等々力で2連敗を喫した京都戦(J1 #3)から中7日。
ACLで勝ち上がっていれば、ミッドウィークに準々決勝の予定があった。
そのため、鹿島戦は土曜日ではなく日曜日開催となる。
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先発は、京都戦から1人だけが変わる。
CBにジェジエウが入り、大南がベンチに回る。
ベンチには高井が入り、ゼ・ヒカルドとゴミスが外れた。
大南、高井、佐々木旭の3人のDFがベンチに並ぶ。
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鹿島は、J1リーグ1勝1分1敗。
今シーズンから、ランコ・ポポヴィッチが監督に就任した。
2023シーズンは、川崎が2勝している。
230225鹿島1-2川崎(J1 #2)
231124川崎3-0鹿島(J1 #33)
■1st half
鹿島はサイドから崩してくる。
右からは藤井智也(15)、左からは安西幸輝(2)が仕掛けてきた。
7分、藤井の左クロスを名古新太郎(30)がシュート。
19分、GK上福元のクリアミスから、名古がミドル。
川崎はしっかり押し込んでいく。
鹿島のプレスは強くはなく、CBからのパスコースは空いていた。
RSB橘田がアンカー山本の右横に立ち、縦に仕掛けていく。
29分、中央から攻めて、脇坂のパスを瀬古樹がミドル。
36分、右サイドから完璧に崩した。
橘田から縦に受けた脇坂が、家長にふわっとラストパス。
家長はGK1対1となるが、GK早川友基(1)がシュートセーブ。
しかし、戻ったボールをマルシーニョが流し込み、先制する。
■2nd half
あっという間に鹿島が逆転する。
47分、マルシーニョが山田新にラストパスを入れる。
鹿島がラストパスをブロックすると、CB植田直通(55)が縦にロングボールを送る。
目測を誤った丸山よりも遠くまでボールが届くと、FWチャヴリッチ(7)が抜け出す。
追い掛けた瀬古樹がファーを消すが、チャヴリッチがニアに決めて同点とする。
さらに50分。
自陣で山本が奪われると、名古がゴールライン際から左クロス。
高く上がったボールはバーに当たり、鈴木優磨(40)が押し込んだ。
逆転を許した川崎は、マルシーニョが54分、75分に2枚のイエロー。
退場して10人となってからは、反撃できなかった。
■summary
鹿島は、知念慶(13)がボランチで先発した。
強い体幹を活かしながら、球際で競り合ってボールを奪う。
ポポヴィッチらしい大胆かつ柔軟な配置転換となった。
FWでも十分に貢献できるはずだが、新ポジションでの活躍も期待したい。
GK早川友基(1)は、リードしてからも時間稼ぎをしなかった。
鹿島らしくはないかもしれないが、個人的には好ましい。
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川崎はJ1リーグで3連敗となった。
残念ながら良い内容ではなく、結果も出ていない。
鬼木達監督の采配には、迷いが感じられる。
特に今日は、大南、高井、佐々木旭の3人のDFをベンチに並べた。
ビハインドとなっても、攻撃的な選択肢が少ないのは明らか。
山内やゼ・ヒカルド、パトリッキ・ヴェロンを入れておくべきだった。
次は代表ウィークを挟み、中12日でFC東京戦(J1 #5)。
勝てなくとも、希望を感じさせる内容を見せてほしい。
■goal
47チャヴリッチ(7) 50鈴木優磨(40)
36マルシーニョ(23)
■judge
上福元直人(99) 4.0 19分、頭でのクリアをミス。1点目はニアを抜かれ、2点目はボールを傍観。
橘田健人(8) 5.0 RSB=ボランチでプレー。守備は良かった。バックパスを選択することが多い。
ジェジエウ(4) 5.5 J1リーグで今季初先発。力強いプレーが戻りつつある。足を攣らせて交代。
丸山祐市(35) 5.0 大声でのコーチングを続ける。90+5分、松村優太(27)の決定機をブロック。
三浦颯太(13) 5.5 20分、30分、43分に長距離FKをゴール前に入れる。攻撃参加は限られた。
山本悠樹(77) 4.5 32分、正面からのFKを蹴る。50分、自陣での不用意なロストで失点を喫した。
脇坂泰斗(14) 5.5 36分、家長の決定機を生み出すパス。45分、山田新の落としからシュート。
瀬古樹(16) 5.5 29分、59分にミドル。31分、47分にボール奪取。交代させるべきでなかった。
家長昭博(41) 5.5 RSBの支援が少なくともキープする。21分、ジャンプボレー。36分に決定機。
山田新(20) 5.0 CB関川郁万(5)を背負ってのポスト。良いプレーは多くなく、シュートはなし。
マルシーニョ(23) 5.0 32分、ボールを浮かしてからシュート。1ゴール。イエロー2枚で退場。
■sub
53(77)佐々木旭(5) 5.5 59分、CKの戻りをシュート。RSBでシンプルに前に向かってプレー。
63(4)大南拓磨(3) 5.5 RCB。88分、橘田と丸山が抜かれた後をカバー。パスミスもあり。
63(20)小林悠(11) 5.0 67分、丸山のロングクロスをPA内で落とす。チャンスはなかった。
63(16)遠野大弥(17) 5.0 前線でプレスを仕掛ける。90+6分、90+7分に続けてFKを獲得。
81(13)瀬川祐輔(30) 5.5 LSB。囲まれて余裕がなくとも、左サイドから組み立てた。
■bench
ソンリョン(1) 高井幸大(2)
■coach
鬼木達 4.0 固定的な戦術と選手起用で、結果を出せず。袋小路に陥っている。
■referee
中村太 6.0 判断の不安定さは少し見られたが、良いジャッジだった。
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AT+2+7