ゴールの奪い合いとなったG大阪戦(J1 #22)から中5日。
お盆休みに入って、金曜日「山の日」からの3連休の中日の土曜日開催。
先発は、G大阪戦から4人を変更する。
新たに山村、瀬古樹、山田新、瀬川が先発する。
高井とマルシーニョがベンチ、シミッチとダミアンがベンチ外となった。
ベンチには、新たに小林悠が入っている。
神戸は、J1リーグ13勝5分4敗の1位。
アウェイでの対戦は、ドローだった。
230722神戸2-2川崎(J1 #16)
■1st half
神戸は中盤を省略してロングボールを入れる。
2CBマテウス・トゥーレル(3)と本多勇喜(15)が、とにかく前線に蹴っていく。
アンカーの齊藤未月(16)が機動力を活かしてセカンドボールを拾う。
川崎はじわじわと押し込んでいく。
瀬川が左サイドで前後左右に動いてギャップを作る。
瀬古樹が早いタイミングでパスを入れ、神戸のラインを押し下げた。
34分、脇坂のミドルを本多がブロックすると、そのままロングボールを蹴る。
大迫勇也(10)のポストで抜け出したジェアン・パトリッキ(26)を、大南が手で倒してしまう。
PKとイエローが示されるが、VARでPA外と判定され、大南はレッドカードとなった。
このFKを大迫が直接決めて、神戸が先制した。
■2nd half
後半、10人となった川崎が攻める展開となる。
パス回しを続ける余裕はないので、ダイレクトにゴールを目指す。
もちろん1人少ないので、いつもよりボールは失いがちだった。
脇坂と瀬古樹のダブルボランチが、ドリブルを交えて組み立てる。
中盤で上下動を繰り返すことで、数的不利をカバーした。
神戸はゆったりと時間を使って体力を温存する。
足も止まってきたが、リードしているため無理なプレーは避けた。
77分、登里の左クロスを脇坂がフリーで合わせたのが最大の決定機。
90+5分にはマルシーニョの突破、CKから高井のヘッドもあったが、ゴールは決まらなかった。
■summary
神戸は大迫の直接FKで勝利した。
CBからシンプルにロングボールを蹴って、大迫に委ねる戦術が奏功した。
10人になった川崎に押されていたが、想定の範囲内だったと思われる。
もし同点にされたとしても、ペースを上げて逆襲する余裕を残していた。
ベテランが多く運動量が少ない中、齊藤未月が生命線となっていた。
負荷が大きすぎるくらいだったが、見事にスペースを埋めて勝利に貢献した。
川崎はガンバ戦に続く連敗となった。
シミッチが欠場し、神戸のロングボールをCBが直接対応することとなった。
34分の大南のエラーは、カウンターのリスク管理ができなかったことによる。
全員攻撃は川崎の良さとはいえ、SBのどちらかが戻っていれば、対処できたと思われる。
大南が退場したため、急遽CBに高井を投入して、橘田を下げた。
脇坂と瀬古樹が2人で奮闘したが、強度を保つために家長を外す采配も考えられた。
81分、佐々木旭を投入して、アンカーに配置した。
登里を残したので、3バックとするのかと思ったが、4バックを維持した。
本職のシミッチ不在による起用だが、佐々木はアンカーを器用にこなした。
いろいろなポジションを経験しながら、成長を続けてほしい。
次は中6日でアウェイ広島戦(J1 #24)。
結果は出ていないが、内容は決して悪くない。
前向きな姿勢のまま、良いプレーを継続したい。
■goal
39大迫勇也(10)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 大迫のFKは初動が遅れて失点。45+3分、90+2分の決定機をビッグセーブ。
山根視来(13) 5.5 34分、パトリッキに抜け出された。57分、ボールカット。73分、右クロス。
山村和也(31) 6.0 危うい場面もありつつ高さを活かして守る。ビルドアップもスムーズだった。
大南拓磨(3) 4.0 37分に退場。パトリッキへの接触は軽率だった。17分、カウンターを止める。
登里享平(2) 6.0 瀬川と組んで、左サイドを崩した。46分、ドリブル。77分、脇坂へ左クロス。
橘田健人(8) 6.0 2分、右クロス。良く動いていたが、大南の退場に伴い戦術的な交代となった。
脇坂泰斗(14) 7.0 自陣から前線まで動き続けて、鬼気迫るプレー。77分、決定的なシュート。
瀬古樹(16) 6.5 脇坂と並んでチームを牽引する。53分、ドリブル突破で抜け出すカウンター。
家長昭博(41) 5.0 59分、瀬川への左クロス。10人になってからは運動量の少なさが際立った。
山田新(20) 6.0 CBを背負いながらポストプレーを成功させる。79分、左からPA内に持ち込む。
瀬川祐輔(30) 6.5 左サイドで躍動する。15分、17分、59分にシュート。クロスも多く入れた。
■sub
38(8)高井幸大(29) 6.0 右CBで緊急出場も落ち着いたプレー。90+5分、脇坂の左CKをヘッド。
71(41)遠野大弥(17) 5.5 76分、神戸陣内での即時奪回。77分、強烈なジャンピングボレー。
81(20)宮代大聖(33) 5.0 山田新に代わり1トップに入る。しかし、効果的なプレーはなかった。
81(16)佐々木旭(5) 5.5 アンカーに入った。85分、ミドル。88分、GKのファンブルをクリア。
81(30)マルシーニョ(23) 6.0 良くボールに絡んだ。90+5分、GKのパントを受けてシュート。
■bench
上福元直人(99) 小林悠(11)
■coach
鬼木達 6.0 10人となっても攻め続けた。悪くなかったが、残念な結果となった。
■referee
西村雄一 6.0 適切に試合をコントロールした。大南のレッドカードは妥当。
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AT+5+8