9ヶ月ぶりの公式戦敗戦となった福岡戦(J1 #26)から中2日。
中2日でも昼開催となるので間隔は短く、福岡から札幌への遠距離移動を挟む。
当初、チケットは観客上限10,000人で発売された。
その後、北海道にまん延防止等重点措置が発令され、8月3日で販売は中止。
ただし、すでに販売済みのチケットは、そのまま有効となった。
アウェイ席は、もともと販売されていない。
先発は、福岡戦から4人を変更する。
新たにジェジエウ、脇坂、遠野、小林悠が先発。
シミッチ、家長、ダミアンがベンチスタート、旗手はベンチ外。
厳しい日程でも小幅な変更だが、負傷者の影響もあるかもしれない。
ベンチには、新たに小塚とゼインが入り、長谷川が外れた。
札幌は、J1リーグ10勝6分9敗の暫定9位。
等々力での対戦は、川崎が勝っている。
210516川崎2-0札幌(J1 #14)
■1st half
川崎はやはり出足が鈍く、連戦の疲労を感じさせる。
パスを受けるための動きが少なく、インターセプトを狙われた。
単純なパスミスも多くて、なかなかボールを運べない。
ただ、13分、遠野のミドルが左ポストを叩いている。
札幌は左サイドで菅大輝(4)と福森が数的有利を作り、クロスを入れる。
縦パスを奪ってカウンターを仕掛け、多くの決定機を作った。
15分と18分に青木亮太(28)、17分に金子拓郎(9)がシュート。
33分、PAにFW小柏剛(35)が侵入し、福森晃斗(5)のシュートはGKソンリョンが抑える。
劣勢の34分、左サイドから宮城天がPA中央の小林悠に入れる。
小林悠は札幌DFに囲まれつつ、わずかに空けたコースに流し込んだ。
先制ゴールが生まれ、続いて39分。
小林悠が中央で仕掛け、右に流れたところからクロスを戻し入れる。
中央で待っていた遠野が押し込み、2点差となった。
■2nd half
後半は川崎のパスミスが減って、少しだけ盛り返す。
54分、55分と続けて小林悠がシュート。
とはいえ、2点を追う札幌が攻める展開となった。
59分と70分に金子がシュート、67分に荒野拓馬(27)のヘッド。
73分にはPA内にルーカス・フェルナンデス(7)が持ち込み、チャンスを作る。
川崎は61分にシミッチを入れて、山村との2ボランチに移行。
中盤を引き締めることで、札幌の中央突破の縦パスをふさぐ。
するとサイドの守備にも余裕が生まれて、全体的に安定した。
ボールを奪うとカウンターを狙ったが、チャンスにはならなかった。
札幌は徐々に攻め手を失っていく。
最終ラインでボールを保持しても、前に入れられない。
福森のセットプレーや、サイドからクロスを入れたが、クリアされた。
■summary
札幌は前半、連続していくつもの決定機を作った。
しかし、GKソンリョンの壁が厚く、ゴールは奪えなかった。
FW小柏剛(35)を先頭に、全体を押し上げながらプレスを掛ける。
パスコースを消しながら、川崎に縦に蹴らせてボールを回収した。
上手く守っていた中、35分に小林悠の個人技でゴールを割られる。
CB高嶺朋樹(6)がぴったりとマークし、小林悠は孤立していた。
わずかにコースを作られてゴールを決められたが、防ぐことは難しかった。
川崎は内容が良くなくとも、勝利を得た。
運動量が少なく、止まってプレーを眺めている選手が多かった。
札幌のプレスを受けてしまって、パスを続けられない。
登里や山村に簡単なパスミスが目立ち、カウンターを許した。
前半、多くのシュートを許したものの、GKソンリョンが輝いた。
あれだけの決定機を許しながらも、すべてを止めて無失点。
そして劣勢の中、小林悠が先制ゴールを決める。
遠野の追加点も、中央で粘った小林悠のアシストによるもの。
攻撃では小林悠、守備ではソンリョンが勝利に導いた。
次は中3日、ヤマザキルヴァンカップの浦和戦(YLC QF #1)。
代表ウィークに入り、日本代表に選ばれた山根が欠場する。
厳しい状況は変わらないが、なんとか良い結果を得たい。
■goal
34小林悠(11) 39遠野大弥(19)
■judge
ソンリョン(1) 7.5 15分、18分、33分、73分と決定機をセーブする。クロス対応も完璧。
山根視来(13) 5.5 1対2の状況を作られて、サイドを攻められた。13分、遠野へクロス。
ジェジエウ(4) 6.0 5分、PA内でカット。50分、シュートクリア。バタバタしつつ守った。
車屋紳太郎(7) 6.0 広い範囲を守る。52分、カウンターを防ぐ。87分、90分とパスカット。
登里享平(2) 5.0 ボールを持たされたがパスがずれる。金子に苦しむ。15分、縦にドリブル。
山村和也(28) 5.0 アンカーで出場。縦パスを左右に通される。簡単なパスミスが多かった。
脇坂泰斗(8) 5.5 9分、遠野へスルーパス。10分、FKを蹴る。もっと長くプレーしてほしい。
橘田健人(22) 6.5 動けない味方をサポートする。9分、13分と前に運ぶ。守りでも効いた。
遠野大弥(19) 6.0 9分、13分にシュート。39分、貴重な追加点。プレスも頑張っていた。
小林悠(11) 7.5 34分、劣勢の状況から先制ゴール。1アシスト。55分の決定機は外した。
宮城天(24) 5.5 仕掛けてもロストすることが多かった。34分、アシスト。淡白だったか。
■sub
61(24)シミッチ(6) 6.0 バイタルを埋めて、パスコースを消す。86分、家長へロングボール。
71(8)家長昭博(41) 5.5 中盤で正確なパスを届ける。縦のスペースに運んで時間を費やした。
71(19)知念慶(20) 5.5 80分、シミッチの縦パスをシュート。85分にはロングシュート。
84(11)ダミアン(9) 5.5 88分、小塚とのワンツーでPA内に入り込んで、強引にキープした。
84(28)小塚和季(17) 5.5 85分、GK菅野孝憲(1)までプレスを掛ける。88分、ヒールパス。
■bench
丹野研太(27) ゼイン(15)
■coach
鬼木達 6.5 疲労が濃い中、見事に勝利を引き寄せる。ゼインを起用しておきたかった。
■referee
岡部拓人 6.0 安定したジャッジ。ただ、ファウルの判断に微妙なブレが見られた。
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