2か月弱、ワールドカップの中断期間に入る。

もったいない試合が多く、もっといい結果を出せたと思う。
しかし、見ていて楽しいゲームが多かった。
内容も濃く、レベルも高かったと思う。
楽しいサッカーを引き続き披露してほしい。

■goal
44栗原勇蔵(4) 58伊藤翔(16) 88中澤佑二(22)

judge
西部洋平(21) 6.0 3失点はしたが、決定機をたくさん止めていた。
田中裕介(3) 5.5 高い位置で森谷と連動した。守りもまずまず。
ジェシ(5) 5.5 安定して守っていたが、細かなパスミスが多かった。
中澤聡太(7) 5.5 前に積極的に出て、ピンチを防いでいた。
谷口彰悟(15) 5.0 攻撃でレナトをフォローできない。中断期間でレベルアップしてほしい。
中村憲剛(14) 5.5 マークが厳しく、パスの精度も少し足りなかった。
大島僚太(16) 5.0 プレスに潰されてボールロスト、パスミスも多かった。
森谷賢太郎(19) 5.5 ドリブルで中央から攻め込んだ。ボランチでも効いていた。
レナト(10) 5.0 DF小林祐三(13)に完全に封じられた。SBに入っていた2点目は棒立ち。
大久保嘉人(13) 5.5 ポストプレーでキープできていたが、ボールが来なかった。
小林悠(11) 5.5 前半のシュートは良かったが、徐々に消えてしまう。

■sub
66(16)森島康仁(9) 5.5 トラップも良く、トリッキーなプレーも見せた。
76(11)山本真希(6) 5.0 ミスパスもあって、良さを出せなかった。
83(19)金久保順(18) 5.5 走ってよく絡んでボールを動かした。

■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) 小宮山尊信(8) パウリーニョ(34) 

■coach
風間八宏 5.5 結果は出なかったが、的確な交代策を採った。

■referee
吉田寿光 5.0 ファウルを取らなかったため、少し荒れた。ゲームの質が低くなった。