2022/06/19

220618川崎5-2札幌(J1 #17)

川崎5-2札幌(等々力, 19:00KO, 18,960人)

天皇杯札幌大学戦(天皇杯 R64)から中16日。
 代表ウィークの2週間を挟んで、J1リーグが再開される。
 第17節となり、シーズン34試合の折り返し地点となる。

J1リーグは3週間ぶり。
 湘南戦(J1 #15)京都戦(J1 #16)と2連敗中。
 低調だが、首位横浜Fマリノスに勝ち点1差の3位となっている。

日本代表には谷口と山根が参加した。
 谷口は2試合にフル出場、山根は全4試合に出場した。
 直近の6月14日のパラグアイ戦では、谷口は出場せず、山根は後半37分から出場。
 山根は中3日となるが、プレー時間はそれほど長くはなかった。


中村憲剛FROと鈴井貴之氏。
 鈴木氏は、株式会社コンサドーレの社外取締役(非常勤)。「水曜どうでしょう」の「ミスターどうでしょう」。

先発は、札幌大学戦から8人が変わる。
 続けて先発するのは、車屋、遠野、知念の3人。
 大島、チャナが負傷から復帰して、先発出場する。
  大島は、3月19日の広島戦(J1 #5)以来、3か月ぶりの復帰。
  古巣対戦となるチャナは、4月30日の広州FC戦(ACL GL #6)以来の復帰。

京都戦から見ると、4人が変わっている。
 新たに大島、チャナ、家長、知念が先発に入る。
 外れたのは、佐々木、小林悠、ダミアン、宮城天の4人。


札幌は、J1リーグで4勝8分4敗の11位。
2021年の対戦は、川崎の2勝だった。
 210516川崎2-0札幌(J1 #14)
 210828札幌0-2川崎(J1 #27)

■1st half
札幌はマンマークで、CBやアンカー大島まで追いかける。
 川崎を捕まえられずに抜け出されたら、素早く撤退してブロックを組む。

攻撃では右サイドで数的優位を作り、ゴールに近づく。
 25分、右サイドで1対2を作り、金子拓郎(9)がPA内に入り込む。
 28分、駒井善成(14)の右クロスを大島がクリアできず、青木亮太(11)が先制ゴール。

先制した札幌は、ゆっくりプレーする。
川崎は大島がボールを持ち、シンプルに攻撃を差配した。
41分、山根のスルーパスで抜け出した家長が右クロス。
そして42分、大島の柔らかい縦パスを知念がバイタルで受ける。
 宮澤裕樹(10)が触ったボールが家長に転がり、同点ゴールを決めた。
44分、GK中野小次郎(44)のミスパスから、家長が知念へラストパス。
 知念は力強くシュートするが、GK中野が止めた。

■2nd half
札幌のマンマークが遅れ始め、川崎のビルドアップに余裕が生まれる。
 48分と49分、遠野が続けて2本のミドルを放つ。
 65分、チャナのループパスで遠野が抜け出したが、転んでしまった。

追加点は札幌が先に奪った。
 66分、福森晃斗(5)の右CKを荒野拓馬(27)がヘッドでゴール。
 福森の素晴らしいキックから、きれいなゴールが決まった。

川崎は再びリードされたが、58分に投入された小林悠が窮地を救う。
 69分、脇坂がチャナにパスを入れ、戻ったボールが脇坂に当たる。
 緩く飛んだボールを、小林悠がジャンピングボレーで同点とした。

続いて86分。
 ダミアンがGK中野を追いかけて、マルシーニョがPA内でボールを奪う。
 ゴール前の混戦から最後は小林悠が押し込んで、逆転に成功。
家長、マルシーニョにもゴールが生まれ、大勝した。

■summary
札幌は2回リードを奪い、良い内容だった。
 勇敢なマンマークも効いていて、川崎の攻撃を封じた。
 しかし、時間が経つと対応が遅れ始めて、最後は失点を重ねた。
 撤退してブロックを組む時間を増やしても良いかもしれない。

GK中野小次郎(44)は身長200cmのサイズを活かした。
 5失点したものの、44分の家長、49分の遠野のシュートをセーブ。
 足元は得意でなく、44分、69分に川崎にボールを奪われてしまう。
 

福森晃斗(5)と川崎の3マスコッツ。

川崎は5ゴールで圧勝した。
 2度リードを許す苦しい展開となったが、見事に逆転した。
 今季のJ1リーグでゴールがなかった小林悠が、2点を決めて復活を遂げる。
 大島の才能溢れるゲームコントロールも冴えていた。

次は中3日、天皇杯3回戦東京ヴェルディ(J2)戦(天皇杯 R32)。
 3回戦は、下位カテゴリーのホーム開催が原則だが、今回は等々力開催。
 その次の磐田戦(J1 #18)を見据え、ターンオーバーしつつ、勝ち上がりたい。

■goal
42,89家長昭博(41) 69,86小林悠(11) 90+6マルシーニョ(23) 
28青木亮太(11) 66荒野拓馬(27)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 ビルドアップに数多く参加する。90+1分、西大伍(20)のシュートをセーブ。
山根視来(13) 6.0 代表の疲れを感じさせなかった。40分、右クロス。73分、インターセプト。
谷口彰悟(5) 6.5 粘り強くクロスを跳ね返し、PA内を守る。マンマークを苦にせず、パスを出す。
車屋紳太郎(7) 6.5 41分、ヘッド。43分、ドリブルで持ち上がる。65分、左クロスをクリア。
橘田健人(8) 6.0 馴れないLSBだが、運動量で貢献。44分、遠野へロングパス。85分、左クロス。
大島僚太(10) 7.0 シンプルかつ驚きのあるプレーで試合を操った。60分、78分にシュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 3分、右FKを直接バーに当てる。大島と家長の間で、ショートパスを続ける。
遠野大弥(19) 6.0 48分、49分にミドル。59分、60分には倒されてFKを獲得。良く走っていた。
家長昭博(41) 7.5 42分、89分にゴール。73分、86分にもシュート。右クロスも多く入れた。
知念慶(20) 6.0 下がって受けてCBを引き出す。44分、シュート。58分、左足首負傷で交代。
チャナ(18) 6.0 左FWで復帰。11分、左クロス。65分、遠野へロングパス。68分、ドリブル。

■sub
58(20)小林悠(11) 8.0 圧巻の2ゴールでチームを勝利に導く。78分、大島へスルーパス。
74(18)マルシーニョ(23) 6.5 90+1分、谷口のクリアボールからDF2人を抜き去ってゴール。
82(19)シミッチ(6) 6.0 ルーズボールを拾い、ハイボールを跳ね返す。中盤を安定させた。
82(14)ダミアン(9) 6.0 GKやCBに猛然とプレスを掛け続けて、86分の逆転ゴールを生む。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 佐々木旭(15)

■coach
鬼木達 6.5 知念の負傷で投入した小林悠の活躍で逆転勝利。橘田のLSBも良かった。

■referee
笠原寛貴 5.0 悪くはなかったが、60分から札幌にイエロー3枚を乱発。冷静さを欠いた。

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