2021/09/26

210926川崎2-1湘南(J1 #30)

川崎2-1湘南(等々力, 17:00KO, 4,897人/5,000人)

ロスタイムのゴールで勝利したアウェイ鹿島戦(J1 #32)から中3日。
 蔚山現代戦(ACL R16)からの6連戦のうち、4戦目となる。

J1リーグは、5月30日のホーム鹿島戦(J1 #17)の後、9試合アウェイが続いた。
 等々力での開催は、ホーム鹿島戦以来、4か月ぶり。
 ただ、公式戦としては9月5日のYLC浦和戦(YLC QF #2)以来、3週間ぶり。

緊急事態宣言のため、観客は5,000人に制限され、アウェイ席は設置されない。


噂のケンケツSHOW。
 アルコ&ピースの2人と谷口彰悟(5)。

先発は、アウェイ鹿島戦から7人変える。
 続けて先発するのは、GKソンリョン、山根、谷口、旗手の4人。
 新たに山村、車屋、遠野、脇坂、小林悠、知念、宮城天が先発する。
  攻撃陣のほとんどを入れ替える大きなターンオーバー。
  車屋は、9月1日の浦和戦(YLC QF #1)での負傷退場からの復帰となる。

ベンチには、ジェジエウ、登里、橘田、家長、マルシーニョ、ダミアンが回る。
 シミッチはベンチ外となり、ベンチから塚川が外れた。


湘南は、J1リーグ5勝12分12敗の16位。
 降格圏となる17位徳島とは勝ち点1差(ただし、湘南は1試合未消化)。
 8月31日、浮嶋敏前監督が退任し、山口智コーチが9月1日から新監督に就いている。
 ガンバ大阪戦(天皇杯 R16)が水曜日にあったため、川崎と同じ中3日の日程。

アウェイでの対戦は、ドローだった。
 210526湘南1-1川崎(J1 #16)

■1st half
川崎は谷口と脇坂がアンカーを組み、山村と車屋の2CB。
 知念と小林悠が2トップとなって、右に遠野、左に宮城天を置く。
 いつもとは異なるフォーメーションとなった。

湘南はハーフスペースに立つ選手に縦パスを入れていく。
 川崎のプレスを無力化し、左サイドから畑大雅(26)が仕掛ける。
 守備ではじわじわと川崎を追い詰めて、セカンドボールを拾った。

川崎は運動量が少なく、パスを受けられない。
 中盤で奪われては湘南のカウンターを浴びた。
 それでも、10分に小林悠、22分と24分に谷口、31分に宮城天がシュート。

15分、湘南が先制する。
 大橋祐紀(17)の左クロスから、田中聡(32)がゴールを決めた。
 さらに17分に大橋、36分に町野修斗(33)が決定機を迎えるが、ソンリョンがセーブ。
 38分にも波状攻撃から田中がシュートした。

■2nd half
ハーフタイムで川崎は3人を交代し、いつものシステムに戻す。
 橘田が1アンカーとなって、湘南のプレスを抜けていく。
 LSB登里もパスコースを確保するためにバランスをとった。
 そしてマルシーニョは、46分、47分とドリブルを仕掛けた。

不用意なボールロストが少なくなって、湘南を押し込む。
 65分、山根の右クロスを高い打点で旗手が合わせ、同点とする。

湘南はボールを奪えず、カウンターの迫力が落ちてしまう。
 68分、カウンターから山田直輝(10)がロングシュート。
 85分、右クロスを町野がヘッド。

川崎は攻勢を続け、 90+1分、山根の右クロスをマルシーニョがヘッド。
そして90+4分、家長の右クロスを知念が叩き込み、劇的な逆転勝利を飾った。

■summary
湘南は運動量を武器に優勢となって、1点をリードした。
 しかし、後半になると、川崎の右クロスを封じることができなかった。
 川崎は中央や左サイドで仕掛けてから、右に大きく展開する。
 最終ラインが引き出され、川崎の選手が中央でフリーとなった。

何度も同じパターンでやられたので、修正したかったところ。
 交代枠を1つ残していたので、山口智監督は手を打つべきだったかもしれない。


ゴール前で座り込んだGK谷晃生(1)。
駆け寄って助け起こす旗手玲央(47)。
 東京オリンピック代表組です。

旗手玲央(47)、家長昭博(41)。
山村和也(28)、知念慶(20)。
けんけつちゃんカチューシャ着用。

川崎は大きくターンオーバーしつつ、逆転した。
 前半は低調だったが、過密日程を考えれば仕方がないところ。
 アウェイ鹿島戦と同じく、先制を許しながら追い付いて、ロスタイムに決勝点。
 劇的な勝利が続き、勝ち点を積み重ねることができた。

J1リーグは残り8試合となった。
 2位横浜Fマリノスとは、勝ち点9差となっている。

次は、中2日でホーム神戸戦(J1 #28)。
 もともと9月9日に予定されていたが、日本代表の海外遠征の影響で延期された。
 その次のFC東京戦(J1 #31)も中2日なので、日程はかなり厳しい。
 ターンオーバーを行いながら、しっかり勝利したい。

■goal
66旗手玲央(47) 90+4知念慶(20) 
15田中聡(32)

■judge
ソンリョン(1) 7.5 17分、36分とスーパーセーブ。クロスやシュートを安定してキャッチ。
山根視来(13) 6.0 サイドを崩される。36分、ロスト。右クロスを多く入れて、1アシスト。
山村和也(28) 6.0 パスコースがない中、ロングボールで工夫した。カウンター対応に奮闘。
車屋紳太郎(7) 6.5 復帰戦。20分、ロスト。徐々に落ち着く。78分、カウンターを止める。
旗手玲央(47) 6.0 LSBでは良くなかったが、インサイドハーフで躍動する。同点ゴール。
谷口彰悟(5) 5.0 ボランチでの出場。顔を見せる動きが少なかった。22分、24分にミドル。
脇坂泰斗(8) 6.0 43分、ロスト。後半になるとボールを運ぶ。80分、ターンからシュート。
遠野大弥(19) 5.5 右サイドで受けても囲まれた。3分、右クロス。守備でも苦しんでいた。
小林悠(11) 6.5 9分、シュートと右クロス。10分、ターンからシュート。31分、ラストパス。
知念慶(20) 7.0 5分、11分、35分にシュート。70分すぎから足を攣らせつつ、決勝ゴール。
宮城天(24) 6.0 11分、19分にシュート。31分、GK1対1の決定機となるが、枠を外した。

■sub
HT(5)登里享平(2) 6.0 LSBでパスの受け手となり、チームを落ち着かせる。55分、ロスト。
HT(24)マルシーニョ(23) 6.0 46分、47分と中へドリブル。47分、イエローをもらう。
HT(19)橘田健人(22) 6.5 アンカーで出場。広いスペースを1人で埋め、中盤を制圧する。
64(11)家長昭博(41) 6.5 ボールキープとパスでリズムを作り出す。90+4分、アシスト。
74(28)ジェジエウ(4) 6.0 88分、ロングボールをカット。ロスタイムには前線に上がった。

■bench
丹野研太(27) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 7.5 選手を大きく入れ替える。前半は劣勢ながら、選手交代で逆転勝利に導いた。

■referee
今村義朗 5.5 迷いなくジャッジしていたものの、判断基準が少し不明瞭だった。

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