2019/11/06

191105浦和0-2川崎(J1 #32)

浦和0-2川崎(埼玉スタジアム, 18:30KO, 21,817人)

ぎりぎりで勝利した広島戦(J1 #30)から中2日。
浦和がアル・ヒラル(KSA)とのACL決勝を控え、第32節は繰り上げて開催される。
さらに、サウジアラビアへの飛行機の時間のため、18時30分キックオフ。
火曜日の早い時間に埼玉スタジアムに行くのは厳しいが、やむを得ない。


先発は、広島戦から6人を変更する。
広島戦では出場停止だった谷口、車屋、家長の3人が先発復帰。
さらに守田、齋藤学、ダミアンが新たに先発する。

広島戦の先発のうち、奈良、大島、阿部、小林はベンチスタート。
登里と中村(左前十字靭帯損傷)がベンチ外となった。

ベンチには新たに長谷川が入り、ジェジエウ、イサカ・ゼイン、知念が外れた。


浦和は先週金曜日の鹿島戦(J1 #30)から中3日。
先週火曜日には繰り上がった広島戦(J1 #31)があり、過密な日程。

ACL決勝を控え、先発8人を代える大きなターンオーバーを行う。
なお、大槻毅監督は鹿島戦で退場処分となり、ベンチ入り停止。
上野優作ヘッドコーチが指揮を執ることとなった。

J1リーグは9勝9分13敗で暫定11位(1試合多く消化済み)。
J1参入プレーオフ圏内の16位湘南まで勝ち点5差となっている。

■1st half
浦和は5バックで、自陣深く引いて守ってきた。
ボールホルダーとの間合いを詰めることも少なく、受動的な守り。

川崎は田中碧と守田がフリーでボールを動かしていく。
右のマギーニョと家長を多く使いながら、攻めていった。

28分、脇坂のミドルはGK西川周作(1)が素晴らしいセーブ。
続く脇坂のCKを、谷口がフリーでヘッドするがバーに当たった。

そして35分。守田が落としたボールを脇坂がターンしてミドル。
ゴール右隅に逃げていく弾道で、わずかにGK西川は届かなかった。

浦和はパスコースが少なく、川崎のプレスに苦しんだ。
32分、山中の左クロスからマルティノス(11)がチャンスを迎えた。
左サイドから山中亮輔(6)と汰木康也(24)がクロスを上げる。

■2nd half
浦和は後半、プレスを仕掛けてきた。
川崎はボールをつなげず、攻守の入れ替えが早くなる。
ゆっくりプレーできる局面でも、縦パスを入れてボールを失った。

浦和は49分、マルティノスのシュートがポスト内側に当たる。
その後もクロスボールやセットプレーで狙い、70分あたりから連続攻撃。
72分、74分と柏木陽介(10)のセットプレーから、ゴール前で混戦となった。

耐えていた川崎は78分、右サイドで家長が組み立てる。
スペースに入った守田が正確なクロスを届け、小林がヘッドで決めた。

■summary
浦和はACL決勝を控えて、主力を温存した。
前半は、静かなプレーで体力の消耗を避ける。
後半になると一転してプレッシングで勝負を掛けてきた。
2失点を喫して敗北したが、勝ち点を獲得する可能性はあった。

2点差となった79分、FW興梠慎三(30)を投入した采配は疑問。
無理にプレーさせる必要はなかったと思われる。
ともあれ、浦和にとって3度目のACLの獲得を期待したい。
(残念ながら、アル・ヒラル(KSA)に敗れて準優勝となった。)


川崎は厳しい日程ながら、勝ち点3を積み上げた。
脇坂のミドルも小林のヘッドも良い時間帯だった。
後半若干押されていたが、しっかりと逃げ切った。

連戦の田中碧と脇坂には疲労が見られた。
動きが少なく、良い時間ばかりではなかった。
ただ、広島戦で出場停止だった家長や谷口、車屋が補ってくれた。

次は中3日でアウェイ鹿島戦(J1 #31)。
鹿島はJ1リーグ首位で、中7日の日程となる。
選手を入れ換えながら、良い結果を出したい。

■goal
35脇坂泰斗(28) 78小林悠(11) 

■judge
新井章太(21) 6.0 積極的に前に出てクロスボールに対応。57分、柏木にプレゼントパス。
マギーニョ(26) 5.5 守備位置が不安定で、汰木と山中に狙われた。攻め上がりは良かった。
山村和也(34) 6.0 左右にパスを回しながら、縦パスも狙った。クロスボールを跳ね返した。
谷口彰悟(5) 6.5 28分、CKをヘッド。マルティネスへのロングボールに競り負けなかった。
車屋紳太郎(7) 6.0 仕掛けは少なかった。慎重に守ったが71分、ゴール近くでFKを与える。
守田英正(6) 6.0 小刻みなドリブルで浦和を動かす。後半、右SBに入った。2アシスト。
田中碧(25) 6.0 気の利いた配球を続けた。後半は動きが少なくなり、中盤を締められず。
家長昭博(41) 6.5 強い体幹を活かしボールキープ。サイドを制圧。23分、ボレーシュート。
脇坂泰斗(28) 6.5 28分のミドルに続き、35分に美しい先制ゴール。88分にもシュート。
齋藤学(19) 5.5 サイドだけではなく中央にも入り、裏抜けを狙う。クロスは精度が悪い。
ダミアン(9) 6.0 13分、16分、47分、54分とシュート。力強いプレスも効いていた。

■sub
HT(26)大島僚太(10) 5.0 浦和のプレスが強く、いつもよりもボールロストが多かった。
67(9)小林悠(11) 6.0 78分、守田の右クロスをゴール。劣勢のチームを救う。
89(28)阿部浩之(8) 5.5 短い時間だったが、左サイドのスペースを埋め、試合を終えた。

■bench
ソンリョン(1) 奈良竜樹(3) 下田北斗(22) 長谷川竜也(16)

■coach
鬼木達 6.0 浦和に押される時間もあったが、選手を入れ替えつつ勝ち点3を得た。

■referee
笠原寛貴 6.0 ぶれの少ない適切なジャッジ。試合の流れを妨げなかった。

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