2019/08/12

190810名古屋3-0川崎(J1 #22)

名古屋3-0川崎(豊田スタジアム, 19:00KO, 42,819人)

スコアレスドローに終わった松本戦(J1 #21)から中5日。
J1リーグでは2位だが、首位FC東京まで勝ち点6差となっている。


先発は、松本戦から4人が代わる。
山村、脇坂、阿部、小林悠が先発することとなった。
家長と齋藤学はベンチスタート、下田と知念はベンチ外となった。

大島が負傷から復帰する予定だったが、ウォーミングアップ中にまた負傷。
発表されていた先発が取り消され、山村がボランチに起用された。


名古屋はJ1リーグで7勝6分8敗の10位。
等々力での対戦(J1 #12)はドローだった。
J1リーグでは、この川崎戦から10試合、勝利がない。

■1st half
名古屋が早いプレスを仕掛けていった。
川崎のパスコースを消して、CBに蹴らせて回収する。

ボールを奪うと川崎のプレスを苦にせず、その逆を突いた。
フリーの味方にダイレクトでつなぎつつ、ロングボールも交える。
ジョーがハイボールを収めることで、攻めを続けた。

12分、ガブリエル・シャビエル(10)の右CKの跳ね返りを吉田豊(23)がダイレクトボレー。
ゴール前にいた和泉竜司(11)が頭で触れて、先制ゴールを決めた。

18分にはシャビエルが縦にドリブルを仕掛ける。
ルーレット・ターンでジェジエウを華麗に抜いてから、ラストパス。
フリーで受けた和泉がボールを動かして、空いたコースを打ち抜いた。

川崎は良いところはなかったが、2点差となって名古屋のプレスが弱まる。
脇坂、中村、阿部がショートパスをつなぎ、チャンスを作れるようになった。

■2nd half
後半開始から、脇坂に代えて齋藤学を投入する。
パスが回り始めていたところだったが、2点を追って勝負に出た。

名古屋はプレスをかわせなくなると、引いて守る。
体力を温存しながら、ジョー(7)を目掛けて速攻を狙う。
58分、エドゥアルド・ネット(21)がフリーでシュート。
さらに64分、左サイドを吉田豊が完全に崩してクロス。
フリーの前田直輝(25)が、トラップで時間を要しながらゴールを決めた。

3点を追って、川崎は前からボールを追い込んでいく。
しかし80分。齋藤学が吉田豊と小競り合いを起こす。
参入した谷口が吉田豊を突き、2枚目のイエローで退場となった。

1人少なくなって、試合は決まったが、ゴールを目指す。
その代償に体力を浪費し、85分、ジェジエウがイエローをもらった。

■summary
名古屋の1点目は運も味方したが、2点目と3点目は美しく崩したゴール。
キープ力に秀でた選手たちを揃え、川崎のプレスをかわしてチャンスを作った。
プレスで追い込まれても、ジョーへのロングボールで打開した。

守備では川崎の縦パスを狙い、インターセプトを繰り返す。
シミッチ(8)とネットのボランチが強力で、素晴らしかった。


 小林悠(11)を先頭に引き上げる。

川崎は最終ラインを高く維持して、プレスを掛けた。
しかし、体力が足りず、追い込みには緩さがあった。
切ったはずのパスコースを通されて、完全に抜き去られる。
動けないなら、ブロックを作ってスペースを消す守備とするべきだった。

攻撃は中盤での単純なミスパスが多く、リズムが生み出せない。
大島の突然の欠場が響いたが、それにしてもミスが多かった。
後半、脇坂と中村が下がると、パスの出し手がいなくなった。

齋藤学はプレーは悪くなかったが、80分に小競り合いを起こす。
そして谷口が2枚目のイエローで退場する。
吉田豊が先に齋藤学を小突いていたが、谷口の行為は擁護できない。


このあとは中3日で岡山戦(天皇杯 R32)。
その次も中2日で仙台戦(J1 #23)が続く。
仙台戦は退場した谷口、4枚目のイエローのジェジエウが出場停止となる。
フル稼働が続く最終ライン。
奈良の復帰前にさらに厳しい状況となった。

岡山戦は大きくターンオーバーする必要がある。
台風が近づいているのが心配だが、出場機会の少ない選手たちで結果を出してほしい。

■goal
11,18和泉竜司(11) 64前田直輝(25)

■judge
ソンリョン(1) 5.0 3失点ともに難しいゴール。2点目と3点目は触れただけに、止めたかった。
登里享平(2) 5.0 頑張ってはいたが、疲労が濃い。84分のヘッドはライン上でクリアされる。
ジェジエウ(4) 4.5 ハイボールでジョーに苦しんだ。18分、シャビエルに抜き去られる。
谷口彰悟(5) 3.0 80分、相手を小突き退場。弁解の余地はない。プレーにもミスが多かった。
車屋紳太郎(7) 5.0 37分、右から仕掛けたがカットされる。後半、左SB、CBと動いた。
田中碧(25) 5.5 崩すパスが出せなかった。後半、相次ぐ戦術変更の中で奮闘していた。
山村和也(34) 5.0 急遽の先発。バイタルに立ったが、トラップとパスに精度を欠く。
脇坂泰斗(28) 5.0 中央寄りでプレー。徐々にボールに絡んでいくが、前半のみで交代。
中村憲剛(14) 5.0 プレスもパスも悪くはなかった。運動量の少なさで周りに負担となる。
阿部浩之(8) 5.5 細かなパス交換で攻撃を支える。2分、45+2分、56分とシュート。
小林悠(11) 5.5 孤立したが、23分にはターンからシュート。55分、82分にはヘッド。

■sub
HT(28)齋藤学(19) 4.5 プレー自体は悪くなかった。80分、相手と揉めて時間を空費する。
59(34)ダミアン(9) 5.5 前線に張ってラインを下げる。正確なポストプレーで魅せた。
71(14)家長昭博(41) 5.5 走って疲弊したチームを鼓舞する。90+1分にドリブルでミス。

■bench
新井章太(21) 守田英正(6) 長谷川竜也(16)

■coach
鬼木達 4.0 采配のすべてが成功せず。10人になっても攻めたことにも疑問。

■referee
笠原寛貴 5.5 悪くなかった。谷口の2枚目のイエローは厳しかったが、妥当な範囲。

97,600views

■おまけ

鬼木達監督と風間八宏監督。
試合が終わったあと、2人だけでじっくり話し込んでました。