J1リーグ3連勝となったアウェイ横浜FM戦(J1 #29)から中6日。
ホーム等々力にFC東京を迎えて、第46回多摩川クラシコ。
U-20ワールドカップのため、大関友翔と神田奏真がしばらく不在となる。
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先発は、横浜FM戦から2人が変わる。
新たに河原創と初先発のラザル・ロマニッチが入る。
橘田健人と脇坂泰斗はベンチに回った。
ベンチには、家長昭博が入る。
家長は、8月9日の福岡戦(J1 #25)を最後に出場がなかった。
U-20代表に派遣された大関が外れた。
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FC東京は、J1リーグ9勝7分13敗の14位。
3連休の月曜日開催だった東京V戦(J1 #29)に勝利して中4日。
チームトップ7得点のFWマルセロ・ヒアン(19)は、累積警告で出場停止。
川崎U-18出身の仲川輝人(39)、U-15出身の高宇洋(8)はともに先発。
2021-22年に川崎に在籍した塚川孝輝(35)は、6月10日、水戸(J2)へ期限付移籍した。
味の素スタジアムでは、川崎が勝った。
250329FC東京0-3川崎(J1 #7)
■1st half
序盤、川崎が押していく。
8分、山本の右クロスをロマニッチがヘッド。
10分、山本の右FKをエリソンがヘッド。
FC東京は、コンパクトなブロックを組んで守る。
LCBアレクサンダー・ショルツ(24)から組み立てる。
LSB長友佑都(5)、RSB安斎颯馬(7)が両サイドを突いていく。
川崎はプレスに出るが、ロマニッチとエリソンが重なりがち。
GKキム・スンギュ(81)を追い込んでもLCBショルツへのコースを消し切れない。
VW際や三浦が無理に出ていって、空けた背後を使われた。
20分を過ぎてから、FC東京が決定機を量産する。
22分、仲川のパスから遠藤渓太(22)がミドル。
そして26分、左サイドのマルコス・ギリェルメ(40)に展開して、クロスを入れる。
長倉幹樹(26)が折り返し、遠藤渓太がヘッドで押し込んだ。
29分、高宇洋が安斎颯馬を右サイドに走らせて、ギリェルメがゴールに蹴り込む。
しかし、VARでオフサイド判定となり、ゴールは取り消された。
37分、安斎の右からのシュートをGK山口が弾き、さらに仲川がフリーでシュート。
■2nd half
ハーフタイムで、ロマニッチに代えて脇坂を投入する。
2トップからいつもの1トップとして、プレスを強めていく。
51分にエリソン、53分、57分にVW際がミドル。
68分、山本のスルーパスで抜け出したマルシーニョがシュート。
74分、VW際のパスから伊藤達哉がシュート。
1点リードしているFC東京は、人数を掛けずに速攻を狙った。
58分、ギリェルメがシュート。
63分、長倉幹樹がウレモヴィッチを剥がしてシュート。
ロスタイム、ウレモヴィッチを上げて小林悠との2トップに。
橘田がRCB、脇坂がボランチへと1列ずつ下がる。
90+3分、三浦の左クロスをショルツがウレモヴィッチと競り合う。
転がったボールを脇坂が押し込むが、VARでオフサイド判定となった。
90+10分、三浦の左クロスを小林悠がヘッドするが、GKキム・スンギュがセーブ。
■summary
FC東京は前半、大きな決定機をいくつも作り出す。
川崎のプレスを呼び込み、空いたサイドのスペースを使う。
1得点が物足りないほどだったが、後半、川崎にゴールに迫られながらも逃げ切った。
CBショルツは、ゴール前を固めながら、一手に組み立てを引き受ける。
LSB長友は、伊藤達哉をケアしながら、タイミング良く攻め上がる。
GKキム・スンギュも10分、90+10分と素晴らしいセーブを見せた。
前節東京V戦からの良い流れを継続して、多摩川クラシコも勝利した。
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調子を上げていた川崎は、残念な敗戦となった。
コンディションが理由と思われるが、脇坂が先発から外れる。
U-20代表で大関も不在で、ロマニッチがエリソンと2トップを組んだ。
ただ、プレスは2トップと後方とでタイミングが合わず、スペースを空けがち。
スライドが遅れ始めた20分以降、FC東京に攻められる難しい時間が続いた。
マルシーニョは、安斎颯馬に抑え込まれる。
伊藤達哉も序盤は良かったが、長友佑都とショルツに対応される。
ロマニッチがバイタルでボールを引き出すなど、2トップの良さも出た。
しかし、プレスの機能不全の影響は大きく、マイナス面が目立った。
次は中2日で、アウェイ湘南戦(J1 #31)。
体力的な難しさはあるが、悪くはない試合を見せてほしい。
■goal
23遠藤渓太(22)
■judge
山口瑠伊(98) 6.0 失点は止めるのは難しかった。63分、長倉幹樹の1対1シュートをストップ。
VW際(31) 5.5 23分、遠藤渓太をフリーに。53分、57分にはミドル。74分、伊藤達哉へパス。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 少人数での守備となっても強味を発揮。ロスタイム、前線に上がった。
佐々木旭(5) 5.5 23分、前に出たが潰せず、戻り切れなかった。55分、68分にカウンター対応。
三浦颯太(13) 6.0 左クロスは精度を欠いていたが、ロスタイムに2度チャンスを作る。CK担当。
河原創(19) 6.0 26分、ミドル。56分、ドリブルで中央を突破。空きがちなスペースを埋める。
山本悠樹(6) 6.0 創造的なパスを出し続ける。28分、50分にパスカット。68分、スルーパス。
伊藤達哉(17) 5.5 11分、49分、74分にシュート。ドリブルも効いたが、守備は穴を空けがち。
マルシーニョ(23) 5.5 安斎颯馬に抑えられる。45+1分、68分にシュート。75分、イエロー。
ロマニッチ(91) 5.5 8分、山本の右クロスをヘッド。33分、ドリブルで持ち上がってミドル。
エリソン(9) 5.5 10分、山本の右FKをヘッド。51分、ミドル。脇坂が入ってプレスが機能した。
■sub
HT(91)脇坂泰斗(14) 6.0 前半と見違えるようにプレスも攻撃も改善させた。58分、シュート。
79(23)宮城天(24) 5.5 82分、90+2分に左クロス。89分、三浦を左ポケットに走らせるパス。
79(19)橘田健人(8) 6.0 86分、87分にボールカット。ロスタイムのRCBでも、十分なプレー。
79(17)家長昭博(41) 5.0 右ウィング。90+8分、シュート。復帰戦だが、本調子でなかった。
84(9)小林悠(11) 6.0 86分、脇坂とのワンツー。90+10分、三浦の左クロスを完璧なヘッド。
■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 田邉秀斗(15) 土屋櫂大(39)
■coach
長谷部茂利 4.5 2トップのプレスを構築できず。主力を長く引っ張り、中2日の湘南戦に懸念が残る。
■referee
ファイサル・アルバラウィ(KSA) 6.5 落ち着いて妥当なジャッジを続ける。
(イブラヒム・アルダヒル第2副審は、2つのゴールのオフサイドを見逃し、VARが介入。(アルバラウィ主審の採点対象外))
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AT+2+11