雨の中、スコアレスドローだった柏戦(J1 #24)から中3日。
天皇杯4回戦は、J1リーグの清水エスパルスとの対戦。
川崎がホーム扱いだが、等々力が使用できないため、日本平で開催される。
今年の天皇杯は3試合目。
2回戦長野戦(天皇杯 R64)、3回戦千葉戦(天皇杯 R32)はPK戦で勝ち上がった。
静岡県にまん延防止等重点措置、神奈川県に緊急事態宣言が適用されている。
そのため上限5,000席となり、来訪チーム席は設置されない。
先発は、柏戦から7人を変える。
連続して先発するのは、GKソンリョン、山根、谷口、旗手の4人。
新たに山村、車屋、橘田、小塚、遠野、小林悠、宮城天の7人が先発する。
ベンチには、先発を外れた7人のうち、6人が控える。
残りの1人登里がベンチ外となっている。
清水は、J1リーグで5勝9分10敗で14位タイ。
G大阪戦(J1 #24)から中4日で、先発を8人変えている。
川崎とは1か月前に対戦し、川崎が勝った。
210717清水0-2川崎(J1 #18)
■1st half
清水のプレスは弱く、川崎が余裕を持って運んでいく。
2分、宮城天のシュートは左ポストに当たる。
9分、旗手のシュートはGK永井堅梧(25)がパンチング。
19分、アンカーに入っていた谷口にアクシデント。
後藤優介(14)のチャージが左ふくらはぎに入り、負傷交代。
急遽、脇坂が投入されて、橘田がアンカーに動いた。
交代直後はぎこちなさも見られたが、少しずつ慣れていった。
清水はミスパスも多く、チャンスは少なかった。
6分、後藤のミドルは、山村がブロック。
39分、RSB奥井諒(21)がフリーで右クロスを入れた。
川崎は清水を深く押し込み、バイタルを利用する。
29分の旗手、45分の山根、45+3分の小林悠と決定的なシュートを続ける。
GK永井の好守もあって、スコアレスで折り返した。
■2nd half
55分、小林悠のヒールパスから脇坂が抜け出す。
DF立田悠悟(2)が脇坂を手で引き倒し、PKを獲得した。
56分、小林悠がPKを決めて先制する。
しかし、64分に清水が反撃する。
2CBがサイドに引き出され、LSB旗手しか残っていない状況で、後藤が左クロス。
ニアの指宿洋史(27)が旗手を引き寄せ、ファーでフリーの中山克広(11)がゴール。
同点となって69分、ダミアン、シミッチ、長谷川の3人を投入する。
3人のクオリティを活かしながら、バイタルでボールを左右に動かしていく。
74分、旗手が縦に仕掛け、ゴールライン際からの左クロス。
ダミアンが伸び上がりながら、強い体幹で叩きつけてゴールを決めた。
■summary
清水は中山が1ゴールを決めたが、良いプレーは少なかった。
7月17日の対戦では、強固な守備陣形を築いた。
しかし今日は、ゴール前を固めることができなかった。
小林悠のポストプレーを許し、スライドも遅れ、川崎の猛攻を浴びた。
GK永井堅梧の健闘がなければ、大差となっていたかもしれない。
川崎は柏戦に続いて、シュートは入らなかったが、順当に勝利した。
ターンオーバーしつつも、良い内容だったことは収穫といえる。
今年の天皇杯は、延長PK戦が2つ続いていたが、初めての90分勝利。
谷口の負傷交代は気になるが、良い結果となった。
小塚は69分までプレーしたが、見せ場は多くはなかった。
守備への意識を高め、素早い判断が増えるともっと良くなると思う。
ただ、小塚のおかげで主力を休ませることができ、十分な働きだった。
次は中2日でアウェイ広島戦(J1 #25)。
連戦を踏まえてプレー時間をシェアしつつ、しっかり勝利したい。
■goal
56PK小林悠(11) 74ダミアン(9)
64中山克広(11)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 仕事は少なかったが、安定したキックで味方につなぐ。失点は仕方ない。
山根視来(13) 6.0 疲れを感じさせない。45分、ボレー。45+3分、56分に縦パスを入れる。
山村和也(28) 6.0 6分、後藤のシュートをブロック。21分、29分と前線にロングボール。
車屋紳太郎(7) 6.5 周囲の状況を良く判断しながら守った。プレスをかわして組み立てる。
旗手玲央(47) 6.5 前線まで顔を出した。9分、29分、48分にシュート。74分、アシスト。
谷口彰悟(5) 6.0 アンカーで前後にパスを届ける。9分、CKをヘッド。23分、負傷交代。
橘田健人(22) 6.0 中盤を引き締めて、IHもアンカーも上手くこなした。68分、ボレー。
小塚和季(17) 5.5 左CKを担当。21分、ロングシュート。42分、ロストしたが取り戻す。
遠野大弥(19) 6.0 21分、ライン際をドリブル。29分、山村のロングボールからシュート。
小林悠(11) 6.5 2分、42分、45+3分とシュート。ヴァウド(5)と競ったポストも冴える。
宮城天(24) 6.0 2分、13分とシュート。徐々に落ち着いて、プレー機会が少なくなった。
■sub
23(5)脇坂泰斗(8) 6.5 急遽出場。45+1分、55分、66分にシュート。55分、PKを獲得。
69(17)シミッチ(6) 6.0 中盤のスピードを上げた。83分、長谷川にロングパスを入れる。
69(24)長谷川竜也(16) 5.5 73分、縦に仕掛けて左クロス。90+4分、インターセプト。
69(19)ダミアン(9) 6.5 74分、ゴール。86分、清水のCKを2本クリア。90+1分、FK獲得。
77(11)家長昭博(41) 6.0 左サイドに流れるプレーが多かった。キープ主体で時間を使う。
■bench
丹野研太(27) ジェジエウ(4)
■coach
鬼木達 6.5 ゴールは2つと少なかったが、良い内容で勝つことができた。
■referee
上田益也 6.0 スムーズに試合を進めた。カードはもう少し出すべきか。PK判定は妥当。
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