6月3日の神戸戦(J1 #16)は、台風2号による新幹線運休で順延された。
そのため、柏戦(J1 #15)から中9日の日程となる。
川崎の天皇杯初戦の2回戦は、ミッドウィークの等々力で開催される。
U-20ワールドカップに出場した高井幸大と永長鷹虎が、チームに復帰。
アルゼンチンから6月1日に帰国し、今日からメンバー入りする。
先発は、柏戦から11人全員が変わる。
柏戦でベンチだったGKソンリョン、山村、瀬古、小塚、瀬川、チャナ、ダミアンの7人を起用。
さらに橘田、佐々木、高井、遠野を先発させる。
ベンチには、大関、名願、永長が入る。
大関は、トップチーム昇格後、初めてのメンバー入り。
栃木シティ(栃木県代表)は、関東1部リーグ所属。
天皇杯1回戦は、FCマルヤス岡崎(愛知県代表)に4-1で勝った。
2012-13年、川崎に所属した田中パウロ淳一(77)は先発する。
2017年、栃木ウーヴァ時代にも天皇杯2回戦で対戦した。
170621川崎2-0栃木U(天皇杯 R64)
■1st half
栃木シティは積極的にプレスをかける。
ボールを奪うとワンタッチパスで川崎ゴールに近づいていく。
2分、ヘニキ(28)がミドルシュート。
さらに12分から3本のCKを続けて蹴った。
川崎はサイドからではなく、中央から前に進む。
アンカーの小塚がボールを持って、チャナと瀬古に入れた。
18分、先制したのは川崎。
小塚の縦パスのクリアボールを拾った遠野が右足ミドル。
ダイレクトで美しい弾道を描いてゴール右上に決めた。
その後は川崎の時間が続く。
プレスの逆を突きながら、上手く運ぶ。
41分に遠野、43分と45+2分に瀬古、45+2分に瀬川がシュート。
中でも44分の山村のシュートは決定的だった。
■2nd half
栃木シティが後半もプレスを仕掛ける。
先に川崎の走力が落ちて、ボールを渡す展開となった。
特に右サイドからの仕掛けでチャンスを作った。
53分、パウロが右サイドから切れ込んでクロス。
62分、左から右に動かして、パウロと交代した藤原拓海(17)がシュート。
65分、藤原の右クロスを戸島章(25)が頭で押し込んで、同点とする。
栃木シティのCKを川崎が押し戻したところから、逆襲されて完全に崩された。
川崎はチャンスを与えながらも、得点を奪う。
72分、瀬古のラストパスで抜け出した遠野が、GK田中勘太(21)を抜いてゴール。
再び川崎がリードしたが、栃木シティも諦めることがなかった。
75分、戸島が高井を抜いたが、高井がノーファウルで奪い返す。
82分、佐藤喜生(15)の左クロスがゴール前をすり抜ける。
川崎も80分、83分に宮代がシュートする。
そして89分。
脇坂の素晴らしい縦パスを受けた大南がダイレクトで右クロス。
宮代がゴール前で合わせて、試合を決めた。
■summary
栃木シティは、川崎をプレスで追い込んだ。
ボールを回されても、終盤までプレスを止めなかった。
後半、高い位置でボールを奪ってチャンスを作り出す。
3失点したが、勝つ可能性は十分にあったと思う。
JFLへの昇格は、かなり難しいレギュレーション。
昨年の地域決勝は、栃木シティは最終戦に敗れて昇格を逃した。
今年は昇格枠が1.5チームとなり、さらに厳しいが、健闘を願う。
川崎は栃木シティの勢いに追い込まれたが、勝利することができた。
ただ、中盤では優勢に立つことができ、決定機を多く作った。
ダミアンは、4月9日のG大阪戦(J1 #7)以来のプレー。
68分まで出場し、まだまだとはいえ、コンディションは上がってきている。
ロングボールの受け手としても機能していて、活躍が待ち遠しい。
ベンチ入りした大関と名願に、プレー機会は訪れなかった。
もう少し余裕ある展開であればとも思うが、仕方ないところ。
次は中3日で広島戦(J1 #17)。
早くもJ1リーグの折り返しとなるが、良いプレーを見せてほしい。
■goal
18,71遠野大弥(17) 89宮代大聖(33)
65戸島章(25)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 62分、藤原のシュートを止める。栃木シティのCKを着実にパンチングする。
橘田健人(8) 5.0 RSB。18分、30分に右クロス。68分から右IHに動いたが、パスミスが目立つ。
山村和也(31) 6.0 右ワイドに出て、パスを供給。安定してクロスを跳ね返す。44分、決定機。
高井幸大(29) 5.0 前半は良く守れていた。64分と86分に自陣でロストしてカウンターを許す。
佐々木旭(5) 5.0 パウロと藤原の1対1の仕掛けを止め切れなかった。サイド攻撃でも貢献できず。
小塚和季(49) 6.5 中盤の底からボールを散らす。24分にボール奪取、64分にシュートブロック。
瀬古樹(16) 6.5 1アシスト。積極的に前線にボールを入れる。43分、45+2分、57分にミドル。
チャナ(18) 6.0 細かいタッチのドリブルで前進する。40分と48分にダミアンへラストパス。
瀬川祐輔(30) 5.5 序盤にロストが続いたが、徐々に噛み合った。45+2分、50分にシュート。
ダミアン(9) 6.0 プレスを先導。コンディションは上がってきた。18分と48分の決定機は外す。
遠野大弥(17) 7.5 2ゴールで勝利に導いた。8分、41分にもシュート。60分、PA内からクロス。
■sub
63(30)宮代大聖(33) 6.5 1ゴール。80分、83分にもシュート。短い時間ながらも結果を出した。
68(9)永長鷹虎(26) 5.5 右ウィングで出場。スペースなくともドリブルする。83分、シュート。
68(18)大南拓磨(3) 6.0 RSB。ダイレクトの右クロスで1アシスト。90+1分にも右クロス。
88(49)脇坂泰斗(14) 6.0 プレスを仕掛ける。89分、大南への柔らかいパスでゴールの起点に。
■bench
安藤駿介(21) 大関友翔(28) 名願斗哉(24)
■coach
鬼木達 6.0 栃木シティに押されながらも勝ち切った。大関と名願の起用はできなかった。
■referee
西村雄一 6.5 過不足なく安定したジャッジ。ベテランらしく素晴らしかった。
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AT+2+4