2021/08/26

210825福岡1-0川崎(J1 #26)

福岡1-0川崎(ベスト電器スタジアム, 19:00KO, 4,461人/5,000人)

J1リーグ2試合続けてドローとなった広島戦(J1 #25)から中3日。
 2位横浜Fマリノスが勝ち点4差に迫る中、アウェイ福岡戦を迎える。

福岡県にはまん延防止等重点措置が発令されて、観客上限5,000人で開催される。
 神奈川県には緊急事態宣言が出されていて、アウェイ席は設置されない。
 ただし、県境をまたがなければ、川崎サポーターも観戦可能。

博多の森球技場は、2016年6月18日の試合(2016 J1 #16)以来、5年ぶり。
 1stステージ首位だったが、この福岡戦で勝ち点を落とし、ステージ優勝を逃した。


厳しい日程にあって、広島戦からの先発変更は3人だけ。
 新たに先発するのは、山村、橘田、宮城天の3人。
  ジェジエウ、脇坂、長谷川がベンチスタートとなる。
ベンチには知念が入り、小塚が外れた。


福岡は、J1リーグ9勝6分10敗の暫定10位。
 日程は中2日で、川崎よりも不利な状況。
等々力での対戦は、川崎が勝っている。
 210414川崎3-1福岡(J1 #19)

■1st half
福岡は4バックで川崎の攻撃を受けつつ、ロングボールを入れる。
 ただ、ほとんどチャンスらしいチャンスはなかった。

川崎は左右中央からとバランス良く攻めていく。
 11分と31分にダミアン、13分と15分に宮城天がシュート。
 19分と33分に旗手、35分に家長、41分に橘田もシュート。
PA内に福岡を押し込んで、多くの決定的な場面を作った。

36分、旗手が右太ももを痛めて倒れ込む。
 担架に乗ってピッチを離れ、小林悠と交代することとなった。

■2nd half
後半、福岡がプレスを強めてくる。
 川崎は2CBとGKでのパス交換が増えて、追い込まれる。
 それでもプレスを剥がしていって、前に進んだ。
 49分、63分に宮城がシュート。54分にダミアンがヘッド。

福岡は高い位置でボールを奪って攻撃を仕掛ける。
 46分、杉本太郎(8)がシュート。
 53分、GKソンリョンのパスを、FW城後寿(10)がカット。
そして65分から波状攻撃をかける。
 杉本が2本のシュートを放って、川崎を深く押し込んでいく。
 最後はジョルディ・クルークス(14)が、右サイドからロングシュートを決めた。

川崎は知念にロングボールを集めていく。
 78分、小林悠のラストパスで家長が決定機を迎えるが、決まらない。
 前半ほど攻めることはできず、ノーゴールで敗戦を喫した。

■summary
福岡は辛抱強く耐えながら、逆襲の機会を待った。
 数少ないチャンスでクルークスのゴラッソが決まり、見事に勝った。
 GK村上昌謙(31)の好セーブもあって、川崎を完封。
 すべてが思い描いたように上手くいって、勝ち点3を獲得した。
 J2からの昇格シーズンだが、残留の可能性が色濃くなっている。


川崎は前半、決定機を多く作ったが、ゴールを決められなかった。
 チーム状態は必ずしも悪くはなく、優位に試合を進めてはいた。
後半は体力が持たなくなり、負けてしまった。
 ベンチも含めて、メンバーが固定されがちな影響が大きかった。
 フレッシュな選手は、FW知念しか用意されていなかった。

2020年11月21日の大分戦(2020 J1 #28)以来、9ヶ月ぶりの敗戦。
 J1リーグで30試合連続、公式戦で42試合連続の無敗記録が終わった。
 残念な結果だが、いつまでも勝ち続けることはできない。
 このところの内容を考えれば、仕方がないといえる。

旗手が右太ももを痛めて、負傷交代した。
 ACLからオリンピックに転戦した疲労も影響しているのかもしれない。
 長引くようであれば、チームの力は確実に落ちることとなる。

次は中2日でアウェイ札幌戦(J1 #27)。
 攻撃力に大きな課題を抱えている状況といえる。
 立て直すために十分な時間はないが、結果を出したい。

■goal
66ジョルディ・クルークス(14)

■judge
ソンリョン(1) 4.5 決勝点は飛ぶタイミングが遅れる。53分、城後にパスカットを許した。
山根視来(13) 5.5 右サイドラインに沿ってパスを呼び込んだ。32分、35分に右クロス。
山村和也(28) 5.5 41分、シュート。50分、縦パスを奪われる。トラップが素晴らしかった。
車屋紳太郎(7) 6.0 40分、ワンツーからPA内まで持ち込む。63分、家長のクロスをヘッド。
登里享平(2) 5.5 窮屈なエリアでも、ボールを動かした。49分、宮城天へスルーパス。
シミッチ(6) 5.5 ハイボールを競って、中盤を支配する。守備を崩すパスは入れられず。
橘田健人(22) 5.5 バイタルで受けて、縦に早い流れを作り出す。41分、85分にシュート。
旗手玲央(47) 6.0 19分、33分にシュートする。36分、右太ももを負傷して交代してしまう。
家長昭博(41) 5.5 33分、橘田にスルーパス。78分、決定的シュート。運動量は少なかった。
ダミアン(9) 6.0 決められなかったが、11分、31分にシュート。54分、クロスをヘッド。
宮城天(24) 6.0 左サイドで輝いていた。13分、15分にシュート。44分、右CKをヘッド。

■sub
39(47)小林悠(11) 6.0 43分、54分、60分に右クロスを入れる。90+4分、CKをヘッド。
64(6)ジェジエウ(4) 6.0 CBに入って、カウンターを防ぐ。80分、知念へロングボール。
64(24)長谷川竜也(16) 5.0 76分、左クロス。前に仕掛けられず、バックパスが多かった。
74(2)遠野大弥(19) 5.0 88分、粘ってボールキープして、ロストした直後に取り戻した。
74(9)知念慶(20) 5.5 ロングボールの目標となって競り合う。87分、90+4分にヘッド。

■bench
丹野研太(27) 脇坂泰斗(8) 

■coach
鬼木達 5.0 前半はまずまずだったが、後半に失速。フレッシュな選手が足りなかった。

■referee
木村博之 6.0 観戦していてストレスを感じさせないジャッジだった。

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