2021/09/19

210918徳島1-3川崎(J1 #29)

徳島1-3川崎(鳴門大塚, 18:30KO, 6,464人/7,962人)

ACL蔚山現代戦(ACL R16)はスコアレスドローとなり、PK戦で敗退。
 YLCに続いてACLのタイトルを失ったが、10月以降の日程に余裕が生まれている。
 韓国からは9月15日に帰国し、中3日でJ1リーグ徳島戦を迎える。
 帰国後14日間はバブル方式となるため、選手たちはホテルに滞在して隔離中。

徳島県を未明に台風第14号が横切ったが、すでに東に移動している。
 雨は上がっているものの、ピッチにはまだ強い風が残っている。

J1リーグ首位だが、横浜Fマリノスが勝ち点1差の2位。
 川崎が1試合消化が少ないが、首位陥落の危機が迫っている。


先発は、蔚山現代戦から4人を変えてきた。
 新たに先発するのは、旗手、遠野、知念、マルシーニョ。
  左FWのマルシーニョは、川崎への加入後、初出場となった。
  左IHの旗手は、8月25日の福岡戦(J1 #26)で負傷交代して以来の復帰。
 山村は蔚山現代戦で負傷交代したが、欠場することなくCBで先発する。

家長、ダミアン、小林悠がベンチスタート、シミッチはベンチ外となった。


徳島は、J1リーグ6勝5分17敗の17位。
 J2からの昇格シーズンで、残留圏の16位に勝ち点3差となっている。
 川崎から期限付き移籍中の宮代大聖(11)は、契約上出場できない。

等々力での対戦は、川崎が勝っている。
 210310川崎2-0徳島(J1 #3)

■1st half
徳島は11分、右サイドで川崎の縦パスをカットしてカウンター。
 FW垣田裕暉(19)の右クロスを、ゴール前でフリーの西谷和希(24)がゴール。
 きれいに崩したが、VARでオフサイド判定となり、取り消された。
17分にも岩尾憲(8)が持ち上がり、右クロスを一美和成(17)がシュート。

川崎は全体的に押し上げてプレスを仕掛ける。
 徳島はGK上福元直人(21)から組み立てたが、知念を先頭にボールを追い掛けた。
ボールを奪ってからは、知念がポストプレーで力強くポイントを作る。
 旗手がトリッキーな動きを交え、徳島を攪乱していく。
31分、知念が左サイドからドリブルで持ち込んでシュート。

そして34分、マルシーニョが左サイドからドリブルでPA内に侵入する。
 間を抜いていくと、藤田征也(22)が引っ掛けてしまい、PKを獲得した。
 このPKを知念が左隅に強く蹴り込んで先制する。

37分にも遠野、マルシーニョがシュートするなど、押し込んでいたが38分。
 岩尾のロングボールを、一美がジェジエウを抜いて弾丸ゴール。
 あっさりと同点に追い付かれてしまう。

しかし、42分に川崎が再びリードを奪った。
 中央の旗手がドリブルでバイタルを突き進み、PA内のマルシーニョにパス。
 マルシーニョがダイレクトで優しく落とし、脇坂がミドルシュートを沈めた。

■2nd half
後半も川崎が押し込んでいく。
 52分、脇坂の右CKを知念がヘッドで今日2ゴール目を決める。
あっさり2点リードしてからも、チャンスを作った。
 64分に遠野、65分に旗手と宮城天がシュート。

69分、家長と塚川を投入して2ボランチとするが、機能しなかった。
 徳島に押される展開となり、家長のキープ力を活かせなかった。
 71分にムシャガ・バケンガ(9)、75分に福岡将太(20)、79分に浜下瑛(37)。
 多くのシュートを浴びて、防戦に追われた。

川崎はカウンターを仕掛けるくらいで、ボールを長く持てない。
 徳島が攻撃する時間が長ったが、辛抱して守っていく。
 90+1分、渡井理己(10)の決定的なシュートは、GKソンリョンが弾いた。

■summary
徳島は、まずまずの善戦だったといえる。
 オフサイドだったが11分の西谷、同点とした38分の一美のゴールは素晴らしかった。
 そして、70分を過ぎると、川崎を押し込んで何度もシュートを放った。
 あっさりと失点を重ね、勝つ可能性は少なかったが、悪い内容ではなかった。
なお、J1リーグ4試合目の対戦で、川崎から初ゴールを決めている。


川崎は入れ替えた前線の3選手が活躍を見せた。
 知念は力強くポストプレーをこなし、2ゴールを決める。
 左FWで初出場したマルシーニョも、ドリブルで縦に鋭く仕掛けていった。
 遠野はゴールこそなかったが、機敏な動きで右サイドを崩した。
アンカーの橘田も、負傷から復帰した旗手も良いプレーを見せてくれた。

小気味良いプレーを続けて、勝利することができた。
次は、中3日でアウェイ鹿島戦(J1 #30)。
 7位チームとの対戦となるが、全力で勝っていきたい。

■goal
38一美和成(17)
34PK,52知念慶(20) 42脇坂泰斗(8) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 10分、FKを落としたが自らカバー。90+1分、渡井のミドルを弾いた。
山根視来(13) 5.5 高めに位置して、28分に右クロスとスルーパス。59分、西谷を止める。
ジェジエウ(4) 5.5 38分、一美のゴールを許した。72分、バケンガのシュートをブロック。
山村和也(28) 6.0 ロングボールを展開した。22分、垣田を止める。50分、縦パスをミス。
登里享平(2) 6.0 マルシーニョを活かしつつ、安定して守る。50分、スルーパスをカット。
橘田健人(22) 6.5 縦横無尽に動いてパスの受け口となる。スペースを埋めて攻撃を防いだ。
脇坂泰斗(8) 6.5 38分、DFを巻いて右隅にゴール。33分、FKを直接狙う。CKからアシスト。
旗手玲央(47) 7.0 予想外のドリブルやパスを繰り出し徳島を崩した。4分、28分とシュート。
遠野大弥(19) 6.0 20分、37分にターンからシュート。右サイドのパス交換も効果的だった。
知念慶(20) 7.5 2ゴール。31分、56分、83分にもシュート。ポストプレーや守備でも奮闘。
マルシーニョ(23) 6.5 PK獲得と1アシストで鮮烈なデビュー。連携や守備面はまだこれから。

■sub
62(23)宮城天(24) 6.0 65分、76分にシュート。終盤になると、唯一の攻め手になっていた。
68(8)塚川孝輝(3) 5.5 72分、自陣でボールを奪うもすぐにロスト。88分、タックルで奪取。
68(19)家長昭博(41) 5.5 83分、知念へラストパス。守備の時間が長くなり、活きなかった。
82(47)小林悠(11) 5.5 右FWでボールを追った。90+4分、こぼれ球をシュートし、CK獲得。

■bench
丹野研太(27) 小塚和季(17) ダミアン(9)  

■coach
鬼木達 6.5 厳しい状況の中、確実に勝利した。交代枠を残したが、小塚は使いたかった。

■referee
荒木友輔 6.5 堂々と自信に満ちたジャッジ。PK判定も的確だった。

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