知念の劇的なロスタイム弾で勝利した湘南戦(J1 #30)から中2日。
当初は9月9日に予定されていて、日本代表の影響で延期されたホーム神戸戦。
イレギュラーな日程変更となったため、中2日が続く厳しい日程。
J1リーグは、残り8試合となった。
2位横浜Fマリノスとは勝ち点9差で、首位に立っている。
先発は、湘南戦から6人を変える。
新たにジェジエウ、登里、橘田、家長、ダミアン、マルシーニョが先発する。
車屋、山村、知念、小林悠、宮城天がベンチに、遠野はベンチ外になった。
ベンチには、新たに小塚が入る。
神戸は、J1リーグ15勝9分5敗の暫定4位。
3位名古屋より2試合消化が少なく、ACL出場権を争う。
夏の移籍で、FW大迫勇也(10)とFW武藤嘉紀(11)を海外から獲得。
逆に15ゴールを決めていたFW古橋亨梧が、セルティックFC(SCO)に移籍した。
日程は中4日で、川崎よりも優位となっている。
アウェイでの対戦は、菊池流帆(17)のゴールで追い付かれ、ドローだった。
210317神戸1-1川崎(J1 #5)
■1st half
神戸は精力的なプレスで川崎の自由を奪う。
ボールを回収すると、大迫のポストを使いながらシンプルに攻めた。
13分、イニエスタ(8)が大迫にロングボールを入る。
大迫が左に流れてクロスを入れ、武藤がワンタッチで先制点を決めた。
35分あたりから、神戸の寄せが緩んでくる。
川崎はじっくり押し込みながら、ゴールを目指した。
山根のクロス、マルシーニョのドリブル、中央からはショートパスで崩そうとする。
しかし、神戸がゴール前を固めていて、シュートは少なかった。
神戸も大迫を使ったカウンターを狙う。
39分、GK飯倉大樹(18)のロングボールから、大迫が1人でシュートに持ち込む。
41分には、大迫とのワンツーからイニエスタがシュートした。
■2nd half
神戸は引き続きプレスできず、川崎が圧倒していく。
46分、マルシーニョが切り込み、中央のダミアンが落として、脇坂がミドル。
51分、家長が切り返しでフリーとなりシュートするが、GK飯倉がセーブした。
53分、マルシーニョがドリブルを仕掛け、PKを獲得する。
しかし、家長のPKは左ポストを叩き、外してしまう。
ここまで多くの決定機を外す嫌な流れとなったが、直後の55分。
山根の右クロスがハンドを誘い、再びPKを獲得。
今度はダミアンが中央に決めて、同点に追い付くことができた。
72分、山根の右クロスをトーマス・フェルマーレン(4)がオウンゴール。
縦パスをインターセプトした山根が駆け上がったため、仕方がないオウンゴール。
続いて85分、PA深く走り込んだ旗手がヒールで戻すと、家長が左隅に流し込んだ。
2点差となっても川崎のプレスが効き、神戸の攻撃を許さない。
90分、ボージャン・クルキッチ(9)がGKと1対1になるが、GKソンリョンが止めた。
■summary
神戸はコンパクトな陣形でプレスを仕掛けた。
日程の有利さもあって最初は優勢だったが、徐々に失速していった。
後半になると目に見えて運動量が落ち、川崎の攻撃を止められない。
最終ラインを押し上げることもできず、前線と離れてしまい、ボールを運べない。
自陣に引いて守る時間が長く、2つのPKもオウンゴールも避けられないもの。
大迫は、ジェジエウと谷口を苦にせずボールを収めた。
イエニスタが魔術師のようなプレーを見せ、フェルマーレンも技術の高さを見せた。
素晴らしい選手が揃っているが、献身的に走る選手が足りないのかもしれない。
酒井高徳(24)と小塚和季(17)。 ともにアルビレックス新潟でプロデビューしています。 |
|
脇坂泰斗(8)と菊池流帆(17)。 2017年のユニバーシアード代表です。 |
|
RENOSY excite matchの記念写真。 RENOSYのエンブレムを指差しています。 |
川崎はGKソンリョンのセーブにも助けられ、逆転勝利した。
後半は相手チームを圧倒する攻撃が続き、内容でも神戸を上回った。
疲労が心配だったが、日程的に有利な神戸と同等以上に動けていた。
3試合連続で先制点を許したが、すべて逆転勝利。
負傷離脱者も大島を残すだけとなり、選手が揃ってきた。
1試合未消化の2位横浜Fマリノスと、勝ち点12差。
残り7試合で、勝ち点13を獲得すれば、J1リーグ優勝が決まる。
次は中2日で第38回多摩川クラシコ、FC東京戦(J1 #31)。
厳しい6連戦の最後で、その次は中21日と日程が空く。
しっかりと戦って、勝ち点3を獲得したい。
■goal
56PKダミアン(9) 75OwnGoal 85家長昭博(41)
13武藤嘉紀(11)
■judge
ソンリョン(1) 8.0 41分と77分のイニエスタ、90分のクルキッチと決定機を止めまくる。
山根視来(13) 7.0 多くの右クロスを入れ、インターセプトも狙う。PKとOwnGoalを獲得。
ジェジエウ(4) 6.0 大きくボールを跳ね返す。大迫に競り負けることも。5分、ヘッド。
谷口彰悟(5) 6.0 プレスを受けても組み立てる。ボランチでは判断が遅く、寄せられた。
登里享平(2) 6.0 マルシーニョとの関係性を上手く構築。守備ではサイドを守り切った。
橘田健人(22) 7.0 アンカーで縦横に走る。48分、カウンターに対応。RSBでも十分な活躍。
脇坂泰斗(8) 6.0 18分のFKは壁に当たった。25分と46分にミドル。良く動いていた。
旗手玲央(47) 6.5 4分にシュート、18分にミドル。85分、美しいヒールで1アシスト。
家長昭博(41) 6.5 低い位置からサイドへ展開した。PKは外したが、3点目を決める。
ダミアン(9) 6.0 44分、ミドル。56分、PKを真ん中に決める。味方への落としも効いた。
マルシーニョ(23) 6.5 ドリブルでPA内に向かう。53分、PKを獲得。プレスも頑張った。
■sub
76(23)宮城天(24) 6.0 77分、80分とカウンターからシュート。89分、左クロス。
76(9)知念慶(20) 6.0 80分、宮城天へスルーパス。90+5分、右サイドでFKを獲得した。
78(8)山村和也(28) 5.5 谷口と2ボランチを組む。味方の近くに立ち、ボールを受ける。
78(13)車屋紳太郎(7) 6.0 LCBに入る。90+7分、ラストプレーとなったスルーパスを防ぐ。
90+2(47)小林悠(11) 5.5 残り時間が短く、プレー機会はほとんどなかった。
■bench
丹野研太(27) 小塚和季(17)
■coach
鬼木達 7.0 3試合連続の逆転勝利に導く。内容も良くなっている。小塚を使いたかった。
■referee
上田益也 6.5 素晴らしいジャッジ。PK判定は2つとも即断したが、適切だった。
160,300views