FC東京戦(J1 #31)から中21日と久しぶりの試合。
蔚山現代戦(ACL R16)からの6連戦は、疲弊しながらも5勝1分で終えた。
しばらくの休養を挟み、残り6試合となったJ1リーグが再開する。
2位横浜Fマリノスとは、勝ち点9差の首位となっている。
この間、7月から負傷離脱していた大島僚太が練習に復帰。
在籍するすべての選手がプレーできる状態となった。
当初、チケットは上限10,000人で発売された。
その後、ワクチン・検査パッケージとして、2,000席を追加販売。
この席は、新型コロナウイルスワクチンの2回接種または陰性の証明が必要となる。
すぐに売り切れなかったが、試合当日には完売となった。
等々力で12,000人を収容するのは、2020年12月27日の秋田戦(天皇杯 SF)以来。
先発は、FC東京戦から1人変わる。
新たにCB谷口が先発し、車屋がベンチスタートとなる。
ベンチに新たに大島僚太が入り、小塚が外れた。
大島は、7月21日の千葉戦(天皇杯 R32)で負傷して以来の復帰。
清水は、J1リーグで7勝11分14敗の15位。
今シーズンは日本平で2度対戦し、川崎が2勝している。
210717清水0-2川崎(J1 #18)
210818川崎2-1清水(天皇杯 R16)
■1st half
清水はオーソドックスな4-4-2で、スタートから15分ほどプレスをかけた。
川崎のCBまで強く寄せることで、自由を与えない。
川崎は家長のボールキープで清水の守備を動かしながら、深く押し込んだ。
決定機は多くなかったが、チャンスを作る。
34分、山根のロングループがバーを叩き、37分に旗手が鋭い右クロス。
39分、脇坂が中央からミドルを放ったが、わずかに外れた。
左サイドからはマルシーニョがドリブルを狙った。
しかし対面するRSB原輝綺(4)が、苦心しつつ抜け出しを許さなかった。
清水はチアゴ・サンタナ(9)を目掛けてロングボールを入れる。
25分、カルリーニョス・ジュニオ(10)がミドルシュート。
ゴールに近づく機会は少なく、防戦一方となった。
■2nd half
キックオフから川崎がボールを持って攻め続ける。
47分、脇坂から中央のダミアンを経由し、左のマルシーニョがクロス。
ダミアンが華麗にヒールで流し込んで、先制ゴールが決まった。
畳み掛けて追加点が欲しかったが、清水の守備は崩れない。
79分に小林悠、86分に家長がシュートしたが、チャンスは少なかった。
清水はしっかりと守りながら、ロングボールを入れる。
しかし、谷口とジェジエウが跳ね返し続け、崩せなかった。
56分、58分のベンジャミン・コロリ(32)のFKも、ゴールを割れず。
川崎は1点差のまま終盤を迎えると、車屋や山村を投入して逃げ切った。
■summary
清水は、ロティーナ監督の守備戦術が浸透していた。
川崎がボールを大きく動かしても、素早く修正する。
細かいパスの繰り返しにも、ファウルをせず、ラストパスを許さない。
1失点はしたものの、川崎にチャンスを与えなかった。
美しく整えられた守備陣形は、観るだけの価値がある。
攻撃はロングボールが頼りだが、負けにくいサッカーができている。
今後とも、ロティーナ監督のサッカーを突き詰めてほしい。
今夏、鳥栖から獲得した松岡大起(33)は、バランス良くプレー。
20歳と若いが、海外に行くのも近いかもしれない。
ゴール直後のレアンドロ・ダミアン(9)。 |
|
引き上げる清水の選手たち。 |
川崎は十分な休養を得て、走り負けることがなかった。
ハーフスペースを使いながら、清水を押し込んだ。
崩し切れずシュートや決定機は少なかったが、悲観すべき内容ではなかった。
試合を上手くコントロールして、1点のリードを守り、勝ち点3を得た。
2位横浜Fマリノスが敗れたため、勝ち点12差となった。
J1リーグ優勝には勝ち点4が必要で、次節浦和戦(J1 #34)で決まる可能性もある。
あと5試合残っているとはいえ、早く優勝を確定させたい。
次は大会が変わって、中2日で鹿島戦(天皇杯 QF)。
日程は厳しいが、しっかり勝って準決勝に進みたい。
■goal
47ダミアン(9)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 25分、カルリーニョス・ジュニオのシュートを弾く。安定したキャッチ。
山根視来(13) 6.0 30分、66分に右クロス。34分、長距離のループシュートをバーに当てる。
ジェジエウ(4) 6.5 21分、22分とサンタナへバックチャージ。56分、コロリのFKをクリア。
谷口彰悟(5) 7.0 52分、CKをヘッド。サンタナの自由を奪い、クロスボールをクリアした。
登里享平(2) 6.0 トラップミスが目立った。マルシーニョを縦に使う。78分、脇坂に縦パス。
橘田健人(22) 7.5 83分、鋭く駆け戻りカウンターを止める。55分、コロリを倒しイエロー。
脇坂泰斗(8) 6.0 セットプレーを多く蹴る。33分のFKは壁に当てる。6分、39分にシュート。
旗手玲央(47) 5.5 16分、FKを直接狙う。45分にイエロー。ファウルが多く、妥当な交代。
家長昭博(41) 7.0 ボールキープして清水の守備を引き付ける。86分、ミドルシュート。
ダミアン(9) 6.5 22分、プレスでボール奪取。30分、ヒールリフト。47分、決勝ゴール。
マルシーニョ(23) 6.0 ドリブルで仕掛け続ける。77分、原と競ってFKを獲得。1アシスト。
■sub
71(9)小林悠(11) 6.0 ハイボールを収める。79分、抜け出して2度のフェイクからシュート。
71(47)大島僚太(10) 5.5 復帰戦。74分、ターンして抜いていく。プレー強度はまだまだ。
84(2)車屋紳太郎(7) 6.0 90+4分、カウンターを止める。90+5分のクリアで試合を終えた。
84(23)宮城天(24) 5.5 守る時間がほとんどとなった。85分、左サイドでキープする。
89(8)山村和也(28) 5.5 2ボランチに入る。90+2分、ハイボールを競って、FKを獲得する。
■bench
丹野研太(27) 知念慶(20)
■coach
鬼木達 6.5 先発選手の選択も選手交代のタイミングも良く、勝利に導いた。
■referee
飯田淳平 5.5 ファウルの判断に一貫性がなく、微妙な判定が続いた。
161,600views