2023/06/27

230624浦和1-1川崎(J1 #18)

浦和1-1川崎(埼玉スタジアム, 19:30KO, 35,887人)

逆転勝利したYLC湘南戦(YLC GL #6)から中5日。
 代表ウィークは終わったが、タイ代表に参加したチャナはチームに戻らない。
 6月21日に、BGパトゥム・ユナイテッド(THA)への移籍が発表された。

埼玉スタジアムは、土曜日なのに19時30分のキックオフ。
 平日なら集客のため仕方ないが、スタジアムからの帰路が厳しい。


先発は、湘南戦から2人が変わる。
 新たに大南と遠野が先発し、ダミアンと高井がベンチ外となる。

ベンチには、GKソンリョン、山村、橘田が入り、GK安藤が外れた。


浦和はJ1リーグで8勝5分3敗の4位。
 川崎と同じグループリーグだったYLCでは、首位突破した。

今年はすでに3度対戦し、浦和の1勝2分。
 230405川崎0-0浦和(YLC GL #3)
 230423川崎1-1浦和(J1 #9)
 230524浦和2-1川崎(YLC GL #5)

■1st half
キックオフから浦和が攻めてくる。
 2分、右スローインから大久保智明(21)がシュート。
 4分にLSB荻原拓也(26)がアーリークロス、8分に髙橋利樹(18)が左クロス。

10分ほどで、川崎は落ち着いて組み立てる。
 大島が異次元のプレーで、浦和のプレスを無効化する。
 何気ないゆったりとしたパスによって、効果的に崩していった。
 21分、32分に大島がPA内の脇坂に縦バスを入れ、ゴールを目指す。
28分には脇坂の長距離FKがバーを叩いた。

浦和はあまりチャンスを作れなくなる。
 川崎のブロックの外でボールを回しても、受ける動きが少ない。
 31分、大久保が左からシュートしたくらいだった。

■2nd half
後半もスタートから浦和がラッシュを掛ける。
 47分、大久保の右クロスを関根貴大(14)がヘッド。
 50分、安居海渡(25)がミドル。

53分、GK上福元のミスから先制点が決まる。
 GK西川周作(1)の前線へのゴールキックを、GK上福元が飛び出してクリア。
 しかし、クリアは遠くに飛ばず、拾った関根がロングシュートを決めた。

58分、今度はGK西川がさらに大きなミス。
 岩尾憲(19)のバックパスのトラップが流れ、ゴールに押し込んでしまう。
 川崎のプレスを受けていたとはいえ、信じられないような失敗となった。

この後は、大島のパスを基盤にして、川崎の時間帯が続く。
 60分、遠野がカットインからミドル、続けて家長がミドル。
 62分、岩尾からボールを奪ってシミッチが強烈なミドル。

72分には川崎最大の決定機。
 カウンターから大島が最上級のラストパスを届ける。
 瀬川がハーフラインから独走するが、GK西川の飛び出しもあり、シュートを外した。

しかし、78分、大島と交代したばかりの小塚がレッドカード。
 CBアレクサンダー・ショルツ(28)の足首をレイトタックルで踏みつけた。

数的有利となった浦和が攻め続ける。
 85分、左サイドからの関根のシュートはGK上福元が止める。
川崎は、CB大南と車屋を中心に耐えていった。
 ロスタイムにはカウンターを仕掛けながら、試合を終えた。

■summary
両チームのGKのミスから、それぞれ失点してドロー。
 全体的にはどちらのチームも質が高く、面白かった。

GK西川のミスは致命的で、さすがにチームは動揺していた。
 62分の岩尾のロストなど、影響は大きかったと思われる。
 それでもGK西川自身は堂々とプレーを続けていて、さすがだった。

2CBショルツとマリウス・ホイブラーテン(5)は、いつものように堅かった。
 ホイブラーテンは、家長によってサイドに引き出されることもあった。
 ただ、ゴール前がショルツだけでも、川崎の攻撃を止めることができた。

逆に攻撃面は、決定機を多くは作れなかった。
 速攻は良かったが、ブロックを崩す手段が限られた。


川崎は2ボランチとすることで、浦和の攻撃を抑えた。
 動き回るシミッチを大島が支えて、良いバランスだった。
 バイタルが安定することで、CB大南と車屋もゴール前をしっかりと固めた。

攻撃は、ほとんど動いていない大島が牽引した。
 決定機を生んだ21分の脇坂、72分の瀬川へのパスは見事だった。
 フィールドを俯瞰するかのようなパスを繰り出して、チャンスを作った。

ダミアンが欠場して、宮代が1トップに入った。
 ショルツ、ホイブラーテンと対峙しながら、37分にシュート。
 悪くなかったが、パントキックの受け手としては物足りないところ。

小塚は、交代出場して4分後にレッドカード。
 タックルが必要な場面でもなかったので、残念なプレーだった。
 出場停止明けの挽回を期待したい。

次は中6日でアウェイ名古屋戦(J1 #19)。
 今日の浦和戦の良いプレーを継続していきたい。

■goal
53関根貴大(14)
58OwnGoal

■judge
上福元直人(99) 4.5 ミスから失点。2分の大久保、50分の安居など多くのシュートをセーブ。
山根視来(13) 5.5 パスやクロスで、らしくないミスが目立った。55分、90+7分に右クロス。
大南拓磨(3) 6.5 56分、ホセ・カンテ(11)の決定機をブロック。高さとスピードで守り切る。
車屋紳太郎(7) 6.5 注意深く守りつつ、攻撃を組み立てる。53分、55分と左サイドを上がる。
登里享平(2) 6.0 バランスを取りながら、厳しくボールに寄せる。47分、大久保の突破を許す。
シミッチ(6) 6.5 広い範囲を動き回ってカバー。ロングボールを入れる。62分、強烈なミドル。
大島僚太(10) 7.0 他の選手とは次元が違うプレーを続ける。57分、遠野の落としをシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 21分、大島の縦パスからターンしてシュート。28分、FKをバーに当てる。
家長昭博(41) 6.5 多くのクロスでチャンスを作る。41分、60分にシュート。81分、イエロー。
宮代大聖(33) 5.5 CFとしてボールを追う。37分、カットインからシュート。41分、左クロス。
遠野大弥(17) 5.5 17分、ミドル。34分、家長のクロスにわずかに合わず。60分、シュート。

■sub
64(17)瀬川祐輔(30) 6.0 71分、ボール奪取。72分、独走してGK1対1となったがゴールを外す。
74(10)小塚和季(49) 3.5 78分に退場。わずか4分間の出場。退場までは上手くボールに絡んだ。
83(6)橘田健人(8) 5.5 バイタルを埋めるため奔走。90+2分、瀬川へのラストパスは通らず。
83(14)瀬古樹(16) 5.5 90+1分、FKを蹴る。90+6分、ボールカット。90+7分、ミドル。
83(33)山田新(20) 5.5 右FWに入り、GK上福元からのパントキックを収める。低い位置で守る。

■bench
ソンリョン(1) 山村和也(31) 

■coach
鬼木達 6.0 ダブルボランチで攻守の良さを出した。小塚退場後、選手交代で逃げ切りに成功する。

■referee
今村義朗 6.0 バランス良くジャッジを続ける。小塚のレッドカードも妥当だった。

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