2019/07/04

190703川崎1-0明治大学(天皇杯 R64)

川崎1-0明治大学(等々力, 19:00KO, 8,031人)

今年の天皇杯は、例年と同じく2回戦からのスタート。
磐田戦(J1 #17)から中2日で、東京都代表の明治大学と対戦する。
大学チームとの対戦は、2013年、同じく天皇杯2回戦での高知大学戦以来。




先発は、磐田戦から9人を変更。
続けて先発するのは車屋と田中碧の2人のみ。
CBは舞行龍と山村が組み、ボランチは下田と田中碧。
齋藤学と阿部がウィングに入り、2トップが知念、ダミアン。
大きくターンオーバーしても、豪華な布陣となった。

ベンチには、5月17日の名古屋戦(J1 #12)から戦列を離れていた中村と、宮代が入る。




明治大学は、1回戦でブラウブリッツ秋田(J3)に勝利した。
2020年からFC東京入りが決まっている安部柊斗(9)が先発する。

■1st half
明治大学は積極的にプレスを仕掛けてきた。
ボールは奪えないものの、川崎のパスワークを寸断していく。
特にボランチの田中碧と下田に自由を与えなかった。
サイドではボールを持たれたが、中央はしっかり締めていた。

川崎はセットプレーからチャンスを作っていく。
明治大学は簡単にクリアできず、厳しい場面を何度も作られた。
15分、下田の右CKを知念がヘッドで合わせて、オウンゴールで先制した。

明治大学はパスの乱れもあったが、勇敢に仕掛けてきた。
12分、右サイドからのクロスをFW佐藤亮(11)がヘッド。
ダイレクトパスをつなぎ、スペースに走り込んでゴールを目指した。

パサーが不在の川崎は、大きな展開が少なかった。
それでも24分には知念、39分にはダミアンが決定機を迎えている。

■2nd half
後半はボールが落ち着かず、両チームとも縦に早く進む。
手数を掛けずにゴールを目指し、攻守の入れ替えが激しくなる。

62分、中村と登里が入ると、2人が中継することで川崎のパスが回る。
着実に時間を使いながら、スペースを探して中村がスルーパスを入れた。
74分、阿部がGK加藤大智(21)を越えていくループを放つと、バーを直撃した。

明治大学は足を止めず、プレスを掛け続けることで追加点を許さない。
ロスタイムには、立て続けにビッグチャンスを作る。
90+1分、坂本亘基(14)のループを新井が止める。
90+3分、須貝英大(5)がフリーでシュートするが、外してしまった。

■summary
明治大学は自陣に引きすぎず、川崎に立ち向かった。
チャンスの数は少なかったが、ゴールの可能性は少なくはなかった。
何よりも最後まで走り続けることで、善戦することができた。
15分の失点が早すぎたこと、終盤の決定機を外したことで、勝つことはできなかった。


川崎はゴールに迫りながら、1得点にとどまった。
パサーがいなかったため、崩すパターンが限られてしまう。
それでもセットプレーやサイドからの仕掛けで、チャンスは作っていた。

負ける可能性は少なかったが、もっと余裕のある展開としたかった。
2点目、3点目を奪えていれば、宮代をデビューさせられたかもしれない。
ただ、しっかりターンオーバーしながら、3回戦に進むことができた。


 GK加藤大智(21)。
 良いセーブを見せてくれました。

次は中3日でホーム鳥栖戦(J1 #18)。
田中碧や車屋の疲労は気になるが、今日休んだ選手を中心に、良い結果を出したい。

■goal
15OwnGoal

■judge
新井章太(21) 6.0 85分のミドル、90+1分のループを止める。終盤に見せ場を迎える。
マギーニョ(26) 5.5 スペースに縦に走り込み、右クロスを入れる。守備位置は中途半端。
舞行龍(29) 5.5 右CB。まずまずの出来だった。72分、PA近くでFKを与えてしまう。
山村和也(34) 6.0 左CB。パスの起点となる。背後を狙うロングボールに苦しんでいた。
車屋紳太郎(7) 5.5 左SBで先発し、右SBに移動。76分の決定的なシュートはGKが止めた。
田中碧(25) 6.0 厳しいマークを受けながら、コースを探す。33分、カウンターを止める。
下田北斗(22) 6.0 良いトラップから素早く判断して展開した。セットプレーを担当する。
齋藤学(19) 6.0 キャプテンマーク。左サイドの深い位置から、多様なクロスを入れた。
阿部浩之(8) 6.0 ボランチの横から前線まで広くプレー。74分、ループをバーに当てる。
知念慶(20) 5.5 15分、先制点につながるヘッド。43分、44分、66分にもシュートする。
ダミアン(9) 5.5 37分のシュートは決めておきたい。ポストプレーは上手くさばけず。

■sub
61(26)登里享平(2) 5.5 左SBに入り、車屋が右SBへ。76分、左からのクロスを入れた。
61(9)中村憲剛(14) 6.0 トップ下で出場。66分、76分とスルーパスを通していった。
86(22)脇坂泰斗(28) 5.5 ボランチに入る。時間が短く、あまりボールに触れなかった。

■bench
安藤駿介(24) 谷口彰悟(5) 長谷川竜也(16) 宮代大聖(30) 

■coach
鬼木達 6.0 ターンオーバーしながら結果を出した。欲をいえば宮代を起用したかった。

■referee
東城穣 6.0 接触プレーの少ない展開だったが、抑制された適切なジャッジだった。

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