J1リーグは中断期間に入り、シーズン前のヨーロッパ・クラブが来日する。
今年は多くのチームが来日し、セルティックFC(SCO)、マンチェスター・シティ(ENG)、パリ・サンジェルマン(FRA)が、J1クラブと親善試合を行った。
川崎は、2023ブンデスリーガジャパンツアーとして、FCバイエルン・ミュンヘン(GER)と対戦する。
ドイツのクラブとの親善試合は、2015年のボルシア・ドルトムント戦以来、8年ぶり。
150707川崎0-6ボルシア・ドルトムント(PSM)
日程は、神戸戦(J1 #16)から中6日。
土曜日の夜、国立競技場で開催される。
先発は、神戸戦から5人を変更する。
小林悠が負傷から復帰して先発することとなった。
ベンチには、稼働できる選手がすべて入る。
左膝の内側側副靭帯を手術して離脱していた田邉秀斗がベンチ入り。
外れているのは長期離脱中の大島、ジェジエウ、マルシーニョ。
神戸戦で途中交代した車屋もベンチ外となった。
さらに、ユースから4選手がベンチに入る。
クラブユース選手権が開催中だが、2日前に川崎U-18は敗退し、参加可能となった。
バイエルン・ミュンヘンは、ブンデスリーガ11連覇中。
7月26日に国立競技場でマンチェスター・シティと対戦し、中2日。
■1st half
最初の5分間、川崎が速攻からチャンスを作る。
2分に脇坂、4分に小林悠がシュートした。
その後は、バイエルンが川崎を押し込んでいく。
ブロックを組む川崎の外側で、バイエルンがボールを回す。
ヨズア・キミッヒ(6)が守備陣形を見ながらクサビを入れる。
10分、11分にマティス・テル(39)が連続して決定的なシュート。
終了間際にも、バイエルンが決定機を作った。
41分、キミッヒの右CKを、バンジャマン・パヴァール(5)がヘッド。
43分、キミッヒがミドルシュート。
45分、セルジュ・ニャブリ(7)の右クロスをテルがシュート。
■2nd half
お互いに多くの選手を入れ替えていく。
57分、瀬古樹から遠野への横パスが奪われて、失点する。
2CB山村と高井の間をワンツーで抜かれ、ヨシプ・スタニシッチ(44)がゴール。
川崎はダミアン、山田新のプレスで、前半よりも可能性はあった。
63分の橘田、65分の山田新、83分の名願と決定機を作る。
暑さの中、終盤にバイエルンが次々にゴールに迫った。
78分、86分、89分にアリヨン・イブラヒモビッチ(48)が決定機。
88分、90+1分にライアン・グラフェンベルフ(38)がシュート。
90+2分にはレオン・ゴレツカ(8)がシュートした。
■summary
バイエルンは、技術の高さを見せてくれた。
ドイツのトップチームであり、当たり前だが、川崎よりも上手かった。
パススピード、トラップの正確さ、ボールへの寄せの鋭さ。
特にキミッヒは、適切なポジショニングから攻撃をスタートさせた。
川崎は、多くの選手を使いながらも善戦した。
シミッチと瀬古樹は、バイエルンに堂々と渡り合った。
脇坂は早々に負傷交代したが、中盤は高い水準にあるといえる。
8年前のドルトムント戦と同じく、現在地が明確になった。
スペースや時間がない中でプレーすることの難しさ。
足元の技術ももちろんだが、素早く正確な状況判断が求められる。
これからの川崎が目指すべき姿を感じることができた。
次は中3日で、高知ユナイテッドSC戦(天皇杯 R16)。
高知は、G大阪、横浜FCとJ1チームを連破して波に乗っている。
今日起用した若手を活用しながら、しっかり勝利したい。
■goal
57ヨシプ・スタニシッチ(44)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 10分にテルへの間合いを詰め、11分にテルの至近距離のシュートをセーブ。
山根視来(13) 6.0 13分、右サイドをドリブルで突破するが奪われる。22分、43分に右クロス。
大南拓磨(3) 6.0 RCB。10分、テルのシュートをブロック。後半RSB。55分と63分に右クロス。
高井幸大(29) 6.0 崩されても最後まで良く粘っていた。36分、キミッヒのミドルをブロック。
佐々木旭(5) 5.5 6分、ニャブリに抜かれる。39分、リロイ・ザネ(10)のシュートをブロック。
シミッチ(6) 6.5 いつもと同じようにボールの受け手として機能する。パスを上手く散らした。
脇坂泰斗(14) 6.0 2分、シュート。5分、コンラット・ライマー(24)の手が頭に当たり負傷交代。
橘田健人(8) 6.0 2分、脇坂へラストパス。2度3度とプレスに走る。63分、フリーでシュート。
瀬川祐輔(30) 6.0 30分、3人に囲まれながらドリブル突破を図る。8分、31分にボール奪取。
小林悠(11) 5.5 4分、強引にシュート。33分、37分に瀬古のパスを引き出すがトラップできず。
宮代大聖(33) 5.0 左サイドに張る。22分、パスミス。39分、左サイドから仕掛けるもロスト。
■sub
18(14)瀬古樹(16) 6.5 前を目指す強気な姿勢でチームを牽引した。46分、ロングシュート。
HT(11)ダミアン(9) 5.5 55分、大南の右クロスをヘッド。GKに向かってプレスを仕掛ける。
HT(33)遠野大弥(17) 5.5 左FWと左IHでプレー。52分、シュートできず。65分、左クロス。
HT(13)山村和也(31) 5.5 RCB。簡単に抜かれることも多かったが、ゴール前を固めていた。
HT(30)山田新(20) 6.0 47分、左から入ってシュート。65分、決定的なシュートは上に外す。
HT(1)上福元直人(99) 6.0 1失点にとどめる。89分、イブラヒモビッチのシュートを止める。
63(5)登里享平(2) 6.0 味方を落ち着かせる。65分、遠野へスルーパス。72分、左クロス。
63(3)松長根悠仁(27) 5.0 RSB。余裕がなかった。70分、87分にパスミス。83分、右クロス。
63(6)名願斗哉(24) 5.5 83分の決定機は左に外す。67分、71分、90+3分にドリブルもロスト。
63(29)田邉秀斗(15) 5.5 LCB。長期離脱からの復帰戦。71分、インターセプトから前に進む。
75(17)家長昭博(41) 5.0 82分、右クロス。89分、イブラヒモビッチへの決定的なミスパス。
75(8)大関友翔(28) 6.0 デビュー戦。相手の逆を突くパスを見せる。82分、家長へスルーパス。
86(16)尾川丈(37) 5.5 U-18から唯一の出場。大関と2ボランチを組んだ。90+3分、ドリブル。
■bench
安藤駿介(21) 早坂勇希(22) 江原叡志(38) 土屋櫂大(39) 岡崎寅太郎(36)
■coach
鬼木達 6.0 多くの選手を起用しながら、破綻しなかった。欲をいえば、岡崎も使いたかった。
■referee
中村太 6.5 親善試合らしい落ち着いた雰囲気を作った。
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AT+2+3