2021/11/08

211107鳥栖3-1川崎(J1 #35)

鳥栖3-1川崎(駅前不動産スタジアム, 14:00KO, 9,148人/10,000人)

J1リーグ優勝が決まった浦和戦(J1 #34)から中3日。
 浦和戦はドローで、J1リーグの連勝は7で止まった。
 とはいえ、ここまで34試合26勝7分1敗の勝ち点85。
 34試合制で勝ち点83だった2020シーズンを上回る成績をあげている。


ガード・オブ・オナー(guard of honour)。
サガン鳥栖の選手やスタンドからの拍手で迎えられました。

2020年の清水戦(2020 J1 #31)が初めてだったとのことですが、Jリーグに根付くといいですね。

先発は、浦和戦から5人を変える。
 新たに山村、車屋、大島、遠野、小林悠が先発する。
ベンチにはジェジエウ、谷口、登里、家長、ダミアンが回る。
 新たに宮城天が入り、知念が外れた。


コイントスを終えて、川崎ベンチに駆け寄るエドゥアルド(3)。

鳥栖は、J1リーグで14勝11分9敗の7位。
 すでに残留は決まっていて、ACL圏の3位には届かない。
 ただ、4位の可能性は残っている。4位になり、川崎が(もしくは6位浦和が3位に上がって)天皇杯に優勝すれば、ACL第4代表となることができる。

等々力での対戦は、遠野のゴールで勝っている。
 210407川崎1-0鳥栖(J1 #8)

■1st half
鳥栖は、鋭いプレスで川崎に自由を与えない。
 ボールを奪うと、シンプルに川崎の裏を狙ってきた。
3分、飯野七聖(24)の右クロスを、岩崎悠人(29)が合わせて早くも先制。
20分、再び飯野の右クロスを、酒井宣福(15)が高い打点のヘッドで2点目。
さらに31分、山村のハンドでPKを与えると、小屋松知哉(22)がきれいに決めた。

川崎もボールを運びながら、反撃を試みる。
 12分、マルシーニョの左クロスをファーサイドの遠野がヘッド。
 26分、脇坂のラストパスを小林悠が合わせたが、右ポストを叩いた。

鳥栖が次々とゴールを決める反面、川崎は決められなかった。

■2nd half
鳥栖は守りを優先させつつ、リスク少なくカウンターで攻める。
 山村の背後を狙いながら、車屋にはFW酒井の高さをぶつけた。

川崎はハーフタイムから登里を投入し、橘田を1列落として3バックに移行。
 登里のビルドアップを活かしながら、左サイドから攻めていく。
61分、大島に代えてジェジエウを投入し、橘田をアンカーに戻す。
 ジェジエウ、山村、車屋を並べて、山根と登里を高く上げる。
しかし、直後に酒井と競ったジェジエウが倒れ込む。
 左膝の痛みからの悲痛な叫びがスタンドまで響き、担架で運ばれた。
(2021年11月18日(木) 左膝前十字靭帯と内側側副靭帯の損傷と公式発表)

川崎は4バックに戻してからも攻め続け、ロスタイムに1点を返した。
 しかし、残り時間は少なく、追い付くことはできなかった。

■summary
鳥栖は精力的にプレスを仕掛け、川崎の2CBのビルドアップを無効化する。
 素早く川崎の選手を囲み、ボールを奪ってからは速攻を仕掛けた。

1、2点目はどちらも右ウィングの飯野七聖の速いクロスから。
 川崎の左サイドの守備を突き、中央の味方にピンポイントで合わせた。
3点目も酒井の強いシュートでPKを獲得。
 前半だけで3点のリードを奪い、快勝した。

エドゥアルド(3)は完璧に小林悠とダミアンを封じた。
 強い当たりと大きなクリアで、リードを保った。


優勝を決めた川崎は、ターンオーバーを行う。
 しかし、4人の最終ラインのうち3人を代えた影響は大きかった。
 特に旗手がLSBでは良い判断ができなかった。

それでも前半からゴールに迫ることはできていた。
 早い時間にゴールができていれば、もう少し競った展開にできたかもしれない。
今季J1リーグでの最多失点で、2敗目を喫した。
 消化試合ではあるが、3失点の惨敗は残念だった。

次は、代表ウィークを挟み、中12日でセレッソ大阪戦(J1 #36)。
 きっちりと立て直して、油断なく戦いたい。

■goal
3岩崎悠人(29) 20酒井宣福(15) 32PK小屋松知哉(22) 
90+1ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 3失点とも止めるチャンスはなかった。パスの出しどころに困っていた。
山根視来(13) 5.0 右クロスを入れたが、中には合わず。61分、無理にドリブルしてロスト。
山村和也(28) 5.0 RCBで出場。背後のスペースでスピード勝負を仕掛けられ、苦戦した。
車屋紳太郎(7) 5.5 後半は持ち上がる。51分、右足シュート。80分、数的不利で守り切る。
旗手玲央(47) 4.0 LSBでは攻守どちらもバランスが悪かった。90+6分、左ポストに当てる。
橘田健人(22) 5.0 19分、スルーパス。ボールにはよく触っていたが、崩していけなかった。
脇坂泰斗(8) 5.5 流麗なドリブルで前に進んだ。27分にシュート。前半だけで交代となった。
大島僚太(10) 5.0 狭いスペースからでも美しいパスを出した。守備の強度をもっと上げたい。
遠野大弥(19) 5.5 12分、フリーでヘッド。45+2分、カットインからシュート。まずまず。
小林悠(11) 5.0 14分、左ボレー。26分、右ポストを叩く鋭いボレー。90+6分、FKを獲得。
マルシーニョ(23) 6.0 ロストもあったが、ドリブルで切り裂く。45+3分、決定機を迎えた。

■sub
HT(8)登里享平(2) 6.0 あらためて絶大な存在感を攻守に示す。73分、PA内でシュートする。
55(19)家長昭博(41) 5.5 低いポジションから配球していった。88分、90+1分にシュート。
55(23)ダミアン(9) 6.0 こぼれ球を押し込んで1ゴール。75分、90分、90+6分にシュート。
63(10)ジェジエウ(4) 5.5 登場直後、左膝を負傷するアクシデント。重傷でないことを願う。
71(4)宮城天(24) 5.5 多彩なプレーでチャンスに絡んでいた。85分、90+9分にシュート。

■bench
丹野研太(27) 谷口彰悟(5) 

■coach
鬼木達 4.5 前半、修正が効かずに失点を重ねてしまう。消化試合の難しさが出てしまった。

■referee
今村義朗 5.0 不安定なジャッジ。山村の手は身体に沿っていて、PK判定は微妙だった。

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