2019/07/08

190707川崎0-0鳥栖(J1 #18)

川崎0-0鳥栖(等々力, 19:00KO, 22,533人)

明治大学戦(天皇杯 R64)から中3日。
J1リーグは、磐田戦(J1 #17)から1週間ぶりとなる。
1試合未消化だが、第18節ということで後半戦に入る。

等々力は細かい雨が降り続ける。
風もあって、7月なのに冷たい気候となった。


先発は、明治大学戦から9人を変更。
続けて先発する車屋と田中碧の2人を含め、磐田戦と同じ11人に戻した。

磐田戦と比べると、ベンチには守田と中村が入る。
守田は、チームによる1試合出場停止(道路交通法違反)から復帰。
かわりに、ダミアンと下田が外れている。


鳥栖はJ1リーグ5勝1分11敗の16位。
4月14日の対戦(J1 #7)は、知念のゴールで川崎が勝った。
その後、5月5日にルイス・カレーラス監督が退任し、金明輝が監督に就いた。
8月に引退するフェルナンド・トーレス(9)も先発する。

■1st half
鳥栖は、2トップのトーレスと金崎夢生(44)、ウィングの2人を最前線に並べる。
ときにはもう1人加わることで、5トップのような形となった。

中盤の人数は足りないので、ビルドアップは難しい。
そのため、前線を目掛けてロングボールを入れてくる。
上手く受ければ数的優位を作れるが、なかなか成功しない。
ほとんどのチャンスは、セットプレーから作っていた。

川崎は、バランス良く攻めていく。
ボランチへのプレスが緩く、自由に組み立てることができた。
鳥栖が深く引いて守っていたため、ミドルシュートを多く放った。

41分、家長のスルーパスで脇坂が決定機を迎える。
1対1からのシュートは、GK高丘陽平(18)がビッグセーブで凌いだ。

■2nd half
選手交代によって大きく局面が変わった。
53分、鳥栖はトーレスに変えてFW豊田陽平(11)を入れる。
豊田が強いプレスを掛けることで、川崎のパスを寸断していく。

さらに56分。大島が足を痛めて交代する。
新たに入った守田も悪くはなかったが、大島の存在感は埋められない。
田中碧の運動量も落ちてきて、中盤での優位が失われる。

風上の鳥栖がセカンドボールを拾っていく。
攻撃回数が多くなることで、セットプレーの機会も増えてくる。
67分、クエンカ(7)が右サイドからドリブルでPA内に入り込む。
83分にはCKから混戦となって、金崎がシュート。

川崎はボールをつなぎ、鳥栖を自陣深くまで押し込んだ。
78分、田中碧からのパスを受けた小林がターンからシュート。
89分には家長の左クロスを小林がヘッド。
しかし、鳥栖の強固な守備ブロックを崩し切れず、決定機は作れなかった。

■summary
雨もあったせいか、川崎は低調な内容となった。
右サイドの車屋は、ボールを呼び込んでもチャンスを作れない。
左サイドも、鳥栖が人数をかけて守ってきて、突破できなかった。
中央の小林にパスを集めていったが、ゴールを奪えなかった。


鳥栖はCKやFK、それから両サイドからのロングスローでチャンスを作った。
ボールをゴール前に放り込んで、混戦に持ち込むことはできた。

守備では最終ラインを低く設定する。
前半はバイタルが空いていて、ロングシュートを多く浴びた。
風上に立った後半は、ブロックの外でもプレスを掛け、守りきった。


首位のFC東京が勝ったため、勝ち点は7差(1試合未消化)に広がる。
次は中6日、アウェイでのそのFC東京戦(J1 #19)。
好調を維持する首位チームに対し、大島の負傷交代など不安が残る状況。
それでも結果を出して、勝ち点差を詰めていきたい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 6.0 雨の中でもがっちりとキャッチ。セットプレーも安定して守った。
車屋紳太郎(7) 5.5 高い位置でボールを受けるが、縦に突破できず。守備は良かった。
ジェジエウ(4) 6.0 10分、26分にファウルでFKを与える。最後はパワープレイで前線へ。
谷口彰悟(5) 6.0 マッチアップで金崎、豊田を封じ込める。好守にミスがなかった。
登里享平(2) 6.0 左サイドを駆け、クロスやスルーパスを入れる。35分には直接シュート。 
田中碧(25) 5.5 前を向いて強気のパスを出していく。疲労からか運動量が落ちていった。
大島僚太(10) 6.5 2人に囲まれても余裕があった。57分、突然に座り込んで負傷交代。
家長昭博(41) 5.5 狭いエリアでのパス交換で、技術の高さを見せる。89分、左クロス。
脇坂泰斗(28) 5.5 13分、37分とロングシュートを放つ。41分の決定機はGKに当てた。
長谷川竜也(16) 5.5 4分、ドリブルからシュート。サイドからの突破が少なかった。
小林悠(11) 6.0 17分、浮き球をボレー。77分、トラップからターンしてシュート。

■sub
57(10)守田英正(6) 5.0 大島負傷で緊急出場。相手をはがすパスが少なかった。
64(28)中村憲剛(14) 5.5 広い視野でサイドにボールをさばいた。縦パスは少なかった。
79(16)阿部浩之(8) 6.0 90分のシュートはGKが止める。気の効いた守備で引き締めた。

■bench
新井章太(21) 山村和也(34) 齋藤学(19) 知念慶(20)

■coach
鬼木達 5.0 鳥栖の守備を崩し切れずドロー。攻撃はもっと機能させたいところ。

■referee
上田益也 5.5 接触プレーの少ない展開で、適切なジャッジ。

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