2023/05/05

230503京都0-1川崎(J1 #11)

京都0-1川崎(サンガスタジアム by KYOCERA, 14:00KO, 15,504人)

雨中のアウェイ福岡戦(J1 #10)に勝利して中3日。
 福岡から川崎に戻ったチームは、京都に再び遠征する。

ゴールデンウィークで晴天に恵まれたが、15,504人と観客数は少し控え目。
 素晴らしいスタジアムなので、もっと満席に近づいてほしい。


先発は、福岡戦と変わらない11人。
 浦和戦(J1 #9)から3試合連続で先発を固定する。

ベンチには、新たにマルシーニョと小林悠が入る。
 マルシーニョは、3月26日の湘南戦(YLC GL #2)での負傷から復帰する。
 ベンチから外れたのは、山村と永長の2人。


京都は、J1リーグで4勝1分5敗の暫定11位。
2022年の対戦は、1勝1敗だった。
 220529京都1-0川崎(J1 #16)
 221012川崎3-1京都(J1 #25)

■1st half
川崎は京都のプレッシングを苦にしない。
 GK上福元、2CB、シミッチの4人で数的優位を作る。
 京都がボールサイドに圧縮するため、横にボールを動かしていく。
 右サイドでは、家長がロングボールをフリーで待ち構えていた。

左サイドから、遠野が細かいステップで仕掛ける。
 3分と20分には、カットインからシュート。
 シンプルなクロスだけでなく、1対1で揺さぶった。

34分、脇坂がPA内までドリブルで運んでラストパス。
 宮代が落としたところを脇坂が押し込むが、VARでオフサイドと判定される。

京都は11分、右から崩して佐藤響(44)がフリーでシュート。
 15分、平戸太貴(39)がFKを直接狙うが、壁に当たった。
 16分、川﨑颯太(7)のスルーパスから山﨑凌吾(11)がシュート。
 17分、18分の松田天馬(18)の右CKなど、10分間ほどいい攻撃を続けた。

■2nd half
後半、先に京都が選手を入れ替える。
 ハーフタイムに福岡慎平(10)、57分にパトリック(9)を投入する。
 川崎より動けていて、セカンドボールを拾って押し込んだ。

67分、左クロスから佐藤響がミドルシュート。
73分、福岡の左CKを麻田将吾(3)が落とし、パウリーニョ(47)がゴール。
 しかし、VARでオフサイド判定となった。

川崎は動きが少ないだけでなく、パスもずれて守勢に回る。
 チャンスは52分、遠野の左クロスを宮代がヘッドしたくらい。

67分から80分にかけて、川崎が5選手を投入する。
 少しずつ盛り返して、京都ゴールに近づいていく。
 LSBに動いた車屋が、75分、86分と左クロスを入れる。
88分、山根の右クロスを小林悠がヘッド。
 完璧なコースを突いたが、GK若原智哉(1)が見事にセーブした。

90+4分、中盤の競り合いを制し、大島がクロスを入れる。
 ファーの小林悠が、CBを振り切って頭で合わせていく。
 ボールはふわっとGK若原を越えて、ゴールネットを揺らした。

■summary
京都は局面で抜け出されても、すぐにスペースを埋める。
 強い陽射しで気温も高く、きつかったはず。
 それでも、先に動けなくなったのは川崎だった。
 後半は京都が優位に立って、多くのチャンスを作った。

山崎、そしてパトリックにロングボールを入れていく。
 白井康介(14)と佐藤響の両SBが、素早く攻撃参加する。

最後に失点したが、互角に戦っていた。
 結果は出なかったが、内容は決して悪くなかった。


川崎はロスタイムの小林悠のゴールで勝利した。
 前半は上手く攻めたが、後半には体力的な厳しさから失速した。
 連戦の中、それでも鬼木監督は選手交代を急がなかった。
 3試合連続で先発起用した11人を強く信頼していると思われる。

マルシーニョが復帰を果たした。
 スペースを狙った走りは少なかったが、歓迎したい。

次は中3日でホーム鳥栖戦(J1 #11)。
 連戦でターンオーバーをしていないため、体力的な不安はある。
 それでも、しっかり勝利したい。

■goal
90+4小林悠(11) 

■judge
上福元直人(99) 6.0 バックパスをダイレクトで展開する。鋭い出足から広範囲をカバーした。
山根視来(13) 6.0 攻め上がるもパスが来なかった。88分、小林悠に完璧な右クロスを届ける。
高井幸大(29) 6.0 12分、川﨑をPA手前で倒してイエロー。FW山﨑やFW木下康介(17)を封じた。
車屋紳太郎(7) 7.0 15分にFK、16分にシュートをブロック。LSBでは果敢にドリブルで上がる。
登里享平(2) 6.0 22分、鋭い左クロス。39分、ボレーシュート。後半はサイドの守備が続いた。
シミッチ(6) 6.5 ほとんどのハイボールを競り合う。パトリックにやや苦戦。27分、イエロー。
瀬古樹(16) 6.0 20分、左サイドの遠野へロングパス。59分、ファウルを受け、白井を小突く。
脇坂泰斗(14) 6.0 19分、セカンドボールに競り勝ちミドル。56分、90+2分のFKは長すぎた。
家長昭博(41) 5.5 右サイドでフリーでロングボールを待ち受ける。39分、44分に右クロス。
宮代大聖(33) 5.5 45分、左からPA内に入り込んでシュート。52分、遠野のクロスをヘッド。
遠野大弥(17) 6.5 3分、20分にカットインしてシュートを放った。23分、52分には左クロス。

■sub
67(16)大島僚太(10) 6.0 90+4分、決勝アシスト。頭上をボールが行き交い、タッチは少なめ。
67(17)マルシーニョ(23) 5.5 復帰戦。68分、GKまで深く追う。走り出すスペースがなかった。
74(41)山田新(20) 5.5 右FWで強く相手DFに当たっていく。76分、大島のロングパスを受ける。
74(2)大南拓磨(3) 5.5 LCBに入って、ハイボールを競った。ビルドアップも落ち着いてこなす。
80(33)小林悠(11) 7.0 88分、ヘッド。90+4分、気迫溢れるゴール。シャツを脱いでイエロー。

■bench
ソンリョン(1) 橘田健人(8) 

■coach
鬼木達 6.5 京都の攻勢を耐え凌ぎ、交代選手の活躍で勝利を掴んだ。

■referee
今村義朗 5.0 アドバンテージやファウルの基準が不明確だった。疑念を抱かせるジャッジ。

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AT+2+6