高知ユナイテッドSC戦(天皇杯 R16)から中3日。
等々力に戻るのは7月8日の横浜FC戦(J1 #20)以来で、久しぶり。
先発は、高知戦から3人が変わる。
新たに脇坂、マルシーニョ、ダミアンが先発する。
脇坂は、バイエルン戦(PSM)で負傷交代し、高知に帯同しなかった。
マルシーニョは、5月18日の左ハムストリング肉離れからの復帰となる。
瀬古樹、宮代がベンチ、小林悠がベンチ外となった。
ベンチからは、山村が外れている。
ガンバ大阪は、J1リーグで7勝5分9敗の13位。
シーズン序盤は低迷していたが、このところ復調している。
ルヴァンカップは、グループリーグ1位でベスト8に進出。
天皇杯は、2回戦で高知ユナイテッドSCに負けた。
そのためミッドウィークの試合はなく、日程は空いている。
吹田では、G大阪が勝っている。
230409G大阪2-0川崎(J1 #7)
■1st half
序盤は川崎が、ガンバのプレスを抜け出して攻めていく。
4分、ダミアンがオーバーヘッド。
8分、ダミアンの落としを山根がシュート。
しかし、先制したのはガンバだった。
13分、ファン・アラーノ(47)が右サイドからクロスを入れる。
中央のイッサム・ジェバリ(11)は空振りするが、ボールが左サイドの石毛秀樹(48)に渡る。
トラップした石毛が、ニアサイドのポストに強く当てるゴールを決めた。
27分、登里のループパスから脇坂が同点ゴールを決める。
しかし、このあとはガンバが優勢となっていく。
29分、シミッチが石毛にタックルしてPKを与え、41分、高井のパスミスを奪われて失点。
ガンバは、的確なポジションで攻撃を封じて、セカンドボールを拾った。
川崎は体力差からミスが相次いで、リードされる。
■2nd half
川崎は早めに選手交代を仕掛けて、2点差を追う。
ハーフタイムに入った瀬川が、獅子奮迅の働きを見せた。
50分、PA内で髙尾瑠(13)から奪ってシュート。
71分、右スローインからの脇坂のアシストで1点目のゴール。
74分、山田新、瀬古樹、佐々木が3連続シュート。
3本ともGK東口順昭(1)が止めたが、最後に瀬川が2点目のゴールを決めた。
同点となっても、川崎の攻撃が続いた。
76分、瀬川の左クロスに山田新が飛び込んでシュート。
79分、脇坂のスルーパスから山根がシュート。
ガンバは防戦一方となったが、ロスタイムにチャンスを迎える。
90+5分、高井のロストから、食野亮太郎(8)がシュート。
ここで得た山本悠樹(29)の左CKを、ダワン(23)がヘッドで決勝ゴールを決めた。
■summary
ガンバは、前半に体力差を活かしてリードを奪った。
特に守備の立ち位置が素晴らしく、安定して戦えていた。
山本悠樹がシミッチを消すことで、川崎の攻撃を抑えていた。
攻撃では、イッサム・ジェバリ(11)のポストプレーが光った。
トップから少し落ちてボールを受け、ミスなくさばいていた。
シーズン序盤に低迷したが、ダニエル・ポヤトス監督を解任しなかった。
戦術が浸透するまで我慢強く待ち、今となって成果を得つつある。
東口順昭(1)と家長昭博(41)のユニフォーム交換。1986年生まれで、ガンバ大阪ジュニアユース同期。 |
川崎は、日程的な不利の影響を覆すことができなかった。
特に前半は出足が鈍く、ガンバがセカンドボールを拾っていた。
シミッチは、高知戦で62分間と短めのプレーだったが、良くはなかった。
高井もフル出場が続いていて、複数の決定的なミスが出てしまった。
マルシーニョは、久しぶりの復帰戦となった。
左サイドを簡単に突破できる個の推進力は健在だった。
ロングボールを入れるだけで、決定機を作れる戦力が戻ってきた。
結果は出なかったが、攻撃は機能していて、内容的には優勢だった。
高知戦でターンオーバーしなかった以上、敗戦は残念だが仕方ない。
次は、中5日で神戸戦(J1 #23)。
内容も求めながら、結果も得たい。
■goal
27脇坂泰斗(14) 71,75瀬川祐輔(30)
13石毛秀樹(48) 30PKイッサム・ジェバリ(11) 41ファン・アラーノ(47) 90+6ダワン(23)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 19分、ジェバリの強烈なミドルを弾き出す。石毛の先制ゴールには触りたい。
山根視来(13) 6.5 ダミアンに当ててPA内に入り込んだ。79分、瀬古のスルーパスからシュート。
大南拓磨(3) 5.5 追い込まれて蹴ったロングボールを、味方につないだ。73分、自陣でミスパス。
高井幸大(29) 3.5 良いプレーもあったが、41分、ミスパスから失点。90+6分、決勝点を許す。
登里享平(2) 6.0 27分、ループパスで完璧なアシスト。CBの背後を狙うFWにスルーパスを出す。
シミッチ(6) 4.5 動きの俊敏性に欠け、山本を剥がせなかった。30分、タックルでPKを与える。
脇坂泰斗(14) 7.0 27分、同点ゴール。71分にアシスト。スルーパスもセットプレーも効いた。
橘田健人(8) 6.0 積極的に前を向くプレーが増えてきた。58分、アンカーに移ると動き回った。
家長昭博(41) 5.5 左サイドへの出張が多かった。67分にヘッドとボレー。動きは少なかった。
ダミアン(9) 5.5 4分、オーバーヘッド。52分、シュート。強力なポストプレーで拠点を作った。
マルシーニョ(23) 6.0 1分、左クロス。22分、24分とカウンター。縦への推進力は変わらない。
■sub
HT(23)瀬川祐輔(30) 7.5 圧巻の2ゴール。50分、PA内で奪ってシュート。76分、左クロス。
58(2)佐々木旭(5) 6.0 積極的に上がって仕掛けた。62分、71分に左クロス。86分、ミドル。
58(6)瀬古樹(16) 6.5 ターンで相手を抜いて展開する。64分、ミドル。攻撃スピードを高めた。
63(9)山田新(20) 6.0 76分、瀬川の左クロスに飛び込む。CBを押し下げて、スペースを作った。
88(41)遠野大弥(17) 5.5 家長に代わって右FWに入る。90分、自陣でFKをクリアした。
■bench
上福元直人(99) 宮代大聖(33)
■coach
鬼木達 5.5 先発の選択に失敗したが、後半、巻き返すことができた。
■referee
谷本涼 5.5 ガンバ寄りの判定が続いたが、妥当な範囲といえる。副審2人のミスが目立った。
203,300views
AT+3+10