FCソウル1-2川崎(ソウルワールドカップ競技場, 19:30KO)
ACLのラウンド16、FCソウル戦。
ホームゲーム(ACL R16 #1)を2-3で落とし、アウェイでの第2戦。
準々決勝に進むには、2点差以上か3点以上での勝利が必要。
逆にソウルは、2点取られなければ勝ち抜ける。
■1st half
FCソウルは5バックで深い最終ラインをひく。
川崎のスペースを消し、プレスをかけてこない。
FKを警戒し、第1戦のような危険なファウルをせず、ボールを持たされる。
そしてボールを奪うと広大なスペースを使って、カウンターを仕掛ける展開となった。
8分、MFチェ・ヒョンテ(17)が中央をドリブルで持ち上がる。
大島が振り切られて、ペナルティ・エリアまで侵入される。
最後はFWエスクデロ・セルヒオ(9)にゴールを決められた。
中澤がマークについたが、最後のタックルをかわされた。
これで川崎は3点が必要となったが、ショートパス主体の攻撃を繰り返す。
29分、小林がDFオスマール・バルバ(28)のトラップミスをさらってゴール。
右サイドに逃げながら、GKの逆を突いてゴール左隅にきれいに決めた。
さらに30分、小林がループを放つ。
素晴らしいトラップからのシュートだったが、GKキム・ヨンデ(1)が好セーブを見せた。
■2nd half
後半に入ると、ソウルがうまく時間を使っていく。
しっかり引いて、少ない人数でカウンターを仕掛ける。
川崎はカウンターを抑えながら、ラインを高く上げて攻め込むが、崩しきれない。
山本、次いで森島を投入するが、なかなかいい形を作れない。
ロスタイムに入り、追い込まれたところで、森島が決める。
左足で決めた美しいゴールだった。
しかし、残り時間は1分ほど。
もう1点とることはできなかった。
■summary
2試合合計4-4としたが、アウェイゴール(2-3)の差で敗退となった。
ホームゲームのミスによる2失点が大きく響いた。
疲労の影響もあったが、それほど悪い内容ではなかった。
2点目がもっと早い時間に生まれていれば、面白い展開になったと思われる。
今年のACLはR16で敗退という結果となった。
予選リーグからミスが多い中で、よく勝ち上がったが、R16でもミスで負けた。
しかし、ゲームの内容的には、相手チームに比べて遜色がなかった。
近いうちにまた、ACLの舞台に戻ってきたい。
■goal
8エスクデロ・セルヒオ(9)
29小林悠(11) 90+2森島康仁(9)
■judge
西部洋平(21) 5.5 パンチングにいってもボールに触れず空振りすることが目立った。
田中裕介(3) 5.5 右に開いてボールを受けても、その先に展開できなかった。
ジェシ(5) 6.0 安定してカウンターに対応。ボールを持つと慎重すぎるプレーが見られた。
中澤聡太(7) 5.5 ハイボールを処理し、早くフィード。失点シーンはもっと我慢したい。
谷口彰悟(15) 4.5 守備も攻撃も見るべきところがなかった。穴になってしまっている。
中村憲剛(14) 6.0 気迫溢れるプレーだったが、パスを出すスペースが少なすぎた。
大島僚太(16) 5.5 ボールを持っても中村に預けたり、バックパスすることが多かった。
森谷賢太郎(19) 5.5 中央で攻撃に変化をつけようとしていたが、成功しなかった。
レナト(10) 6.0 単独でDFに囲まれても縦に進んでいく強さを見せた。
大久保嘉人(13) 5.5 スペースがなく、厚い守備に埋没する時間が長かった。
小林悠(11) 7.0 美しいゴールをまた決めた。欲をいえばもう1点欲しかった。
■sub
71(19)山本真希(6) 5.5 ボランチでバランスをとる。中村がボールに触れなくなった。
84(7)森島康仁(9) 6.0 プレー時間が少ない中、ゴールを決めた。もっと長くプレーしたい。
■bench
杉山力裕(1) 小宮山尊信(8) 武岡優斗(17) 金久保順(18) パウリーニョ(34)
■coach
風間八宏 5.5 中澤を外して森島を投入するギャンブルは当たるが、3点目を取るには交代が遅い。谷口も代えるべきだった。
■referee
アブドゥ 5.5 若干ソウル寄りのジャッジだった。