2023/06/21

230618湘南2-3川崎(YLC GL #6)

湘南2-3川崎(レモンガススタジアム平塚, 18:00KO, 10,374人)

代表ウィークに入り、YBCルヴァンカップGL第6節が開催される。
 広島戦(J1 #17)から中6日、日曜日の18時キックオフ。
 天候に恵まれて、まだ明るいうちにプレーが始まった。

YLCのグループリーグは、最終節を前に1位突破の可能性はない。
 湘南に勝てば、2位で決勝トーナメントに進むチャンスがわずかに残る。

代表への派遣は、タイ代表のチャナティップ1人。
 また、6月14日には、永長鷹虎が水戸(J2)に育成型期限付移籍した。


先発は、広島戦から2人が変わる。
 新たにU-21枠の高井と、ダミアンが先発する。
 大南はベンチに回り、広島戦で負傷した小林悠はベンチ外となる。

ベンチには、新たにGK安藤と山田新が入る。
 GKソンリョン、山村がベンチ外となった。


湘南は、グループリーグで川崎を勝ち点1、上回る。
 勝利すれば1位もあり、仮に2位となっても突破できる可能性は川崎より高い。
 なお、GKソン・ボムグン(1)が、韓国代表に参加している。

今シーズンの対戦は、2戦2分。
 230304川崎1-1湘南(J1 #3)
 230326川崎0-0湘南(YLC GL #2)

■1st half
6分、湘南は右サイドで石原広教(3)が登里を抜き去る。
 中央の阿部浩之(7)が大橋祐紀(17)に縦パスを入れる。
 大橋は左に回り込んで高井と山根を振り切り、先制ゴールを決めた。

湘南の3トップは、2CB車屋と高井を目掛けてスプリントを繰り返す。
 川崎は前につなげず、最終ラインで回す時間が長くなる。
 停滞はしていたが、スピードを上げることなく、着実にパスをつなぐ。
 その中で大島がフリーになれば、前進することができた。

11分に脇坂、16分に家長がミドル。
20分、山根の右クロスをダミアンが合わせたが、バーに跳ねられた。
21分、宮代がカットインからシュート。
ダミアンは23分の山根、40分の家長の右クロスをヘッドで合わせる。
45分、大島がミドル。
チャンスは多く作ったが、得点できなかった。

湘南は先制した後からは、あまり攻めてこない。
 川崎にブロックを組まれると、そこから崩せなかった。

■2nd half
湘南は再びプレスを強めて、高い位置で奪って速攻を狙う。
46分、石原の右クロスを阿部がヘッド。

川崎は慌てず盛り返していく。
 51分、山根のクロスをダミアンがヘッド。
 54分、宮代がシュートし、さらに家長のクロスをダミアンがヘッド。

ただ、次のゴールを奪ったのは湘南。
59分、石原の右クロスを大橋がダイビングヘッドでゴール。
 高井がクリアしようと足を出したが、大橋の飛び込みが早かった。

63分、川崎は小塚、瀬古、瀬川の3人を投入する。
 小塚と瀬古の2ボランチとして、早いタイミングで縦にパスを入れていく。
 73分、宮代の落としから、瀬古がミドルのコースを作ってゴール。

残り時間が少なくなる中、82分、山田新を入れて3バックに移行。
88分、小塚が低い位置から縦パスを入れる。
 山田新がCB髙橋直也(33, 特別指定(関西大学4年))に身体をぶつけながらドリブルしていく。
 GK富居大樹(23)のニアサイドを豪快に抜いて同点ゴールを決めた。

ドローではGLを突破できない湘南は、ゴールを狙う。
 90分、杉岡大暉(2)の左CKを大橋がヘッド。  90+1分、茨田陽生(14)がミドルシュート。

同じく勝利が必要な川崎が、最後にゴールを決めた。
 90+4分、遠野のミドルが大岩一貴(22)に当たって、ゴールに吸い込まれた。

■summary
湘南は、右サイドの石原を起点に、大橋の2ゴールでリードした。
 鋭い連動したプレスが効いていたが、長く持たせるには強度が高すぎた。
 5バックでブロックを組んでも、ダミアンへのクロスを防げなかった。

終盤の3失点は、中盤でスペースを空けてしまったことによるもの。
 川崎がスピードを上げてきたのに対して、選手交代で巻き返せなかった。
 結果は出なかったが、悪くない内容だったといえる。


川崎は、3ゴールで逆転勝利した。
 ただ、YLCはグループリーグで敗退となった。
 浦和と清水と勝ち点8で並んだが、直接対決の結果で川崎は3位となった。

大島・シミッチと、小塚・瀬古のタイプの違いが大きく出た。
 後者はパスミスは多くとも、積極的な仕掛けが必要なら好ましいかもしれない。

グループリーグ突破の可能性が少ない中、鬼木監督はいつものメンバーを選んだ。
 個人的には、大関や名願をベンチに入れて試してほしかった。

次は、中5日でアウェイ浦和戦(J1 #18)。
 今年4試合目の浦和戦だが、ここまで2分1敗。
 しっかりと勝っていきたい。

■goal
6,59大橋祐紀(17)
73瀬古樹(16) 88山田新(20) 90+4遠野大弥(17) 

■judge
上福元直人(99) 6.0 1分、タリク(11)の決定機を止める。慎重にパスをつなぐ。8分、パスミス。
山根視来(13) 6.0 20分、51分にダミアンに右クロス。26分、71分に左サイドに回ってクロス。
高井幸大(29) 4.5 大橋の2失点に関与した。配球がおとなしく、湘南のプレスを剥がせなかった。
車屋紳太郎(7) 7.0 焦れることなく最終ラインでパスを回す。周囲に広がるスペースをケアした。
登里享平(2) 5.5 内側に立ちつつ、ゆったり組み立てる。石原広教に多くのチャンスを作られた。
シミッチ(6) 6.0 厳しくマークされつつ、動き続けてCBのパスを受ける。ロングボールを入れる。
脇坂泰斗(14) 6.5 1アシスト。11分、71分にシュート。40分、ターンで1人を抜いてドリブル。
大島僚太(10) 6.0 動きはかなり限定的。それでもボールを持てば、チームを華麗に動かした。
家長昭博(41) 6.0 16分、61分に2本、72分にシュート。右クロスをダミアンを目掛けて入れる。
ダミアン(9) 6.0 20分に惜しくもバーに当て、51分に決定的なヘッド。多くのシュートを放つ。
宮代大聖(33) 6.0 21分、カットインしてシュート。54分にもシュート。73分、瀬古をアシスト。

■sub
63(10)瀬古樹(16) 6.5 積極的に前を目指していった。73分、宮代の落としからミドルを決める。
63(6)小塚和季(49) 6.5 65分、ルーズボールを競り合う。88分、山田新へ芸術的なスルーパス。
63(9)瀬川祐輔(30) 6.0 84分、惜しいシュート。85分、ロストしたあと相手を止めてイエロー。
73(41)遠野大弥(17) 6.0 84分、右サイドをドリブルするが止められる。90+4分、決勝ゴール。
82(2)山田新(20) 6.5 88分、DFに身体をぶつけつつ体勢を保ってゴール。90+1分、右クロス。

■bench
安藤駿介(21) 大南拓磨(3) 

■coach
鬼木達 6.0 途中出場の3選手のゴールで逆転に導いた。若手を起用してほしかった。

■referee
小屋幸栄 6.0 バランスの良いジャッジ。リスタートの位置に拘り過ぎなかった。

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AT+1+5