延長PK戦となった新潟戦(天皇杯 QF)から、中2日のアウェイ連戦。
チームは川崎に戻ることなく、8月31日に新潟から大阪に移動した。
先発は、大きなターンオーバーを施した。
新たにGK上福元、高井、山村、田邉、瀬川、シミッチ、山田新、ダミアンの8人が先発。
このうち新潟戦でメンバー外だったのは、高井、田邉、ダミアンの3人。
連続して先発するのは、大南、橘田、脇坂の3人となる。
大南は、新潟戦で120分間プレーしている。
先発から外れ、ベンチ外となったのは、山根、車屋、宮代の3人。
小林悠と遠野の2人は、連続してベンチに入る。
セレッソ大阪は、J1リーグで13勝3分9敗の6位。
すでに天皇杯は敗退していて、中6日と川崎より余裕ある日程。
等々力での対戦は、スコアレスドローだった。
230318川崎0-0C大阪(J1 #5)
■1st half
川崎は高井、山村、田邉の3バックを採用する。
山田新とダミアンの2トップ、ウィングバックには右に大南、左に瀬川が入る。
セレッソがパスコースを消しても、GK上福元を使いながらパスを回す。
呼吸が合わないこともあったが、徐々に改善していく。
8分、シミッチのインターセプトから、ダミアンがシュート。
19分、山田新のシュートの跳ね返りを橘田がシュート。
飲水タイム後は、ラインを高く上げる川崎の時間が続いた。
29分、瀬川の左クロスをゴール前の脇坂が合わせる。
セレッソは41分、香川真司(8)の右CKを進藤亮佑(3)が決定的なヘッド。
GK上福元がジャンプしながらボールを弾いた。
ここからセレッソのセットプレーが続いたが、川崎が凌いでいく。
お互いが持ち味を出し、面白い前半だった。
■2nd half
後半も川崎は悪くはなかった。
ただ、体力差は明らかで、競り合いになると後手を踏んだ。
セレッソの圧縮したプレスを受けると、ボールを運べない。
47分、ジョルディ・クルークス(11)が右クロス。
レオ・セアラ(9)のシュートは、惜しくも右ポストを叩いた。
52分、クルークスが右クロスを入れる。
山村がクリアできず、レオ・セアラの背後で飛んだ高井がオウンゴール。
クルークスには瀬川が付いていたが、クロスを上げられた。
66分、セレッソはカウンターから右のクルークスに展開する。
単純なボールが入ったが、山村のハンドによるPKで2点目を失った。
川崎は選手交代をしていくが、改善しなかった。
ロスタイムにも山村がPKを与えて、3失点。
1つでもゴールを奪おうとする気迫も出し切れず、試合を終えた。
■summary
セレッソは、川崎の3バックに戸惑っていた。
それでも、体力的な優位を活かしながら対抗する。
後半になるとクルークスが仕掛け、川崎の3バックとウィングバックの間を突いた。
ゴールはOGとPK2つで、敵失によるものだったが、妥当な勝利だった。
川崎は天皇杯新潟戦を優先した結果とはいえ、0-3の惨敗となった。
今のチームは、すべてのコンペティションに全力を注ぐことは難しい。
日程的な不利を覆せなかった現実を受け入れるしかない。
3バックは、それなりに機能していた。
ダミアンと山田新の2トップには力強さがあった。
山村和也にとっては、散々な結果となった。
先制OGにも関与して、さらに2つのPKを与えてしまう。
3バックを統率したが、74分に4バックに移行してもピッチに残った。
すでに2失点に絡んでいたので、田邉を残しても良かったと思われる。
ベンチには、家長、小林悠、登里とベテランが揃った。
宮代、山根、車屋はベンチ外だったが、彼らを選ぶべきだったかもしれない。
ベンチ入りした瀬古樹の起用もなかったが、プレーを観たかった。
次は代表ウィークを挟んで、中12日でFC東京戦(J1 #27)。
ACLの開幕も近づいているので、内容を向上させたい。
■goal
52OwnGoal 74PKレオ・セアラ(9) 90+2PK渡邉りょう(35)
■judge
上福元直人(99) 6.0 41分、進藤のヘッドを掻き出す。3失点とも止められなくとも仕方ない。
高井幸大(29) 5.0 右に出つつ組み立てる。オウンゴール。90+4分、トラップミスからイエロー。
山村和也(31) 3.0 先制ゴールに絡み、PKを2つ与える。ロングパスを交えてラインを上げる。
田邉秀斗(15) 5.5 21分、ミドル。トラップもパスも良かった。瀬川とのスペースを使われる。
大南拓磨(3) 6.0 攻撃時に高い位置を取る。疲労は否めなかったが、新潟戦に続いてフル出場。
瀬川祐輔(30) 5.0 16分、ロスト。29分、脇坂へラストパス。クルークスに背後を狙われていた。
シミッチ(6) 6.0 8分、ダミアンへラストパス。48分、ミドル。90+8分、決定機をカットする。
脇坂泰斗(14) 5.5 29分、最大の決定機を決められず。細かく丁寧なパスをつなぎ、前進する。
橘田健人(8) 5.5 斜めに走って崩す。19分、ダイレクトでシュート。ボール奪取を繰り返した。
山田新(20) 5.5 23分、ボール奪取してダミアンへ入れる。プレスもポストプレーも力強かった。
ダミアン(9) 5.5 8分、左からシュート。23分、鋭いミドルシュート。あと少しキレを戻したい。
■sub
74(9)小林悠(11) 5.5 83分、大南の右クロスをヘッド。90+6分、ワンタッチパスは長くなる。
74(15)登里享平(2) 5.5 76分、90+6分に左クロス。90+3分、ロストしたが戻ってカットする。
74(30)マルシーニョ(23) 5.5 81分、88分とスペースに走る。87分、左クロスを山村に入れる。
74(20)家長昭博(41) 5.0 79分に左クロス。ビハインドだったが、急がずゆったりとプレー。
84(8)遠野大弥(17) 5.0 88分、マルシーニョへスルーパス。90+5分、トラップ大きくロスト。
■bench
ソンリョン(1) 瀬古樹(16)
■coach
鬼木達 5.0 敗戦はやむを得ないが、選手交代は効かず。瀬古樹を起用したかった。
■referee
川俣秀 6.0 PKは2つとも妥当な判定。リスタート位置の修正に過敏だった。
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AT+2+10