2021/10/03

211002川崎1-0FC東京(J1 #31)

川崎1-0FC東京(等々力, 17:00KO, 9,789人/10,000人)

蔚山現代戦(ACL R16)から続く、週2試合の6連戦。
 その最後となる等々力での第38回多摩川クラシコ。
先制されたものの、3ゴールで勝利した神戸戦(J1 #28)から中2日。
 鹿島戦(J1 #32)湘南戦(J1 #30)と3試合連続で先制点を許しつつ、逆転勝利を飾った。

神戸戦の翌日、蔚山現代戦(ACL R16)から帰国して2週間が経過。
 バブル方式のホテル生活が終わり、選手たちは自宅に戻っている。

9月30日で政府の緊急事態宣言が解除された。
 観客上限は10,000人となり、アウェイ席も500席、設置された。
 もともとは5,000席で発売開始されたが、前日10月1日に5,000席を追加販売。
 即日完売となり、座席が倍増しても需要に足りない状況は変わらない。


先発は、神戸戦から1人しか変えなかった。
 新たに車屋が左CBに入り、谷口がベンチに回った。
 前線の3人も含め、中2日にあっても10人を続けて先発させる。
ベンチ入りを含む18人のメンバーは、神戸戦と同じとなった。


FC東京は、J1リーグ13勝7分11敗の9位。
 前年王者として臨んでいるYLCでは、準決勝に進出している。
 ミッドウィークの試合はないため、中6日。中2日の川崎よりも余裕がある。

多摩川クラシコ(リーグのみ)の通算成績は、川崎の18勝9分10敗。
味の素スタジアムでの第37回多摩川クラシコは、川崎が勝っている。
 210411FC東京2-4川崎(J1 #9)

■1st half
FC東京は、縦に早くロングボールで攻めてくる。
 ディエゴ・オリヴェイラ(9)がポストで受けて、周囲の押し上げを待つ。
 左からアダイウトン(15)がドリブルで仕掛け、LSB長友佑都(50)がオーバーラップ。
 山根が数的不利に追い込まれ、クロスを上げられた。

30分、長友のクロスに田川亨介(27)が合わせる。
アダイウトンは12分、33分にシュートする。
 さらに23分、ジェジエウのパスを奪って独走するが、車屋に止められた。

川崎は速攻に苦しみながら、じっくりと攻めていく。
 中盤のプレスは強くなく、サイドも使って崩していく。
 左サイドでは、RSB中村拓海(22)を狙ったが、マルシーニョと登里のパスが噛み合わない。
それでも、45+1分、マルシーニョが走り込む登里に流し込む。
 ダミアンが登里のクロスをヘッドで押し込んで、先制する。

■2nd half
後半からFC東京は永井謙佑(11)を投入して、縦に走らせる。
 ロングボールを次々に繰り出して、川崎の背後を狙った。

川崎は見る見るうちに運動量が落ち、セカンドボールを拾えない。
 63分、2ボランチに移行すると、ボールを持てず、さらに劣勢となった。
FC東京に多くのチャンスを与えつつも、最終ラインは粘り強く守る。
 シュートの多くが枠を外れたこともあり、凌いでいく。

74分、中村拓海のロングパスで永井が抜け出す。
 GKソンリョンをかわして無人のゴールにシュートするが、ジェジエウが辛くもクリア。
90+7分、ラストプレーとなった三田啓貴(7)のFKは、壁に当たった。

■summary
FC東京は有利な日程による体力差を生かし、内容で上回った。
 縦にロングボールを蹴り込み、迫力ある攻撃が続いた。
 残念ながらシュートは枠に飛ばず、ゴールは決まらなかった。

長友はさすがのスプリントで、左サイドを駆け上がる。
 アダイウトンとのコンビから、正確なクロスを入れた。

90+4分に獲得したFKを、三田が蹴ったのは90+7分。
 壁の位置を巡って、抗議に長い時間を費やした。
 負けている状況なので、プレーを急ぐべきだったと思われる。


あんたが大賞はジェジエウ(4)。
 74分、シュートクリアで勝利に導きました。

川崎は苦しみながらも勝利した。
 家長を始めとして運動量が少なく、ボールを奪えなかった。
 決定機をFC東京に多く与えながら、45+1分、きれいに崩して先制に成功。

後半も走れないままで、63分の2ボランチへのシステム変更も奏功しなかった。
 厳しい日程にあって、ターンオーバーしなかった影響が大きかった。
 内容は悪くとも、しぶとく守って勝つことができた。

J1リーグは、25勝6分1敗の勝ち点81の首位となっている。
 2位横浜Fマリノス(残り7試合、勝ち点69)と勝ち点12差を維持した。
  マリノスが到達することができる最大の勝ち点は90(=69+7*3)。
 残り6試合で勝ち点10を獲得すれば、優勝が決まる。

これから代表ウィーク(YLC準決勝ウィーク)とACLウィークが続く。
 YLCとACLに敗退したことにより、次の清水戦(J1 #33)まで中21日。
 連戦の疲労を癒し、良い内容を取り戻して勝ち進みたい。

■goal
45+1ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 40分、スルーパスをキャッチ。87分、ゴール前の混戦に果敢に飛び込む。
山根視来(13) 5.5 17分、29分にミドル。長友とアダイウトンに2対1での対応を強いられる。
ジェジエウ(4) 6.0 23分、致命的なパスミス。74分、永井のシュートをゴール前でクリア。
車屋紳太郎(7) 6.5 ロングパスを供給。23分、アダイウトンの独走を止める。最後はLSBへ。
登里享平(2) 6.5 疲弊していたが、左クロスで1アシスト。58分、永井のクロスをクリア。
橘田健人(22) 6.0 さすがに動きは少なかった。それでもアンカーで中央を引き締める。
脇坂泰斗(8) 5.5 8分、49分にFK。34分、スルーパス。50分、中央へドリブルしていった。
旗手玲央(47) 5.5 42分、右サイドで受けて脇坂にパス。68分、左クロスでCKを獲得する。
家長昭博(41) 5.5 38分、ミドル。56分、右クロス。終盤、知念とともに時計を進める。
ダミアン(9) 6.5 4分、PA内でシュート。45+1分、決勝ゴール。ポストプレーが冴えていた。
マルシーニョ(23) 6.0 13分、早くもイエローをもらう。28分、シュート。47分、独走する。

■sub
63(8)谷口彰悟(5) 5.5 ボランチで広い範囲をカバーする。機敏に動けず、ミスが目立った。
63(23)小林悠(11) 5.5 右のFWだが、76分、ゴール前に戻ってクリア。67分、ドリブル。
63(9)知念慶(20) 5.5 79分、ポストプレーからFKを得る。87分、顔へのヒジ打ちを受けた。
81(2)山村和也(28) 5.5 ボランチに入り、慌てず守り切った。90+1分、パス交換に参加。

■bench
丹野研太(27) 小塚和季(17) 宮城天(24) 

■coach
鬼木達 6.0 ターンオーバーせず、疲労は隠せなかったが、それでも勝利した。

■referee
山本雄大 5.5 ファウルの基準が分かりにくい。前半はFC東京、後半は川崎に有利だった。

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