川崎4-1鹿島(等々力, 15:00, 17,451人)
快晴で風は強いものの、気温が高いゲームとなった。
■1st half
川崎と鹿島が互角の展開だった。
3分、大島の縦パス2本から森谷のヒールで小林の足元に。
小林は右に向かいながら、逆のゴール左上に決める。
GK曽ヶ端準(21)が動けないほど、素晴らしいゴラッソだった。
鹿島は16分、SB山本脩斗(16)がバイタルを左から右にドリブルで移動。
MF遠藤康(25)からのパスを受けたMF柴崎岳(20)がループで決める。
小林に匹敵するようなゴールで同点とされた。
35分過ぎから川崎の足が止まり、左SBの谷口を再三突かれる。
PA内まで入られるが、精度の低さにも助けられて、同点で折り返した。
■2nd half
後半が始まっても、川崎は動けないまま。
鹿島のパスワークに走らされ、左右に揺さぶられる。
しかし、57分、レナトがPA内に入り込む。
レナトが戻したところから、中村が再びPA内の小林に縦パスを入れる。
小林はトラップでDF昌子源(15)を振り切って、ゴール。
昌子を一瞬で抜きさるトラップが素晴らしかった。
勝ち越したが、劣勢は変わらなかった。
鹿島に攻め込まれながらも、なんとか凌ぐ展開となる。
ボールを奪っても、つなぐことができず、繰り返し攻撃を受ける。
最終ラインが押し込まれて、空いたスペースを使われた。
75分にパウリーニョが投入されると、ようやく中盤が引き締まった。
カウンターを仕掛けて、鹿島の集中力を削ぐ。
83分、DF植田直通(23)のクリアミスを拾った中村がスルーパス。
GKとの1対1を制し、大久保が決めた。
さらに89分。小林のスルーパスから、もう1度大久保がゴール。
鹿島はカウンターで失点を重ねた。
■summary
結果は4-1と圧勝だったとはいえ、連戦で動けなかった。
内容的には鹿島のいい時間が長かった。
しかし、鹿島は、昌子と植田の両CBが川崎のFW陣に翻弄されてしまった。
攻撃では、ジェシ率いる最終ラインを崩し切るだけの迫力がなかったことが敗因。
川崎は75分のパウリーニョの投入で盛り返した。
続く山本と小宮山の投入がロスタイムとなったが、ベンチはもっと早く動きたい。
次はACL、FCソウルとのアウェーゲーム。
2点差以上or3対2以上での勝利が必要だが、いい結果を出してほしい。
■goal
3,57小林悠(11) 83,89大久保嘉人(13)
16柴崎岳(20)
■judge
西部洋平(21) 6.0 柴崎のループは難しい。鹿島のシュートストップで活躍。81分の植田のバーを叩いたミドルに反応できず。82分にボールをこぼした。
田中裕介(3) 6.0 守備機会は少なかったが、きちんと抑えた。あまり上がらなかった。
ジェシ(5) 6.5 バタバタしがちな守備ラインを統率した。奪った後のミスパスは避けたい。
中澤聡太(7) 6.0 しっかり前に出た。78分のクロスを空振り。ダヴィのハンドに救われた。
谷口彰悟(15) 5.5 攻撃のパターンが少ない。守備で粘り強く対応したが狙われた。
中村憲剛(14) 7.0 2アシスト。カウンターサッカーで長いパスを繰り出した。
大島僚太(16) 6.5 縦パスをたくさん入れた。攻められる時間帯にバランスをとりたい。
森谷賢太郎(19) 6.5 ヒールで1点目をアシスト。後半は疲労で走れなくなった。
レナト(10) 6.0 他の選手との絡みが少なく、目立たなかった。守備で谷口をフォロー。
大久保嘉人(13) 7.0 カウンターで抜け出して2ゴールを稼いだ。キープ力も抜群。
小林悠(11) 8.0 2ゴールとも美しい。1アシスト。FC東京戦(採点7.5)よりも良かった。
■sub
75(19)パウリーニョ(34) 6.0 周りが動けない中で、中盤を落ち着かせた。
90(10)山本真希(6) 5.5 チームのためになる選手だと思うが、投入のタイミングが遅い。
90+2(14)小宮山尊信(8) 5.5 谷口を含めた3バックのテストならもっと長く見たい。
■bench
杉山力裕(1) 武岡優斗(17) 金久保順(18) 森島康仁(9)
■coach
風間八宏 6.0 悪い時間帯をパウリーニョ投入で凌ぎ、カウンターを決めた。交代の遅さはいつもどおり。
■referee
村上伸次 5.5 気になるほどではなかったが、川崎寄りのジャッジだった。