ACLEで延期された新潟戦(J1 #15)から中3日。
J1リーグ第22節は、28日(土)に7試合が開催されたが、東京V戦は29日(日)の開催。
川崎にとって、中2日ではなく中3日となったことは望ましいこと。
なお、28日(土)の味の素スタジアムは、FC東京が使っていた。
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先発は、新潟戦から3人を変更する。
新たに先発するのは、丸山、大島、橘田の3人。
ジェジエウ、河原、山本がベンチに回る。
ベンチにはGK安藤が入り、GKソンリョンと小林悠が外れた。
ソンリョンは、開始2時間前のメンバー発表ではベンチ入りだった。
その後にアクシデントがあり、急遽安藤と差し替えられた。
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東京ヴェルディは、J1リーグ6勝6分9敗で暫定15位(第22節開始前)。
J1リーグは2連敗中で、少し調子を落としている。
中7日と川崎より余裕ある日程。
等々力での対戦は、スコアレスドローだった。
250420川崎0-0東京V(J1 #11)
■1st half
ロングボールを蹴り合う形でスタートする。
7分、三浦の左クロスを、神田が抜け出してヘッド。
11分、マルシーニョにアクシデント。
足を痛めてプレー続行できず、13分に宮城天と交代する。
19分、脇坂が正面右から直接FKを狙う。
ヴェルディは、森田晃樹(7)、齋藤功佑(8)、平川怜(16)がショートパスをつなぐ。
中盤で小気味良くプレスをかわすが、フィニッシュには持ち込めない。
13分、森田の右CKを、谷口栄斗(3)がフリーでヘッド。
29分、佐々木旭の右スローイン。
橘田のリターンパスが浮き、佐々木旭が大きくキックミスしてCKを与える。
ここから続いた3本目の右CKを、谷口が流してファーの深澤大輝(2)が先制ゴール。
失点後、川崎はスピードを少し上げる。
伊藤達哉がドリブルで仕掛け、両SBがクロスを入れる。
44分、脇坂の右ロングクロスを神田がヘッド。
■2nd half
後半開始から、山本と山田新を投入する。
46分、高井のロングフィードを、宮城天がヘッドでPA中央へ折り返す。
山田新がDF綱島悠斗(23)を手で抑えながらシュートする。
50分、三浦のクロスをPA内で脇坂が落とし、伊藤達哉がシュート。
54分、高井が縦パスを入れて、山田新がシュート。
ヴェルディは51分、GKマテウス(1)のロングフィード。
高井とGK山口の呼吸が合わず、新井悠太(40)が抜け出したが丸山がブロック。
52分、森田の右CKを、またも谷口がフリーで折り返す。
55分、齋藤が右ポケットからフリーでクロスを入れる。
川崎は引き続きサイドから攻めようとする。
ヴェルディはラインを押し上げて、コンパクトな陣形を保つ。
左右にボールを動かしても、辛抱強く修正されて崩せなかった。
65分、橘田に代えて大関を投入する。
ボランチに脇坂を下げ、ボールタッチの回数を増やした。
脇坂は丁寧にさばいたが、前に展開できず、第1選択肢はバックパスとなる。
トップ下の大関が受けに下がってくると、前線に選手が少なくなった。
ヴェルディは、手堅く決定機を作る。
72分、松橋優安(19)の右クロスを染野唯月(9)がシュート。
90+5分、谷口のロングフィードで染野が抜け出すが、シュートできなかった。
■summary
ヴェルディは、森田晃樹、齋藤功佑、平川怜の3人が攻守に効いた。
ただ、1トップは、もともとウィングが主戦場の新井悠太(40)。
結果が出ない時期が続いたためと思われるが、FW木村勇大(10)はベンチ外。
FW染野唯月(9)、山見大登(11)もベンチスタートで、変則的なスタイルを採用した。
13分、32分、52分と森田晃樹のCKを谷口栄斗がフリーで触った。
これだけ再現性が高ければ、セットプレーのゴールも大きく期待できる。
そして、32分の深澤大輝のゴールを守り切り、勝利した。
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川崎は残念ながらゴールを奪えなかった。
全体の走行距離107.833kmは、ヴェルディの117.184kmより10kmも短い。
これだけ運動量の差があっては、優勢を築くことは難しい。
ヴェルディの最終ラインの背後を突く動きも少なく、崩せなかった。
日程的な不利がある中で、体力面を把握できなかったベンチの問題といえる。
マルシーニョが負傷交代し、左ウィングに入った宮城天は、下がり気味でプレー。
後ろ向きでボールを引き出したが、その次のパスを味方に渡せなかった。
リードされた後も、ゴールを目指す強い意欲を感じられなかった。
ボランチに移動した脇坂は、プレスを受けるとバックパスを選択する。
低い位置でのロストを避けたのかもしれないが、前に仕掛けたかった。
次は中5日でホーム鹿島戦(J1 #23)。
勝てなくとも悪くない内容を見せてほしい。
■goal
32深澤大輝(2)
■judge
山口瑠伊(98) 6.0 72分、染野唯月のシュートをセーブ。51分、高井との連係ミスで飛び出さず。
佐々木旭(5) 5.5 29分、キックミスでCKを与える。87分、89分、90分と終盤に多くの右クロス。
高井幸大(2) 5.5 縦パスを入れて仕掛けた。43分、51分、90+5分のハイボールを処理しきれず。
丸山祐市(35) 6.5 41分、51分にシュートブロック。89分、90+2分に前線でクロスをヘッド。
三浦颯太(13) 5.0 7分、神田への左クロス。52分、パスミス。77分、山田新へロングフィード。
橘田健人(8) 5.5 19分、20分に連続してインターセプト。21分、ミドル。41分、ボールロスト。
大島僚太(10) 5.0 ロングボール中心で活きなかった。43分、スプリントして太ももを痛めたか。
伊藤達哉(17) 6.0 ドリブルで相手を剥がしていく。50分、PA内でシュート。69分、イエロー。
脇坂泰斗(14) 5.0 44分、神田へ右クロス。50分、伊藤に落とす。ボランチでは前に展開できず。
マルシーニョ(23) 5.5 9分、自陣守備でFK獲得。11分、翁長聖(22)と接触して足を痛めて交代。
神田奏真(38) 6.0 7分に三浦、44分に脇坂のクロスをヘッド。17分、25分とパントに競り勝つ。
■sub
13(23)宮城天(24) 5.0 下がってパスを引き出すが味方に渡せず。45+2分、左CKからシュート。
HT(10)山本悠樹(6) 5.5 ゆったりと持って組み立てる。67分、正面からのFKはGKがキャッチ。
HT(38)山田新(20) 6.0 46分、54分、77分にシュート。86分、GKプレスでスローイン獲得。
65(8)大関友翔(16) 6.0 67分、FK獲得。よく走ってパスを受ける。80分、持ちすぎてロスト。
74(17)家長昭博(41) 5.5 80分、90分にキープ。84分、右クロス。佐々木旭の上がりを促す。
■bench
安藤駿介(21) VW際(31) ジェジエウ(4) 河原創(19)
■coach
長谷部茂利 5.0 選手の疲労を見極められず完敗した。脇坂のボランチ起用は奏功せず。
■referee
小屋幸栄 6.0 バランス良く納得感のあるジャッジ。イエロー4枚は多かった。
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AT+2+6