2023/05/29

230528川崎2-0柏(J1 #15)

川崎2-0柏(等々力, 17:00KO, 20,207人)

YBCルヴァンカップ浦和戦(YLC GL #5)の手痛い敗戦から中3日。
 首都圏アウェイ3連戦を3連敗で終え、等々力に戻ってきた。


先発は、浦和戦から6人を変える。
 新たにGK上福元、山根、登里、大島、家長、宮代が先発する。
 GKソンリョン、山村、小塚、瀬川はベンチ。
 佐々木旭と山田新はベンチ外となった。

ベンチには、久しぶりにダミアンが入る。
 ダミアンのメンバー入りは、4月9日のG大阪戦(J1 #7)以来。
 橘田と遠野がベンチから外れている。


柏レイソルは、J1リーグ2勝6分6敗の暫定15位。
 5月17日にネルシーニョ監督が退任し、井原正巳新監督に就任した。

2022年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
 220409川崎1-0柏(J1 #8)
 220917柏1-1川崎(J1 #30)

■1st half
柏はプレスを仕掛けず、2CB車屋と大南、GK上福元で組み立てる。
 パスコースがなくても、蹴り出すことなく、パス交換を続ける。
 シミッチは、2FW細谷真大(19)と仙頭啓矢(41)に囲まれる。
 その中でも上手く動いて受けては、パスを散らした。
 中盤まで進んでも柏の寄せは緩めで、どんどん前に運んでいく。

1分、家長の右クロスから小林悠がシュート。
7分、家長がミドルシュート。
そして21分、柏の右サイドからのスローイン。
 CB立田悠悟(50)のトラップが離れたところを小林悠が奪う。
 GK松本健太(46)との1対1から、流れるように先制ゴールを決めた。

その後も川崎が攻め続ける。
 32分、家長の右クロスをシミッチがヘッド。
 34分、山根の右クロスを宮代がシュート。
 小林悠が42分にシュート、43分にループ。

良い攻撃を続けて45+1分、左サイドから崩していく。
 脇坂とのワンツーをバイタルで受けた登里が、右足ミドルを決めた。

■2nd half
柏はハーフタイムでFWフロート(19)と武藤雄樹(9)を投入する。
 この2人がハーフスペースでボールを受けながら、反撃を試みる。
 51分、カウンターから高嶺朋樹(5)がつなぎ、武藤がシュート。
 58分、細谷のラストパスからフロートがシュート。

川崎は、柏がプレスを強めてもそれほど困らなかった。
 55分、宮代の落としからの大島のシュートは、左ポストに当たる。
 68分には小林悠の右クロスを宮代がヘッド。

柏は73分、ドウグラス(49)を入れて圧力を強める。
 ドウグラスは86分、90+3分、90+4分とシュートを放った。

■summary
柏は前半の2失点が大きく響いた。
 プレスを仕掛けず、川崎に自由を許してしまった。
 マイボールとなっても、ボールをつなぐことができない。

後半はスコアレスだったものの、川崎に対抗することができた。
 武藤、フロート、そして終盤にはドウグラスの起用が奏功した。
 彼らにもっと長い時間、プレーしてほしかったところ。
 さらに、マテウス・サヴィオ(10)の欠場の影響も大きかったと思われる。


川崎は手放しで喜ぶまではいかないにせよ、快勝した。
 プレスも緩く、自陣に引いて守ることもなかった柏を攻略した。
 小林悠の先制ゴールは、柏のミスから生まれたもの。
 ただ、多くの決定機を作っていて、良い内容だった。

宮代大聖と小林悠が、2トップ気味にプレー。
 2人が連動してプレスに出て、交互に柏の最終ラインの背後を狙った。
 クロスボールの目標が2つとなることで、右クロスでチャンスを作った。

次は中5日でアウェイ神戸戦(J1 #16)。
 今シーズン首位と好調の神戸との対戦だが、なんとか勝利したい。
(神戸戦は、台風2号による東海道新幹線運休のため、移動が不可能となり延期された)

■goal
21小林悠(11) 45+1登里享平(2) 

■judge
上福元直人(99) 6.0 ビルドアップに大きく貢献した。34分、パスミスで細谷にシュートを許す。
山根視来(13) 6.0 34分、宮代へ右クロス。55分、大島へラストパス。守備でもしっかり防ぐ。
大南拓磨(3) 6.5 40分に細谷、45分に小屋松、81分にフロートを止める。家長にパスを入れた。
車屋紳太郎(7) 7.0 鋭く相手に寄せて、機を見たタックルでボールを刈り取った。完璧だった。
登里享平(2) 6.5 19分、41分に左クロス。45+1分、ミドルを決める。69分と68分にシュート。
シミッチ(6) 6.0 2FWに挟まれたが動いてパスを受け続ける。32分、ヘッド。90分、イエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 10分、小林とのワンツーからシュート。セットプレーも悪くはなかった。
大島僚太(10) 6.0 緩急を使い分けたパスを出す。41分、ヘッド。55分の決定機は左ポスト。
家長昭博(41) 6.0 7分、ミドルシュート。小林悠と宮代への右クロスでチャンスを量産する。
小林悠(11) 7.0 21分、先制ゴール。1分、42分、43分、90+2分にシュート。プレスを先導。
宮代大聖(33) 6.0 内側に位置してプレスや抜け出しを担う。34分、68分、85分にシュート。

■sub
67(10)小塚和季(49) 6.0 優しいパスを周囲に的確につなぐ。ミスもなく、安定していた。
87(33)瀬川祐輔(30) 5.5 90+3分、寄せてボールカット。プレー機会は少なかった。
90+2(14)瀬古樹(16) 5.5 90+5分、左ライン際でボールにタッチ。プレー機会はこれだけ。

■bench
ソンリョン(1) 山村和也(31) チャナ(18) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 6.5 宮代と小林悠の同時起用で勝利を呼び寄せた。選手交代は3人と控え目。

■referee
中村太 6.5 試合の流れを阻害せず、バランス良いジャッジだった。

195,900views
AT+3+5

■おまけ

小宮山尊信氏。2010-16年在籍。

田中裕介氏。2011-14年在籍。

鄭大世氏。2006-10年在籍。

井川祐輔氏。2006-17年在籍。

柏ゴール裏にあいさつに出向いた大南拓磨(3)と瀬川祐輔(30)。
試合終了後、川崎のセレモニーがかなり長かったのですが、柏サポも20分ほど残って2人を待ってくれました。

谷口彰悟。アル・ラーヤン(QAT)。
2014-22年在籍。