2022/10/13

221012川崎3-1京都(J1 #25)

川崎3-1京都(等々力, 19:00KO, 14,445人)

台風8号の影響で、8月13日から延期されたホーム京都戦。
 逆転勝利した清水戦(J1 #32)から中3日となる。

平日なので観客の出足は遅めで、スタンドに空席が目立った。
 ほどよく涼しい気候となって、過ごしやすい。


先発は、清水戦から2人が変わる。
 出場停止から復帰する橘田がアンカーで先発する。
 逆にシミッチは、累積警告で出場停止。
 さらにチャナが負傷から先発復帰して、遠野がベンチに回る。

ベンチには、札幌戦(J1 #31)で負傷交代した車屋紳太郎が復帰。
 佐々木旭と、清水戦で肩を負傷した知念慶が外れた。


京都は、J1リーグ8勝10分13敗の暫定14位。
日程は川崎と同じ中3日。
 ただ、前週の水曜日には天皇杯準決勝があり、連戦となっている。
 その天皇杯は広島に敗れて、ベスト4となった。

アウェイでは、京都が勝っている。
 220529京都1-0川崎(J1 #16)

■1st half
川崎は豊富な運動量で京都を圧倒する。
 連動したプレスを仕掛け、次々とボールを奪っていく。

先制点は9分、脇坂の右CKから。
 ゴール前で1度跳ね返されたところから、チャナがダイレクトで鋭い左クロス。
 谷口がきれいなヘッドでゴールを決めた。
 このとき、京都はラインを上げていて、谷口はオフサイドのようにも見えた。
 しかし、VARの確認も踏まえ、ゴールは認められた。

追加点は22分。
 今後は脇坂の左CKを山村がヘッド。
 右ポストに当たって跳ねたボールを、橘田がバイシクルで押し込んだ。

京都はサイドから攻めてくる。
 16分、LSB荻原拓也(17)のパスから武富孝介(7)がシュート。
 18分、右クロスを松田天馬(18)がヘッド。
 44分には右CKから豊川雄太(23)がシュート。
 少ないながらもチャンスは作ったが、シュートは枠に飛ばなかった。

川崎は2点リードしてからもチャンスを量産する。
 29分に小林悠、37分に脇坂、38分に家長。
 39分に登里、40分にマルシーニョと次々にシュートした。

■2nd half
京都は選手交代をきっかけに攻め込んでくる。
 パウリーニョ(47)が広いスペースを使って運んでいく。
 川崎の運動量の低下を突いて、オープンな展開に持ち込んだ。

51分、縦パスを受けた川﨑颯太(24)がシュート。
57分、荻原の左ミドルがバーを叩いた。

ただ、川崎が押されながらも追加点を決める。
 61分、右サイドの崩しから脇坂がクロスを入れる。
 完全に抜け出したマルシーニョが、両足に当てて押し込んだ。

3点差となったが、京都の攻勢は続く。
70分、荻原のパスをパウリーニョがゴール正面でキープ。
 反転してのシュートは、登里に当たって1点を返した。

80分、白井康介(14)の右クロスが直接左ポストに当たる。
 さらに戻りを萩原がシュートするが、GK丹野が弾いた。

川崎は陣地回復ができない状況が長く続いた。
 79分、3選手を投入することでやや挽回して逃げ切った。

■summary
京都は前半、後手に回ってしまった。
 劣勢の時間帯が長く、2失点はいずれもCKから喫した。
 パスをつなげず、即時奪回を許してはシュートを浴びた。

後半は、巻き返すことができた。
 川崎のプレスを抜け出して、パウリーニョがゴールに迫った。
 厳しい日程を考えれば、悪くない内容だった。


川崎は橘田を筆頭に、前半は京都を圧倒した。
 負傷から復帰したチャナも、小気味良く走っていた。

後半になると、いつものように失速したが、逃げ切った。
 2点差で終盤を迎えたので、永長を起用したかったところ。

次は天皇杯とルヴァンカップの決勝を挟んで、中16日の神戸戦(J1 #33)。 
 首位マリノスが負け、残り2試合で勝ち点2差。
 勝ち点差は詰まったが、自力優勝がないことは変わらない。
 目の前の試合を、1つずつ勝っていくしかない。

■goal
9谷口彰悟(5) 22橘田健人(8) 61マルシーニョ(23) 
70パウリーニョ(47) 

■judge
丹野研太(27) 6.5 80分、萩原の強烈なシュートをセーブ。安定したキャッチでチームを助けた。
山根視来(13) 6.0 代表遠征の疲労が回復してきた。前半、高い位置に入り込みチャンスを作る。
山村和也(31) 6.5 22分、ヘッドを右ポストに当てる。何本ものクロスボールを中央でクリア。
谷口彰悟(5) 7.0 9分、ゴール。27分、攻め上がり左クロス。50分、82分にカウンターを止める。
登里享平(2) 6.0 39分、シュート。インターセプトの読みが光る。70分の失点は止められず。
橘田健人(8) 7.5 動き回り、厳しく寄せてボール奪取を重ねた。22分、バイシクルでゴール。
脇坂泰斗(14) 7.0 1アシスト。さらにCKで2ゴールの起点に。14分、37分、55分にシュート。
チャナ(18) 6.5 素早く縦パスを狙い、ドリブルで前に進んだ。1アシスト。21分、ボール奪取。
家長昭博(41) 6.5 6分、38分にシュート。39分、華麗なターンで相手を抜き去って右クロス。
小林悠(11) 6.0 29分、35分にシュート。背後を狙い続ける。ロングボールに競り勝っていた。
マルシーニョ(23) 7.0 ドリブルもトラップも冴えた。40分、52分にシュート。61分、追加点。

■sub
62(18)遠野大弥(19) 5.5 65分、ドリブルからシュート。87分、GK丹野のパントをキープする。
79(23)宮城天(24) 5.5 守備は軽めで、80分にパウリーニョに抜かれる。90+2分、ドリブル。
79(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBに入り、高さと安定感を見せた。81分、83分とFKを獲得する。
79(14)小塚和季(17) 6.0 89分、ミドル。90+4分、宮城天に縦パス。球際で強く当たった。

■bench
安藤駿介(21) 瀬古樹(16) 永長鷹虎(26) 

■coach
鬼木達 6.5 負傷明けのチャナの先発起用に成功。後半、押されたが逃げ切る。永長を起用したかった。

■referee
中村太 6.5 バランスの良いジャッジを、安定して続けた。

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AT+2+5