浦和とのYLC準々決勝第2戦は、第1戦から中3日。
アウェイでの第1戦は1-1のドロー。アウェイゴールで、ごくわずかに優位に立つ。
第2戦はスコアレスドローでも勝ちあがるが、紙一重の状況。
同じドローでも1-1では延長戦となり、2-2以上で浦和が勝ち抜ける。
6月9日の長野戦(天皇杯 R64)以来、長いロードが続いたが、等々力に戻ってきた。
緊急事態宣言が発令されているため、アウェイ席はなく、上限5,000人で開催される。
先発は、第1戦から4人が変わる。
新たに山村、田邉、小林悠、宮城天が先発する。
第1戦で負傷したジェジエウはベンチ、車屋はベンチ外となった。
負傷者が続出している最終ラインは、RSB橘田、CB山村、CB田邉、LSB登里と並ぶ。
プロで3試合目、初先発となる田邉は、CBとしては初出場。
ベンチには、新加入のマルシーニョ、長谷川が入った。
浦和は、第1戦から同じ11人を先発させる。
ベンチにはFWキャスパー・ユンカー(7)と西大伍(8)を入れている。
■1st half
浦和はGK鈴木彩艶(12)からCBにボールをつなぐ。
川崎に囲まれるのを厭わず、プレスの逆を突いてパスを前に届ける。
ボランチ平野佑一(40)とトップ下小泉佳穂(18)が縦に並んで、スムーズにつなぐ。
川崎のハイラインの背後を狙って、チャンスを作った。
8分、CB岩波拓也(4)のロングパスで抜け出したFW江坂任(33)が先制ゴール。
18分、関根貴大(41)の右クロスを汰木康也(24)がシュートするも、GKソンリョンがセーブ。
先に失点した川崎は、じっくりと押し込んでいく。
右で橘田が動いて崩し、左で宮城天が内側に入り、外から登里が攻め上がる。
33分、36分、38分とダミアンがシュートして攻め立てた。
そして40分。家長の縦パスで抜け出した小林悠が右クロス。
中央で待ち受けたダミアンが押し込んで、同点に追い付いた。
■2nd half
ハーフタイムでCBにジェジエウを入れ、最終ラインを安定させる。
お互いにじっくりと攻め合う中、セットプレーで川崎が抜け出す。
脇坂の左CKを77分に山村、83分にシミッチがヘッドでゴールを割る。
残りわずかな時間帯で、2点のリードを奪うことに成功する。
追い詰められた浦和だったが、87分。
GKソンリョンのパンチがジェジエウに当たり、キャスパー・ユンカー(7)がゴール。
1点差として、90+4分。
左CKをGKソンリョンがクリアするが、最後は槙野智章(5)が決勝ゴール。
どちらのゴールも運が絡んだが、逃げ切ることができなかった。
2試合ともにドローとなったが、アウェイゴールは川崎1、浦和3。
浦和が準決勝に進んだ。
■summary
浦和は見事なビルドアップを見せてくれた。
プレスを剥がしながら、ショートパスで抜け出していく。
川崎が集まったエリアを突破すると、ロングボールをスペースに入れた。
第1戦に続いて、シュートに至るチャンスは少なかった。
最後はユンカーと槙野を投入してパワープレイを仕掛けた。
川崎に守備を整える余裕を与えないまま、2点のビハインドを跳ね返した。
劇的な内容で、良い結果を得た。
リカルド・ロドリゲス監督を信じて、もっと素晴らしいチームとなってほしい。
83分、ジョアン・シミッチ(6)がゴール。 揺りかごパフォーマンス。 |
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90+4分、槙野智章(5)の決勝ゴール。 ベンチに駆け寄ってもみくちゃにされます。 |
連戦の疲労は少し和らいだようにも思えるが、シュートが少なかった。
それでもダミアンのゴールは完全に崩し切ったものだったし、セットプレーで2点を決めた。
田邉秀斗は、プロ初先発を飾った。
谷口、車屋、ジェジエウが負傷した緊急事態に、CBとして45分間プレー。
浦和に詰められて、3分、38分に自陣でボールロストする。
トラップも大きくなっていたが、ミスがあっても堂々とプレーを続けた。
スケールの大きさを感じさせてくれた。未来が楽しみ。
YLCは準々決勝で敗退となり、4冠のうち1つが失われた。
CBに負傷者が多い中、悪い内容ではなかったし、悲観することはない。
ロスタイムのゴールで敗れたが、しっかりと3ゴールを決めることができた。
次は中8日でアウェイ蔚山現代戦(ACL R16)。
この間に、少しでも負傷者が戻ってくればありがたいところ。
疲弊したコンディションを整えて、少しでも良い試合をしたい。
■goal
40ダミアン(9) 77山村和也(28) 83シミッチ(6)
8江坂任(33) 87キャスパー・ユンカー(7) 90+4槙野智章(5)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 多くの決定機を止めて、川崎にチャンスを残す。最後の2失点は防げず。
橘田健人(22) 6.0 RSBでの出場。サイドを破られることもあったが、運動量で攻守に活躍。
山村和也(28) 6.5 37分、CKをヘッド。77分、左CKを勝ち越しゴール。良く守り続けた。
田邉秀斗(30) 5.0 トラップが大きく、ミスも目立った。それでも臆さずに強気さを保つ。
登里享平(2) 6.5 疲労を感じさせず、効果的に走った。ロスタイム、左サイドで止められず。
シミッチ(6) 6.0 アフターが目立つが、中盤を埋め続ける。83分、左CKをヘッドでゴール。
脇坂泰斗(8) 6.5 チャンスが少ない中、左CKで2アシスト。22分、右からマイナスのクロス。
家長昭博(41) 6.0 インサイドハーフで自由に動いた。46分、右サイドを駆け上がる。
小林悠(11) 6.5 2トップ気味に中央でプレー。鬼のようなプレスを掛け続けた。1アシスト。
ダミアン(9) 6.0 33分、36分、38分にシュート。54分、58分とパントを受ける。1ゴール。
宮城天(24) 5.5 3分、GKにプレスしてボールを奪う。9分、ループシュート。徐々に消えた。
■sub
HT(30)ジェジエウ(4) 6.0 抑え気味でも十分なパフォーマンス。62分、タックルでイエロー。
58(24)長谷川竜也(16) 5.5 65分、右クロス。70分、シュート。82分、仕掛けてCKを獲得。
84(9)知念慶(20) 5.5 前からプレスを仕掛けた。ボールに触る機会は少なかった。
90(11)遠野大弥(19) 5.5 クローズ要員として投入されたが、守り続ける展開となった。
■bench
丹野研太(27) 小塚和季(17) マルシーニョ(23)
■coach
鬼木達 6.0 負傷者が多い状況でベストを尽くしたが、最後は守り切れなかった。
■referee
家本政明 6.5 一貫してジャッジが早く、明確だった。この試合を盛り上げた。
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