2021/08/15

210814柏0-0川崎(J1 #24)

柏0-0川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 19:00KO, 3,931人/5,000人)

アウェイ大分戦(J1 #23)から中4日。
 アウェイ連戦の中、比較的近距離の柏と対戦する。

残念ながら大雨に見舞われた。
 日立台といえば、2017年(2017 J1 #31)のプール状態が思い起こされる。
 今日のピッチはそこまでひどくはなかったが、ボールは水しぶきを上げる。

千葉県そして神奈川県には緊急事態宣言が発令されている。
 そのため5,000席で運用され、アウェイ席は設置されない。
 チケット完売だったが、屋根が少ないためか、観客は4,000人弱。


先発は、大分戦から1人が変わる。
 オリンピック代表から戻った旗手が先発し、橘田がベンチスタート。
 大分戦で負傷退場したダミアンは、そのまま先発する。

ベンチには、小林悠が入り、小塚と知念が外れた。
 小林悠は、6月29日の北京FC戦(ACL GL #2)での左膝負傷からの復帰となる。


柏レイソルは、J1リーグ7勝2分14敗の15位。
 降格圏の17位湘南とは勝ち点2差となっている。
等々力での対戦は、川崎が家長のゴールで勝った。
 210313川崎1-0柏(J1 #4)

■1st half
柏は5バックながらも、ラインを上げて守る。
 中盤のスペースを圧縮して、川崎に自由を与えない。

バイタルを固められた川崎は、2CBとSBでボールを回す。
 RSB山根がフリーになっていて、ジェジエウが詰まることはなかった。
 IHの脇坂と旗手が下りてきても、状況は変えられない。

15分を過ぎると、柏の守備が緩んでくる。
 少しだけ空いた中央のスペースを狙って切れ込んでいく。
 旗手が22分、24分、27分、29分とシュートを続けた。

30分あたりから、豪雨となる。
 ピッチに水が溜まりはじめ、ボールが止まってしまう。
 単に蹴り合うだけとなり、無為な時間となった。

■2nd half
後半になると、雨は弱まり、ピッチ状態は回復する。

47分、三丸拡(20)の右クロスから、FWペドロ・ハウル(23)がシュート。
61分、ヒシャルジソン(8)のロングボールでクリスティアーノ(9)が飛び出す。
 GKソンリョンが飛び出すも、ボールに触れない。
 クリスティアーノ(9)に決定機が訪れたが、ジェジエウがゴールライン上でクリアした。

62分、CB上島拓巳(44)が2枚目のイエローカードで退場する。
 ここから川崎が数的優位に立ち、一方的に押し込んでいく。

右サイドでは家長と山根がショートパスで絡み合う。
左サイドからは、58分に投入された宮城天が攻め込んだ。
 63分には縦に突破してからの左クロスで脇坂がシュート。
 73分、82分、85分と自らもシュートした。

71分の登里、79分のダミアン、88分の遠野、90+2分の車屋。
 立て続けにシュートを浴びせていく。
 しかしGKキム・スンギュ(17)の素晴らしいセーブが続き、ゴールを割れなかった。

■summary
柏はコンパクトに守りつつ、ロングボールを入れては押し上げる。
 ペドロ・ハウルとクリスティアーノがハイボールを競っていた。

61分に上島が退場してからは、ゴール前に張り付いた。
 数的不利の状況なので猛攻を受けるが、GKキム・スンギュの活躍で無失点。
 内容を考えれば、ドローは良い結果といえる。

雨の日立台のスタンドは、黄色のポンチョが目立つ。
 ピッチ状態も悪く、観戦するには厳しい環境といえる。
 それでも、レイソル・サポーターは満足できたのではないか。


川崎は柏の守備と重いピッチに苦しみ、得点を奪えなかった。
退場で数的有利になってから、決定機を量産してゴールに近づく。
 攻撃は機能していたが、それでもGKキム・スンギュの牙城を割れなかった。
 素直にキム・スンギュのパフォーマンスを褒めるべきといえる。

旗手はオリンピック代表からの復帰戦。
 チャンスが多く、積極的にシュートを狙ったが、枠外が多かった。
 田中碧と三笘薫が移籍したあと、頼るべき戦力が戻ってきた。

結果は残念だが、内容は悪くはなかった。
 スコアレスドローは、2020年2月22日の鳥栖戦(2020 J1 #1)以来。
 1年6か月ぶりに、ゴールのない試合となった。

次は中3日で天皇杯清水戦(天皇杯 R16)。
 ここから連戦が続くだけに、しっかりとターンオーバーしたい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少なかった。61分、決定機に飛び出したが触れなかった。
山根視来(13) 6.0 鋭い縦パスや右クロス。サイドライン際でフリーとなりパスを待ち受ける。
ジェジエウ(4) 6.5 61分、ゴールライン上でクリア。77分、ペドロ・ハウルに走り勝った。
谷口彰悟(5) 6.0 30分、CKをヘッド。ロングボールで動かされても、しっかりと守り切る。
登里享平(2) 6.0 28分、ダミアンへスルーパス。71分、ボレーシュートはGKがセーブ。
シミッチ(6) 6.0 縦パスやサイドにロングボールを狙う。柏のハイボールを頭で跳ね返した。
脇坂泰斗(8) 6.0 22分、ターンしながらトラップで抜き去る。63分、フリーでシュート。
旗手玲央(47) 6.5 多くのシュートを積極的に放った。周囲との連携は、まだまだ調整中。
家長昭博(41) 5.5 ボランチの位置まで顔を出しつつ、ショートパスで崩す。87分、右クロス。
ダミアン(9) 6.0 エメルソン・サントス(5)と激しくマッチアップ。28分、79分にシュート。
長谷川竜也(16) 5.5 サイドにはスペースが少なかった。42分、カットインからシュート。

■sub
58(16)宮城天(24) 6.5 良い姿勢を保ちながら仕掛ける。73分、82分、85分にシュート。
77(47)遠野大弥(19) 5.5 セットプレーを担当。細かく動き直してはボールを引き出す。
77(8)橘田健人(22) 6.0 80分、素早く戻りカウンターを止める。88分、ミドルシュート。
85(2)車屋紳太郎(7) 6.0 スピードを活かす。90+1分、クロス。90+2分、ロングシュート。
85(9)小林悠(11) 5.5 復帰戦。88分、ポストプレーで橘田に落とす。89分、CKをヘッド。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(28) 

■coach
鬼木達 5.5 結果は出せなかったが、適切に交代策を講じた。車屋をもっと使いたい。

■referee
池内明彦 5.5 おおむね安定していた。ただ、事象が発生してから判断までが遅くなりがち。

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