C大阪戦(J1 #26)から代表ウィークを挟んで中12日。
天皇杯は勝ち上がっているものの、J1リーグ戦は6戦未勝利(2分4敗)。
第42回多摩川クラシコは、金曜日の開催。
来週のACLのためで、横浜FM、甲府、浦和も同じく金曜日開催。
フル代表の選出はなかったが、高井幸大がU-22代表のU23アジアカップ予選に参加。
高井は、9月9日(日本時間10日)のパレスチナ戦にフル出場。
帰国直後となったため、ベンチ外となった。
(第2種登録では、土屋櫂大がU-17代表に参加。)
先発は、ターンオーバーしたC大阪戦から8人と大きく変わる。
続けて先発するのは、大南、橘田、脇坂の3人となった。
その前の新潟戦(天皇杯 QF)から見れば、1人の先発変更。
新たにバフェティンビ・ゴミス(18)が先発し、デビューを飾る。
ゴミスは8月8日に契約合意し、8月15日に来日していた。
先発から外れた宮代は、ベンチスタートとなった。
FC東京は、J1リーグ9勝6分11敗の10位。
9位川崎と同じ勝敗で、得失点差で川崎を下回る。
代表ウィークにYBCルヴァンカップ準々決勝2試合があり、中4日の日程。
アルベル・プッチ・オルトネダ前監督が6月14日に退任。
6月16日に就任したピーター・クラモフスキー監督が指揮を執る。
GK野澤大志ブランドン(41)、木村誠二(47)、松木玖生(7)をU-22代表に派遣。
3選手ともに直前の福岡戦(J1 #26)にフル出場しているが、今日は欠場する。
代表ウィーク直後の金曜日開催は、川崎のACLに付き合うFC東京にとっては厳しい。
川崎に在籍した原川力(40)と塚川孝輝(35)、川崎U-18出身の仲川輝人(39)が先発する。
原川力は、セレッソ大阪からレンタルで7月にFC東京に加入している。
国立競技場では、ホームのFC東京が勝った。
230512FC東京2-1川崎(J1 #13)
この試合も金曜日で、今年の多摩川クラシコはどちらも金曜日の開催となった。
■1st half
FC東京はコンパクトな陣形を保って守る。
アンカー橘田に前を向かせず、川崎のビルドアップは難しくなった。
その中で、マルシーニョへのロングボールが有効だった。
1分、27分、29分とスペースに蹴り込んで、一気にチャンスを作る。
マルシーニョは、FC東京のRSB小泉慶(37)にスプリント勝負を仕掛け続けた。
FC東京は、渡邊凌磨(11)が積極的にシュートを狙う。
6分、塚川の右クロスを胸トラップしてシュート。
12分、続けて2本のミドルシュート。
35分、アダイウトン(15)のロングボールで抜け出してシュート。
川崎は39分、脇坂の左CKを家長がヘッド。
山根に当たってゴールに入ったが、オフサイドだった。
■2nd half
後半になると、FC東京の守りが緩んでくる。
橘田や脇坂に余裕が生まれ、左右に散らしていった。
特に左のマルシーニョと登里にボールを預けると、多くの選択肢を作った。
54分、登里のダイレクトパスを中央で脇坂が受ける。
脇坂は詰めてきた東慶悟(10)を外して、左のマルシーニョへつなぐ。
マルシーニョは相対する森重真人(3)を抜いて、先制ゴールを決めた。
ビハインドとなったFC東京だが、川崎がボールを持つ時間が続く。
選手交代しても改善できなかったが、カウンターを仕掛けた。
59分の仲川、90+4分のペロッチ(22)の決定機は、GKソンリョンがセーブした。
川崎はゴミスと交代したダミアンが、ロングボールの受け手となる。
慌てることなく時間を使って、逃げ切った。
■summary
FC東京は必ずしも良い内容ではなかった。
シンプルなクロスやミドルが多く、川崎の守備を崩せなかった。
個人の仕掛けはあっても、周囲との絡みが少なく、単発にとどまった。
それでも、カウンターから決定機はいくつか作った。
ゴールが決まっていれば、別の結果となったかもしれない。
川崎はJ1リーグで実に2か月ぶりの勝利となった。
FC東京の低調さにも助けられたが、内容は悪くはなかった。
守備では3トップが中央を固めて、インサイドハーフが外側を守った。
右サイドでは、脇坂が山根をサポートすることで、LSB長友佑都(5)を封じる。
その反面、中央は少し脆くなったが、橘田が頑張って広い範囲をカバーした。
次は中3日、ジョホール・ダルル・タクジム戦(ACL GL #1)。
いよいよACLが開幕する。アウェイだが、勝ち点を持ち帰りたい。
■goal
54マルシーニョ(23)
■judge
ソンリョン(1) 7.0 6分、32分、59分、90+4分と止め続けて完封。正確なロングボールを蹴る。
山根視来(13) 6.5 20分、34分にシュート。守備で崩されず、45分、78分にインターセプト。
大南拓磨(3) 6.5 タイトな守備を続けながらビルドアップを担う。35分、渡邊に抜け出される。
車屋紳太郎(7) 6.0 11分にシュート。77分にFKをヘッド。87分、左ふくらはぎを攣らせて交代。
登里享平(2) 6.0 マルシーニョに広大なスペースを用意した。21分、48分にオーバーラップ。
橘田健人(8) 6.5 マークが緩むと前を向いた。71分、ロングシュート。守備で大きく貢献する。
脇坂泰斗(14) 6.5 38分、ゴミスのパスをシュート。1アシスト。CKとFKでチャンスを作った。
瀬古樹(16) 6.0 J1リーグ100試合出場。1分、19分、48分、62分、76分とシュートを多く狙う。
家長昭博(41) 5.5 守備で2度追いは難しい。18分、タックルで止める。59分、横パスをミス。
ゴミス(18) 6.0 デビュー戦。27分にターンからシュート。高さとポストプレーに期待したい。
マルシーニョ(23) 7.5 異次元の走りを見せて決勝ゴール。単純なクリアボールにも競り勝った。
■sub
62(18)ダミアン(9) 6.0 82分、83分とFKを獲得。猛然とプレスを仕掛けてチームを鼓舞した。
80(23)瀬川祐輔(30) 5.5 左FWに入って、ダミアンと並んでプレーする。82分、左クロス。
87(7)山村和也(31) 6.0 最終盤のCBという難しい役割を果たす。C大阪戦から見事に立ち直る。
87(16)遠野大弥(17) 5.5 左IH。89分、中央から右の脇坂に展開。90+3分、左クロスを入れる。
87(41)宮代大聖(33) 5.5 右FWに入って中央寄りでプレー。90分、ペロッチからボールを奪う。
■bench
上福元直人(99) シミッチ(6)
■coach
鬼木達 6.0 久しぶりにJ1リーグで結果を出した。車屋のアクシデントにも的確に対応。
■referee
池内明彦 4.5 抑えが利かず、川崎1枚、FC東京6枚のイエロー祭り。川崎寄りに吹いた。
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AT+2+7