2019/07/28

190727川崎3-1大分(J1 #20)

川崎3-1大分(等々力, 19:00KO, 22,715人)

前週のチェルシーFC戦(PSM)を挟んで、2週間ぶりのJ1リーグ。
他チームはチェルシー戦の週に第20節を終えていて、逆に今週が空いている。

川崎は2試合消化が少ない状況で、暫定4位。
首位FC東京とは勝ち点7差となっている。


先発は、2週間前のFC東京戦(J1 #19)と同じ。
ベンチには馬渡和彰と守田が入り、脇坂と知念が外れた。


大分は、J1リーグを9勝5分5敗で5位。
夏の移籍期間で、G大阪(J1)から田中達也(50)を獲得。
早速、田中達也は先発出場し、移籍後初出場となった。

アウェイでの対戦(J1 #13)は、マギーニョのゴールで川崎が勝っている。

■1st half
大分は、ウィングの田中達也と松本怜(7)を両サイドのライン際に固定する。
ピッチを広く使って、GK高木駿(1)と3バックからパスをつなぐ。
トップ下がウィングに加勢して、2人で川崎のSBと対峙する。
2対1の数的有利をサイドで作り、5分、8分、25分と田中達也がシュートを放った。

川崎は前線の4人でプレスを仕掛けていった。
しかし、大分はパスコースを作る動きを続け、プレスをかわす。
齋藤学と阿部が前に出ていくため、残されたSBが苦しい状況となった。

高い位置でボールを奪えなかったが、攻撃は機能した。
下田を中心に、ダイレクトあるいは2タッチで縦に早くつなぐ。

7分、齋藤学のスルーパスから阿部がシュート。
10分、こぼれ球を拾った小林が、右ポストに当てる。
37分、阿部のヒールパスから小林がシュートしたが、GK高木が弾いた。
多くの決定機を作ったが、決めることができなかった。

■half time
川崎市制記念試合として、YMCAショーがハーフタイムに開催された。


去年の長崎戦(2018 J1 #17)に続いて、西城秀樹氏はパネル参加。

今年からはコロッケ氏(56)が新たに参加し、歌いながらピッチを巡った。モノマネを披露してくれたが、シンプルにYMCAを歌っても良かったと思う。

■2nd half
後半になると、大分の運動量が落ち始める。
川崎が空いたスペースを使って、中央から攻め込んでいった。
51分、下田の美しいスルーパスを受け、齋藤学が右足ダイレクトでゴール。

大分は直後にFW藤本憲明(10)を投入して、反撃を仕掛ける。
56分、抜け出した藤本の落としをFWオナイウ阿道(45)がゴール。
有効ではなかったロングボールで、同点に追いつくことができた。

しかし、大分はボールへの寄せが遅れ、川崎がゴールに迫る。
61分、オナイウのバックパスが乱れ、中村がボールを奪う。
中村がラストパスを送ると、小林が美しい切り返しからゴールを決めた。

71分にダミアンが投入されると、大分のDF陣は太刀打ちできなかった。
精度の低いロングボールも、ダミアンは易々と味方につなぐ。
85分、ソンリョンからのロングボールをダミアンが胸トラップしてラストパス。
中央で受けた阿部がコントロールショットを沈めた。

■summary
大分は最終ラインを高く保ち、果敢に攻めた。
最終ラインでボールをつなぎながら、前線にロングボールを入れる。
中央のFWオナイウは抑えられたが、前半はサイドで優位に立つことができた。

後半は運動量が落ちてしまったが、素晴らしい内容だった。
夏場は難しくなるかもしれないが、攻撃的なサッカーを続けてほしい。


GK高木駿(1)。
試合後、川崎ゴール裏に挨拶に来てくれた。
11分の阿部のループ、33分、37分の小林、45+2分の中村のFK、90+6分の家長と、止めまくった。

川崎は公式戦2試合続けての3ゴール。
攻撃が噛み合ってチャンスを作り、後半、次々とゴールを決めた。

前半、サイドでの数的不利を作られたが、耐えることができた。
1失点は、高い最終ラインの背後を藤本のスピードで突かれたもの。
突発的な失点となったが、これ以外はロングボールに対応できていた。

J1リーグ首位FC東京に勝ち点4差となった。
次は中3日で、未消化の広島戦(J1 #16)を迎える。
今の川崎は、ベンチにも豪華な戦力が揃っている。
ターンオーバーでさらなるチーム内競争を促しつつ、勝利していきたい。

■goal
51齋藤学(19) 61小林悠(11) 85阿部浩之(8) 
56オナイウ阿道(45)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 25分の田中のループ、90+4分の岩田智輝(29)のシュートを弾いた。
登里享平(2) 6.0 チームを落ち着かせる。前半、数的不利となってサイドを崩された。
ジェジエウ(4) 6.5 ロングボールを処理。失点シーンはオナイウをフリーにしてしまう。
谷口彰悟(5) 6.5 最終ラインを上げつつ、ジェジエウと挟み込んでオナイウを封じた。
車屋紳太郎(7) 5.0 25分、松本に抜かれて決定機を作られる。ミスキックも目立った。
下田北斗(22) 7.5 高い技術と早い判断で攻撃を指揮。1アシスト。最後まで走りまくった。
田中碧(25) 5.5 21分、32分とパスミスでカウンターを許す。後半は運動量が落ちた。 
阿部浩之(8) 7.0 7分、9分、11分と立て続けにシュート。ダメ押しの3点目を決める。
中村憲剛(14) 6.5 61分、ボール奪取から1アシスト。動きは少ないものの、効果的。
齋藤学(19) 6.5 ショートパスの交換で仕掛ける。先制ゴール。守備にもしっかり戻る。
小林悠(11) 7.0 10分、37分、60分と個人技を交えたシュート。61分、決勝ゴール。

■sub
66(25)守田英正(6) 6.0 ボランチに入り、スペースを埋めて中盤を引き締めた。
71(11)ダミアン(9) 7.0 圧倒的にハイボールを支配。80分、胸トラップから1アシスト。
81(14)家長昭博(41) 5.5 中央でキープして時間を作る。90+6分、決定的なシュート。

■bench
新井章太(21) 馬渡和彰(17) 山村和也(34) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 6.5 良い内容で快勝につなげた。いつもよりも早めの選手交代も的確だった。

■referee
池内明彦 5.5 不可解なジャッジも目立ったが、全体的には妥当なレフェリング。

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■おまけ


大分ゴール裏「よーきちくれた❤ありがとう」

発達障害の子供たちにスタジアム観戦を体験してもらう川崎市主催の「えがお共創プロジェクト」。
大分からのツアーは全日空利用でした。

川崎ゴール裏「カワサキへ! きてくれて、ありがとう!! たのしんでね」