2025/09/05

250903浦和1-1川崎(YLC QF #1)

浦和1-1川崎(埼玉スタジアム, 19:30KO, 19,767人)

8ゴールが乱れ飛んだ町田戦(J1 #28)から中2日。
 9月第1週の代表ウィークに入って、YBCルヴァンカップ(YLC)が開催される。
 ACLE2024-25に参加したため、YLCは準々決勝から出場する。

浦和との準々決勝第1戦は、埼玉スタジアムでのアウェイ戦。
 水曜日19時30分のキックオフで、仕事帰りにはありがたい。
 その反面、試合が終わったあと、余裕がなくなるのは仕方ないところ。
 風が強く吹いていて、猛暑日が続く中ではやや低めの気温。

土屋櫂大は、U-22代表のU-23アジアカップ予選に参加して不在。


先発は、町田戦から4人が変わる。
 新たにジェジエウ、宮城天、マルシーニョ、神田奏真が先発する。
  町田戦で途中出場した4人が、そのまま先発することとなる。
 VW際、山本、伊藤達哉はベンチへ、エリソンはベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉とロマニッチが入る。
 U22代表に参加する土屋が外れている。


浦和は、FIFAクラブワールドカップに出場し、YLCは川崎と同じく準々決勝から。
 J1リーグは、13勝8分7敗で7位となっている。

川崎と同じく中2日だが、前週水曜日に天皇杯もあって5連戦の4戦目。
 日曜日の新潟戦(J1 #28)から先発9人と川崎より大きく変えた。

等々力でのJ1リーグは、ドローだった。
 250521川崎2-2浦和(J1 #13)

■1st half
序盤、川崎はプレスを軽妙に潜り抜けて前進する。
16分、脇坂が左CKを蹴ると、GK牲川歩見(16)が触れない。
 宮城天が戻して神田が右からシュート、さらに橘田がミドル。

浦和は、GK牲川と2CBからしっかり組み立てる。
 ただ、有効だったのは風上を活かしたロングパス。
22分、RSB関根貴大(14)がプレスを受けながらロングキック。
 中島翔哉(10)がCBウレモヴィッチの背後に走り、きれいなトラップから先制ゴール。
35分、チアゴ・サンタナ(12)が右に流れながら抜け出すが、GK山口がシュートセーブ。

川崎はプレスを抜け出せなくなって、押し込まれた。
 ロングボールも風で戻されて、神田までは届かなかった。

■2nd half
後半、1点ビハインドの川崎が風上に立つ。
 ロングキックが伸びるようになり、押し上げていく。

浦和は、少人数の速攻から決定機を作った。
 57分、中島がドリブルからミドル。
 ここから3連続CKを挟んで、61分には関根がミドル。
 76分、左サイドからのカウンターで松尾佑介(24)シュート。
 79分、足を痛めたジェジエウが置き去りになり、マテウス・サヴィオ(8)がラストパス。

CBダニーロ・ボザ(3)を中心に守るが、ロスタイムに川崎の猛攻を受ける。
 90+5分、ロマニッチのラストパスから伊藤達哉にゴールを割られた。

■summary
浦和はロングボールや速攻に活路を見出した。
 川崎のプレスを自陣に呼び込み、一気に前線に狙う。
 中島翔哉の先制ゴールのように、ハイラインの裏を使った。
 作った決定機の数を考えれば、もう1点決めたかったところ。

川崎よりタイトな日程にあって、大きくターンオーバーした。
 ロスタイムに失点したので印象は良くないが、結果は悪くない。


川崎は内容を考えれば、上出来のドロー。
 ロマニッチや神橋を投入し、圧力を強めながら最後に同点ゴールを奪った。

伊藤達哉は4戦連続ゴール。
 90+1分、PA内左で受けてシュートするが、ブロックされる。
 90+5分に同じ形を作ると、今度はコースを打ち抜いて見せた。

ジェジエウは前に出ても奪い切れず、ゴール前を空けがち。
 正しい判断ができていないので、不安が残るパフォーマンスだった。
マルシーニョと三浦の左サイドも機能不全だった。
 山本ベンチスタートの影響もあったが、2人の距離が遠く、深さを取れなかった。

次は中3日、等々力で浦和との第2戦(YLC QF #2)。
 選手は足りないが、ベストの布陣で勝ち上がってほしい。

■goal
22中島翔哉(10)
90+5伊藤達哉(17)

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 35分のチアゴ・サンタナ、76分の松尾佑介のGK1対1の決定機をストップ。
佐々木旭(5) 7.0 RSBで先発し、LCB、RCBに動く。90+5分、PA中央のロマニッチへ横パス。
ジェジエウ(4) 5.0 前に出ても潰せず、ピンチを招いた。79分、スプリントを止めて負傷交代。
ウレモヴィッチ(22) 5.5 浦和のラストパスを読んで止める。右サイドに対角のパスを入れた。
三浦颯太(13) 5.0 左クロスは味方に合わず。攻め上がりはタイミングを逸して機能しなかった。
河原創(19) 6.0 15分、PA内で脇坂へヒールで落とす。42分、柴戸海(22)のミドルをブロック。
橘田健人(8) 6.0 16分と85分にミドル。73分から左右ウィングへ。78分、クロス性のシュート。
宮城天(24) 5.5 右ウィング。33分、速攻からミドル。後半の左ウィングでは、疲労が濃かった。
脇坂泰斗(14) 5.5 滑らかにパスをつなぐ。15分、PA内のチャンスでシュートできず。CKを担当。
マルシーニョ(23) 5.0 13分、自陣に戻って奪取。43分、ミスパス。良さを出せず、前半で交代。
神田奏真(38) 5.5 序盤はポストプレーを成功させるが、徐々に消える。16分、CKからシュート。

■sub
HT(23)伊藤達哉(17) 7.0 見慣れた決定力で同点ゴール。47分、54分、90+1分にシュート。
61(24)ロマニッチ(91) 6.0 1アシスト。力強く速いプレスを仕掛ける。ポストプレーで貢献。
73(38)山本悠樹(6) 6.5 ループパスで浦和をゴール前に押し込む。87分、90+5分にミドル。
73(22)VW際(31) 6.0 松尾佑介をケアしながら精力的に攻めた。74分、90+3分に右クロス。
81(4)神橋良汰(27) 6.0 2度目の公式戦もLCBで緊急出場。高い位置から丁寧にパスを散らした。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) 野田裕人(30) 名願斗哉(29) 

■coach
長谷部茂利 6.5 最終ライン3人を交代しながら、伊藤達哉の投入でドローで終えた。

■referee
御厨貴文 6.5 穏当なジャッジを続ける。選手が倒れ込むと、すぐに止めて治療に入った。

249,600views
AT+5+8