川崎2-3FCソウル(等々力, 19:00KO, 9,161人)
ACLのラウンド16、FCソウルとのホーム&アウェイの第1戦。
■1st half
ソウルのハードなタックルが吹き荒れる。
後ろからのタックルや、足をあげるなど危険なプレーが続く。
ファウルはとってくれるが、カードが出ないので、ケガが心配だった。
川崎はボールを保持して畳みかける。
ボールを失っても素早くプレスをかけて奪っていた。
ボランチの中村と大島がフリーとなることが多く、よい時間が続いた。
■2nd half
後半になると、均衡していたゲームのバランスが動く。
49分、大久保が左サイドで切り返してセンタリング。
小林がマークを外し、ヘッドで決めて先制した。
しかし、直後に中澤のミスからFWエスクデロ・セルヒオ(9)に決められる。
去年のJ開幕戦で柏のクレオに決められたように、セルフジャッジでプレーを中断した。
DFなのでミスがあると目立ってしまうが、判断ミスはなくしてほしい。
61分、レナトが左サイドでドリブルで仕掛けてPK獲得。
DFチャ・ドゥリ(5)はよく対応していたが、このときはフォローがなかった。
ただし、PKの判定はソウルに酷だった。
蹴り直しもあったが、PKをレナト自らが決めて再びリード。
ここからFCソウルは1点を追って攻勢を強めていく。
パスミスが多かった前半とは異なり、フリーの選手にボールが入るようになる。
川崎は特にボランチの動きが落ち、プレスがかからない。
1歩前に出ることができなくなり、セカンドボールを拾われた。
それでも、この時間帯を凌ぎきれれば勝てるところ。
しかし、疲れきった選手の交代はなかった。
山本やパウリーニョといった適任者がベンチに座っているのに、ベンチは動かない。
83分にMFキム・チウ(7)の素晴らしいゴールが決まって同点。
さらにはロスタイム。
ジェシのミスから抜け出され、決勝点を決められた。
■summary
ミスからの失点シーンは、蔚山現代とのアウェー(ACL GL #2)を思い出す。
集中力が続かず、3点を失ってしまう厳しい結果になった。
次のアウェイは、2点差の勝利が必要となったが、良い結果を出してほしい。
ターンオーバーをしないまま、疲れてゲームを落とすことは避けたいところ。
■goal
49小林悠(11) 61PKレナト(10)
51エスクデロ・セルヒオ(9) 83キム・チウ(7) 90+3ユン・イルロク(24)
■judge
西部洋平(21) 5.5 失点は止められない。キャッチ後のリスタートが不安定。
田中裕介(3) 5.5 果敢に上がっていた。イエローは不要だった。
ジェシ(5) 4.5 痛恨の判断ミスで敗戦を招いた。これ以外は悪くなかった。
中澤聡太(7) 4.5 クリアせずに奪われて失点。頑張っているが、ミスがなくならない。
谷口彰悟(15) 5.0 チャ・ドゥリに押し込まれた。攻撃パターンも少ない。
中村憲剛(14) 5.5 後半動けなかった。フリーでボールを持ってもパスの質が少し低い。
大島僚太(16) 5.5 足が止まる。2点目のシーンでも喰い付けなかった。
森谷賢太郎(19) 6.0 右サイドから中に入り込んだ。内容だけでなく結果を出したい。
レナト(10) 6.0 PK獲得だけでなく、FK、CKでもいいボールを蹴った。
大久保嘉人(13) 6.0 下がって受けて、ボールを動かした。
小林悠(11) 6.0 先制点のマークを外す動きは秀逸。ポストプレーは今ひとつ。
■sub
90+1(19)山本真希(6) 5.5 プレーに関与する時間がなかった。
■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) 小宮山尊信(8) 金久保順(18) パウリーニョ(34) 森島康仁(9)
■coach
風間八宏 4.0 61分に勝ち越してから、悪い時間帯に交代策をとらなかった。疲労でプレーの質が落ちているのに対処できない。
■referee
モハメド・アルザルーニ 5.0 ソウルのファウルにイエローを出すのが遅かった。レナトのPKはファウルではなかった。